TaisukeHorieさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

3.5

今更初めて見た名作シリーズ

マーロン・ブランドの重厚なこと。

コルリオーネの陰の演出が良い。
マーロン・ブランドにしか出せない影が印象を強める。

有名な愛のテーマもシチリアの渇いた土地を背景に流
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マルサの女2(1988年製作の映画)

3.5

時代はバブル真っ只中、土地と物件の価値がうなぎ登りだった時代。
建設ラッシュの裏に地上げなどの汚れ仕事。

一法人の脱税捜査から巨大な不正に迫るマルサ。

よく刑事ドラマなどである些末なことから段々と
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タンポポ(1985年製作の映画)

4.0

「食」と「料理」をそのまま真正面から映画にしたようだ。
大筋のラーメン屋の話と、オムニバス形式で挟み込んだ食に関するエピソードたち。
とにかく食、食、食。
当たり前過ぎて透明化してしまった食の存在を様
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スーパーの女(1996年製作の映画)

4.5

【2024年評】
繰り返し見るごとに細かい部分に目が行くようになる。
伊丹監督作品も9本目ということで、微に入り細に入り完璧に演出され尽くしているとつくづく思う。
特に安売り大魔王の社長が肉屋と魚屋を
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ハリーの災難(1955年製作の映画)

3.0

死人も楽じゃない。
心地よく絡まったプロットとなんとも言えないクスりと笑えるブラックなやりとり。

割とあっさりしたヒッチコックだった。

あとこれがシャーリー・マクレーンのデビュー作だったとは。
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羅生門(1950年製作の映画)

3.5

原生林の野生的な陽の光がとても印象的。
武士の陽と盗賊の陰が見事に表現されていたのは感服してしまう。

原作は羅生門の方しか読んでないが、イタコに証言させるのは現代的な感覚からするとちょっと斜め下な感
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お葬式(1984年製作の映画)

4.0

ある一家の葬儀の一連を淡々と映像に仕立てている。
しかし、この見応えは何だろうか。ただの決まりきった葬式なのにドラマがある。リアルに描かれているのに、ユーモラスである。
映像体験としてのお葬式。

2
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踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望(2012年製作の映画)

3.0

3が準備編で今作が本編。
今までの問題が全てスッキリ総解決したフィニッシュではなく、踊るの世界は続いてゆく安心感を与える良い締めくくりであった感じた。
青島はこれからも事件に立ち向かうし、室井さんもよ
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踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!(2010年製作の映画)

2.0

新しい要素を詰め込みすぎているのに加え、各要素のバランスが悪く収集がつかなくなってしまった。前2作の出来栄えから比較してしまうとひとたまりもない。収集がつかないからストーリーの運びにも力技でねじ伏せて>>続きを読む

101匹わんちゃん(1961年製作の映画)

3.0

にわかに見たくなって15年ぶりくらいに見た。
小さい頃よく見ていたから吹替のセリフが所々耳に残っていて懐かしい。

ホーレスはルパンの山田康雄だったのか。

クルエラは強烈だが、ドジでコミカルなジャス
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知りすぎていた男(1956年製作の映画)

3.5

緊張とスリルの達人ヒッチコックの腕が光る。
プロットも考えると北北西の方がよりスケールが大きくて楽しいが、個別のシーンの緊張感やスリルはこちらの方に軍配があがる。
ドリス・デイの歌も良い。Que se
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ロープ(1948年製作の映画)

3.0

倒叙法(古畑・コロンボ型)のサスペンス。
上映時間の80分はそのままリアルタイムという設定で、全編を一室の中のワンシーンで繋げたという実験作。
ヒッチコックの中では凡作だが、犯人の緊張感がジリジリと感
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ダンボ(2019年製作の映画)

2.0

後半からエキサイトになる反面、前半の退屈さが際立つ。
バズビー・バークレー風のショーとピンクの象の演出は良かった。

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.0

ジャック・スパロウのイメージしかなかったジョニー・デップだが、悪役もハマってるじゃん

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

1.0

笑えず、元ネタのないパロディ風ギャグが永遠と続く感じ。
退屈極まりない。

裏窓(1954年製作の映画)

