MIDNIGHTさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

MIDNIGHT

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神々のたそがれ(2013年製作の映画)

4.8

〜『アレクセイ・ゲルマンに比べればタランティーノは、ただのディズニー映画だ』(ウンベルト・エーコ)〜

↑は「薔薇の名前」で知られるエーコが本作を批評した言葉。彼がどういうニュアンスでこの発言をしたの
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ガタカ(1997年製作の映画)

5.0

〜お前が消えて喜ぶ者に、お前のオールを任せるな(TOKIO 宙船より)〜

この映画を見ると↑が毎度思い浮かびます。「宙船」ってのがスペースシャトルっぽくて良いですよね。まぁ…歌詞のニュアンスと微妙に
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ナイト ミュージアム(2006年製作の映画)

4.9

〜その展示物達は夜に目醒める!〜

映画がもたらす"ワクワク"がギュッと詰まった作品。
きっと貴方も博物館に行きたくなる!!

やっぱりこういう映画は良いですね。
何回観たって飽きないです。
映画を観
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

5.0

〜豪華キャストと巡るモリコーネ映画音楽の旅〜

最高でした。星10つけたい。モリコーネの音楽で耳を満たす至福の2時間半。トルナトーレ監督がモリコーネの伝記を撮るって時点で感慨深いですよね。

もうボロ
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ザ・クライアント 依頼人(1994年製作の映画)

3.8

〜口を割らせたい検事vs喋ったら命がヤバい子供vs子供を殺したいマフィア〜

自殺をした男が最後に遺したのは、マフィアの殺し屋が葬った議員の死体の隠し場所。
とんでもない秘密を教えられてしまったマーク
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セブン(1995年製作の映画)

4.9

〜七つの大罪が導く怒涛の結末〜

やっぱりキリスト教とか神話が骨格にある映画はだいたいおもろい。

言わずともがな、SE7ENといえばラストシーン。
終始灰色に淀んでいた空が、ラストだけパキッとした色
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

5.0

〜彼女の物語は終わらない〜

魂が震えるとはまさしくこのこと。色々と考えさせられる。観終わってから小一時間は放心状態だった。 

妄想であるミュージカルと現実の描写の差が余りにも残酷。現実世界の彩度は
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シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

5.0

〜キリスト像が見守る煉獄の街で〜

ブラジル、リオの陽気なリズムやグルーヴィーなサウンドに乗せて、スラムの“リアル”をポップに描く。

とにかく音楽とカメラワークがスタイリッシュ。半端じゃないかっこよ
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

5.0

〜誰に化けたのか?幾万年の眠りから醒めた"thing"が隊員達を追い詰める!〜

原作はキャンベルjr.の『影が行く』だが、その大元になったラヴクラフトの『狂気の山脈にて』に強い影響を受けている。
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セルピコ(1973年製作の映画)

4.4

〜「郷に入れば郷に従え」が通じない男セルピコ〜

賄賂にまみれた警察署で、自分の正義を貫き通す漢の物語。
「漢」と書いたが、別にそんな熱い輩な訳ではない。寧ろ視野が狭いタイプの頑固者。そんな彼だからこ
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カリートの道(1993年製作の映画)

5.0

〜自分の影からは逃れられない〜

足を洗いたい麻薬王カリート。楽園での暮らしを望むも現実はそう甘くなく…

運命の不条理を描いた映画。ダイナミックなカメラワークもさることながら、残酷だけど美しいストー
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

5.0

〜明日への希望を胸に生きる〜

目黒シネマにて『パルプ・フィクション』と2本立てで視聴。至福すぎる!!

言わずと知れた大傑作。僕なんかが語るのもおこがましい作品。これだけスクリーンに食らいついた映画
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

5.0

〜抜群に面白いツギハギの物語〜

再レビュー。目黒シネマにて『ショーシャンクの空に』との2本立てで視聴。贅沢過ぎるっ!!

この映画に野暮な感想は必要ない。ただただかっこいい。あまりにもカッコよくてオ
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.7

〜絶海の孤島の真実と嘘〜

「信頼できない語り手」系の文学作品とか映画が大好きな僕にはめちゃめちゃ刺さった。終始重い雰囲気なとこも好き

「でしょうね」ってオチだったけど、最後にピースが当てはまる感覚
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ワイルド・スピード(2001年製作の映画)

5.0

〜一番早いヤツが一番カッコいい〜

光るアンダーネオンに、ドでかいウィング、極めつけは「NOS」。誰だってワクワクしちゃうよ。速さを求めるのはいくつになっても果てぬ男のロマン。
シリーズ通して本作がベ
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カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇(2019年製作の映画)

3.1

〜エイリアン?ウイルス?宇宙から来た謎の色彩が一家を恐怖のどん底へ!〜

迫りくる狂気。周囲の物や生き物が極彩色に染まっていく……
原作はH・P・ラヴクラフトの「異次元からの色彩」
原作再現はイマイチ
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レッド・サン(1971年製作の映画)

3.8

〜天皇から賜った刀を盗賊団に奪われた!取り返して大統領に届けなければ〜

三船敏郎&チャールズ・ブロンソン&アラン・ドロン
なんちゅうキャスト…。一人ひとりの粒立ち凄かった。
脚本はまぁまぁ。西部劇に
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紅の豚(1992年製作の映画)

4.3

ファンタジーとリアルの見事な融合。
監督の好きなミリタリーのジャンルを、ファンタジーに落とし込んでマイルドに仕上げた作品。
ロマンたっぷり。これ見て興奮しない男はいないはず。

