MIDNIGHTさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

MIDNIGHT

MIDNIGHT

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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

5.0

スタイリッシュなUKチンピラ映画

音楽最高、演出最高。じゃあ脚本は……?

    ヤバいの一言に尽きる!!

複数の要素が綿密に絡み合い、思いもよらない怒涛の展開の乱れ撃ち
数分置きに「おっ!そう
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

5.0

凄い。ただただ凄い…。語彙が吹っ飛ぶレベルで凄い

激動の国、旧ユーゴスラビアの「世界」を鮮烈に描き出した超傑作

パワフルでエネルギッシュな画面
これでもかと溢れ出る喜怒哀楽
異質で風変わりな、され
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トゥインクル・トゥインクル・キラー・カーン(1980年製作の映画)

5.0

とある古城。そこは心を病んだベトナム帰還兵達を治療する為の場所だった…。
城に精神科医として着任した「ケーン大佐」は「愛」をもって彼らを癒そうとするのだが、どうやら彼には秘密があるようで………

人間
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ミッション(1986年製作の映画)

4.3

南米植民地にて布教活動を行うイエスズ会の神父達
先住民と共に"地上の楽園"を作り上げるも大国同士の政治的問題や植民地問題が立ちはだかり………

宗教的テーマを根っこに、政治的テーマを上手く組み合わせて
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マグノリア(1999年製作の映画)

4.8

偶然か必然か………全ては偶然の上に成り立っているのかもしれない………

L.Aを舞台に、性格も嗜好もバラバラな人間達の24時間の群像劇

オムニバス形式で展開される、魅力溢れるストーリー達からは片時も
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

5.0

心に深く染み渡る、超重厚な傑作ヒューマンドラマ

登場人物それぞれの緻密な背景描写が素晴らしい
"善"とも"悪"とも割り切れない人間の描き方も見事だった

観客に先を読ませないユニークな脚本も秀逸
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パットン大戦車軍団(1970年製作の映画)

5.0

WWⅡの名将ジョージ・パットンを、否定的な面と肯定的な面の両面で捉えた大傑作。

戦争映画の皮を被った、重厚でヒューマニックな伝記映画。

陰と陽、2つの観点からつぶさに描写することで、パットンという
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疑惑の影(1942年製作の映画)

4.4

「ヒッチコックかぁ…」と思いつつ、映画の古典を学ぶつもりで観始めたのですが………

…あれ?おもしろいぞ…!

シンプルなストーリーに、分かり易い伏線、序盤に明かされる真相。
今観ると子供騙しにも思え
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ハスラー(1961年製作の映画)

3.4

勝負に生きるビリヤーダーの挫折とリベンジを描く

人としてどう生きるかの訓示も感じられる、意外と含蓄のある作品

名作と名高い本作ですが、僕には
あんまし合わなかったです

なかなか退屈でした。もっと
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チャイナタウン(1974年製作の映画)

5.0

怠け者でいるべき街で、不用意に首を突っ込んでしまった男の悲しき物語

フェイ・ダナウェイの演技力が目を引くハードボイルドな探偵もの

徐々に真実に迫っていく緻密なシナリオと、最後に用意された衝撃的で絶
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気狂いピエロ 2Kレストア版(1965年製作の映画)

-

キネカ大森にて2本立てで視聴

痺れるような色彩に彩られた一作

ピエロのように定まらない男と、彼を振り回す女

詩や哲学のエッセンスに満たされており、前衛的な編集と相まって、独特な存在感を放っている
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勝手にしやがれ 4Kレストア版(1960年製作の映画)

-

キネカ大森にて『気狂いピエロ』と2本立てで視聴

60年経っても色褪せない輝きに溢れた一作

小洒落た会話劇で魅了し、スタイリッシュな映画文法でトドメを刺す

ストーリよりも目新しい映画の撮り方に重き
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ウエスタン(1968年製作の映画)

5.0

硬派で格調高い西部劇の傑作。
「西部」そのものを大きく包括したような作品。

西部の雄大な自然を想起させるモリコーネの音楽が魅力的。

迫力ある重ためのカメラも心地よい。

ラストの決闘は、映画冒頭の
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ゼイリブ(1988年製作の映画)

4.8

かければ人間に擬態した宇宙人を見破れる「サングラス」のレンズを通して、
「社会の仕組み」を痛烈に皮肉った良作。

  支配階級の人間= エイリアン

に見立て、一般市民が「家畜化」され、搾取され続ける
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戦争のはらわた(1977年製作の映画)

4.6

独ソ戦に参加する、ドイツ軍の一兵士の現実を描いた良作。
最前線で闘うブルーカラーの視点から、戦争の“リアル”をつぶさに描く。

まさに戦争の『はらわた』だ。
戦争の中味というか、ドロドロッとした感じが
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

5.0

石油で財を成しつつも、孤独にならざるをえなかった主人公ダニエルを通して、「人間の欲深さ」や「真の人間性」を鋭く描いた傑作。

主人公を演じたダニエル・デイ=ルイスの怪演が魅力的。ヨダレを垂らしているの
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ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

4.9

久し振りに観たけど、やっぱりキツかった。

正直後味はよろしくないが、観た人の心の奥底に残るであろう傑作。

チャンスを掴むことの大切さ。
人生の幕をどう降ろすか。
2つの命題が深く突き刺ささった。
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ドライヴ(2011年製作の映画)

4.9

チルいテクノミュージックに包まれた、オサレなクライムムービー。

世の中に「雰囲気オサレ映画」はごまんとあるが、本作こそ正真正銘の「オサレ映画」だろう。

寡黙なドライバーを演じるライアン・ゴズリング
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狼の挽歌(1970年製作の映画)

3.6

一匹狼の殺し屋が、自らを裏切った女を狙撃する愛と憎しみのアクションムービー。

まさしく「マンダム」(漢の領域)な映画

哀愁纏った悲しげな目をしたブロンソンが、これまた渋い。
古臭い演出が目につくが
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コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.9

『コンスタンティン2』やるっぽいですネ………。え?そろそろ20年経つよ笑?
ほんとにやるの?
時間を開けた続編は4:6位で不安が勝つ…。なーんちゃって、…実は結構楽しみにしてたり。笑

エクソシストの
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.1

世界各地に正体不明の宇宙船が来訪。
彼らの目的とは?彼らが伝えたい「メッセージ」は一体なんなのか?言語学者ルイーズが解読したその内容とは……?