3.5

身近な設定がTHEヒッチコック
グレース・ケリーのファッションショーを観よ

ラテン・アメリカの旅(1942年製作の映画)

3.0

1940年代のリオのカーニバルと当時西半球第三の都市だったブエノスアイレスの映像はとても興味深い。ほとんど記録映画。
しかもカラー

麗しのサブリナ(1954年製作の映画)

4.5

アマゾンプライムで見つけて、なんとなしにまた見てしまった。
ワイルダー感たっぷりにストーリーが進んでいく感じ、そして笑える小ネタの数々。
演出-役者-ストーリーが、見事に正三角形にマッチしている作品。
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メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

メリー・ポピンズの一夜限りのリターンを祝う一大ミュージカルレビューショーである。

映画はオープニングナンバーから古式ゆかしい序曲で始まり、各ミュージカルシーンも1964年の前作の各場面とそれとなく呼
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メリー・ポピンズ(1964年製作の映画)

4.5

父親になる覚悟とは何か。
今見るとこう問いかけているようにも見える。

昔から好きだった上にいつ見てもワクワクする、少年に帰れる貴重な作品だ。

夢二(1991年製作の映画)

3.0

演出、色彩にも竹久夢二の世界観が広がっている。
特にしっとりと生け花の様な色彩は絵を見ている様であった。

濡れ場もまた大正・夢二の色香が強く醸し出されている。江戸の春画とも戦後のポルノとも違う。
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赤い靴(1948年製作の映画)

3.0

童話の方を全く知らなかったのは抜かった。
あるエッセイに出てきたアントン・ウォルブルックのキザ考察で興味を持って見た。

有名なバレエシーンの演出は50年代の巴里のアメリカ人や雨に唄えばのそれを思い出
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ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

3.0

フランスの美意識、センスというのは大体角が取れて丸っこくて、色彩は大胆ながらも可愛くて甘め、女々しいと言えば女々しいけどそれを実にシック(chic)に使いこなされてるイメージがある。

ミシェル・ルグ
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.5

急速におしゃれタウンへと変化を遂げたブルックリンのように、引退後であるが自分も時代に追い付き変わってみようとチャレンジするベン。
しかし彼には確固たる自分のスタイルがあり、それはきちんと整理された革の
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フェリーニのアマルコルド(1974年製作の映画)

3.5

フェリーニが若い頃経験したふるさとのある一年を題材にした映画。
ひとつひとつのエピソードはフェリーニ自身の回想録の様で、我々外国人にとってはその時その場所に旅行に行った様にも感じる。
最近のどんでん返
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七人の愚連隊(1963年製作の映画)

3.0

キザなシナトラ軍団を見るためのスモーキーなミュージカル映画。
共演はビング・クロスビーに刑事コロンボでお馴染みピーター・フォークでこれ以上ない配役である。
劇中歌はどれも楽しく、各人のパフォーマンスも
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ザッツ・エンタテインメントPART2(1976年製作の映画)

3.5

よくある、三部作で2部作目がうまくいった感じ

今日までに伝わるブロードウェイなどを含めたミュージカルの主な演出は、この映画で取り上げられてる1930〜50年代の30年間うちに試行錯誤を重ねて完成され
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80日間世界一周(1956年製作の映画)

4.0

少年心くすぐる、ワクワクドキドキほとんどオールロケ世界一周。
数多くあるジュール・ヴェルヌの映画の中でもダントツに面白い。

本作は50年代中頃の撮影で、まだ世界中でその地域の原風景がしっかりと残って
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ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合(1996年製作の映画)

3.0

下らなさはさすがで期待に応えてくれるが、吹き替えがイマイチ。ワードが幼稚になりすぎていた。
エディーマーフィーの地のトークが聞きたかった