宮崎駿氏の描いた、『泥
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.6

「ジョーカー」を上回る狂気性。

「ジョーカー」には葛藤や苦悩があった。それが見所でもあり、彼をより人間らしく描くためのスパイスになっていた

しかし、本作の主人公にはそんなものは無い。躊躇いを知らな
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風立ちぬ(2013年製作の映画)

5.0

…残酷なのは戦争じゃない。夢の持つ力が残酷なのだ。されど夢は美しい…

公開時、劇場で見た。当時は小学4,5年生。あれから少し大人になって、色々と分かるようになった。そして、この作品の素晴らしさに気づ
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ランボー(1982年製作の映画)

4.5

大口径機関銃に撃たれて肉片が飛び散ったり、地雷踏んで身体が吹っ飛ぶようなランボーは見た事があったけど、1は長い事見てなかった。
想像以上に社会派。「タクシードライバー」の帰還兵が抱く憂鬱や不満を、アク
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フューリー(2014年製作の映画)

4.8

「ティーガー1 vs M4シャーマン」
実物の戦車同士を用いて撮影した大迫力の戦闘シーンは圧巻。この映画はこれに尽きる。あのシーンだけで過去の戦争映画を軽く凌駕したといって過言じゃない。文句無しの星5
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ターミネーター(1984年製作の映画)

4.5

伝説の始まり。
小学2年生のときに初めて見て、強い衝撃を受けた。シュワちゃんが真っ裸で登場するシーンなんか、何度も真似したっけなぁ笑。

派手なカーチェイスにワクワクし、カイルとサラのロマンスに胸を打
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センター・オブ・ジ・アース(2008年製作の映画)

3.9

幼稚園のときから「午後のロードショー」で腐る程見た映画。かれこれ7、8回は見てるんじゃないかな笑。自分の中で「午後ロー」と言えばコレ。

良くも悪くも特に捻りのない単純な冒険譚。だけど、そこが大好き。
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ハリソン・フォード 逃亡者(1993年製作の映画)

4.0

…妻殺害の容疑を掛けられた医師(ハリソン・フォード)が、真犯人へ復習を誓い逃げまくる…

頭脳を活かし間一髪のところで追手をかわしたと思えば、持ち前の身体能力で逃げ切ってみせる、痛快でキレ味の良い映画
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ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

4.1

圧倒的臨場感。美しい友愛の物語ではなく、誰かの英雄譚でもない。突きつけられるのは戦場の現実。まるで自分も部隊の一員になったかのようなか感覚。
観るのが結構辛い。というか精神的にどっと疲れた。泥沼化した
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運び屋(2018年製作の映画)

4.5

イーストウッドは歳をとってから、「家族愛」とか、「隣人愛」 みたいな、「愛」 をテーマにした映画を撮ることが多くなった。
歳を重ねて、考え方も丸くなったんだと思う。
彼なりの考え方が、映画に色濃く反映
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パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

4.6

まぁ、「セーブザ・キャットの法則」とか「ストックホルム症候群」って言われたらそれまでなんだけど、この主人公にはそれだけじゃ割り切れない魅力がある。
ケヴィン・コスナーが主役だからこそ撮れた映画。劇中で
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ディアボリック(2021年製作の映画)

4.3

「ニューシネマ・ パラダイス」を観に行ったらチケット取れてなくて、代わりにポール・ニューマン特集でも見ようかと思ったら間に合わず。
意気消沈の中さほど期待もせずに見たら…、良い意味で裏切られた!!
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グラディエーター(2000年製作の映画)

4.7

ゲルマニア軍との衝突から始まる映像。降り注ぐ火の矢に、男達の雄叫びは、見るものを一気に古代ローマの世界へ引きずり込む。そこには確かな「戦場の空気感」がある。

ヒロイズム溢れる主人公の生き様はとてもス
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.6

イーストウッドが好きな人にとっては結構感慨深い映画。彼をよく知らない人にとってはまぁ普通のロードムービーといったところ。同じ系統でいえば
「グラン・トリノ」≦「パーフェクトワールド」<<「クライマッチ
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

視聴2回目。間違いなくイーストウッド監督最高傑作。ぼろぼろ泣いた。

…主人公コワルスキーは昔ながらの価値観を引きずる堅物老人。彼が愛する72年式グラン・トリノはもはや骨董品、まるで彼そのもの。近所に
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メメント(2000年製作の映画)

4.9

点を繋げて線にしたと思ったら、また新しい点が生まれる。それも繋げて線にしたと思えば、また新しい点が…。そうやって過去に遡り、事実に近づいていくんだけど……?
10分しか記憶が持たないという設定を巧みに
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.5

音楽にのせて車をぶん回す、最高にクールな映画。
音楽に合わせてリズミカルに展開されるSEがとても心地よい。自分もノリノリになって観てた。
出てくるキャラクターは印象に残る。皆カッコよくてイカしてる。
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.5

金、セックス、クスリ。飛び交う下品な言葉に乱痴気騒ぎ。そのどれもが痛烈で気持ちがいい。スコセッシの映画文法にコメディーのエッセンスが加わるだけでこんなに面白いのか。
前半のテンポ感は最高。途中ダレてた
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レイジング・ブル(1980年製作の映画)

4.4

主人公ラモッタの半生でもあり、監督スコセッシの半生でもある物語。
当時のスコセッシは不幸が重なり、人生のドン底。監督は自分とラモッタを重ねて「レイジング・ブル」を撮った。
映像的な表現の秀逸さもさるこ
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