ファーストコンタクト系映画の皮を被ったヒューマンドラマ
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百年の夢 デジタル・リマスター版(1972年製作の映画)

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目黒シネマにて『フルスタリョフ、車を!』と2本立てで視聴。

…が!一本目に観た『フルスタリョフ』でエネルギーを消費し過ぎてしまい、映画の大半を寝てしまうという失態…
テーマも音楽も眠気を誘うんだよな
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フルスタリョフ、車を!(1998年製作の映画)

4.7

目黒シネマにて『百年の夢』と2本立てで視聴。

時は1953年。反ユダヤ人主義運動やスターリンの死にまつわる激動の時代を生きた医師、クレンスキー少将を、彼の子供が回顧する……

ゲルマン色がゴリッゴリ
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

3.9

地上波にて2回目の視聴。

宇宙空間をフルに活かした、ダイナミックで浮遊感溢れるカメラワークが魅力的な一作。画面酔いに注意。

ピンと張ったような、視聴者を精神衰弱にさせる音響も素晴らしい。

宇宙に
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ザ・コクピット(1993年製作の映画)

4.7

日本漫画界のレジェンド、松本零士さんが惜しくも亡くなられてしまいしました。
小さい頃、母が買ってきた『銀河鉄道999』を読んだ記憶があります。永遠に死ぬことの出来ないロボットの惑星を、10数年経った今
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RRR(2022年製作の映画)

4.9

普段はこういうタイプの作品をあまり観ない僕ですが、未視聴の友達に誘われて遅れながらも観て来ました。
正直、舐めてました。「インド映画?寝ちゃうかもな〜」程度に見始めたんですよ、そしたら……………

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わが友イワン・ラプシン(1984年製作の映画)

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1980年代。ソ連。老人作家は50年前を回顧し、彼の父の友人であった刑事イワン・ラプシンに思いを馳せる…

ラプシンと彼を取り巻く友人、想い人のノワールチックな人間ドラマ。
脱獄囚を追うっていうストー
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レッド・オクトーバーを追え!(1990年製作の映画)

3.9

ソ連の最新鋭超静音潜水艦、「レッド・オクトーバー」
記念すべき初潜航の日、レッド・オクトーバーは何故かアメリカ沿岸に接近。
そこにはショーン・コネリー演じる艦長の思惑が。彼はひとり亡命を企てていたのだ
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.8

伝説超えてもはや神話

クールジャパンと言われて僕が真っ先に思い付くのは、『AKIRA』と『攻殻機動隊』と『新世紀エヴァンゲリオン』

近未来ディストピアな建造物や、ファッション、『AKIRA』のアイ
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.5

さながらグロテスクな白昼夢

アニメでしか出来ない表現を煮詰めたような作品

平沢進の独特な音楽もこれまたハマる

世界に誇れる日本のカルチャーがアニメであるのも納得

夭折された今監督が本当に悔やま
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処刑人(1999年製作の映画)

5.0

〜神の代理人が悪党に鉄槌を下す!〜

おいマジかよ。これは星100。
厨二病ホイホイ映画。
理屈抜きでバカみたいに面白い。
あと100回は見ます。

俺の求めてたものが全てあった。
登場するモチーフ、
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道中の点検(1971年製作の映画)

4.7

〜戦争だもんね仕方ない〜

うぉ! 丁度いい!!

「ゲルマン監督〜?、どうせまた難しいんでしょ…」とか思ってたら、めっちゃバランスいいじゃん!
ゲルマン監督のいい所と、ドンパチする系戦争映画の良いと
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戦争のない20日間(1976年製作の映画)

4.2

〜束の間の休息に、戦争を見いだす〜

戦場の外側から戦争を浮き彫りにした作品。途中までこれといった起伏もなく、びっくりする位フラット。
休暇を貰って街で過ごすソ連の従軍記者が主人公。

手紙の代筆、遺
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ストーカー(1979年製作の映画)

4.8

〜3爺、「ゾーン」を征く〜

……あらすじ
某所。隕石と思しき、正体不明の何かが落ちた。
軍が調査隊を送るも、誰も帰っては来ない。
そこで、こんな噂が立った。
「そこに行けば、願いが叶う」と。
「そこ
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パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト(2006年製作の映画)

3.7

ちっちゃい頃よく見てたシリーズ。
フライング・ダッチマン号のLEGOブロックが無性に欲しかったんだよなぁ笑
黒い海の中からヌッと現れる、あの船のかっこいいのなんの!
今度はボトルシップが欲しくなってし
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炎628(1985年製作の映画)

5.0

〜少年は見た。白ロシアの地獄を〜

蝿の羽音、不協和音。真上を飛ぶ偵察機が唸る音、燃え盛る火の音……

めっちゃ完成度の高い戦争映画。
よく出来てますよ。ホントに。
主人公の少年の演技も非常に上手い。
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