うちゅうゴミさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

2.5

精巧なリアリティをもった脚本って突き詰めると「レッテル貼り」にしかならないんじゃないか。坂元裕二の近作にはほんのりした選民思想というか「野暮な人間はいなくなればいいのに」というメッセージを感じていたけ>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.1

"直視できないもの"を描かずにどのようにして"現実"を描くかの最適解な気がする。ザクザクした編集でわりと性急に話が進むのに、エッジーな部分がほとんどないからわりと引っかからずに見れるのも狙いの内なんだ>>続きを読む

ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.8

「政治的な正しさ」のかけらもないが、それを誇ることもひけらかすこともなく、すべてを「こそばゆい面白さ」の中に内包してしまう感覚がやっぱり唯一無二だと思う。展開がどれだけツイストされてもすべてのキャラク>>続きを読む

ヒッチ・ハイカー(1953年製作の映画)

3.4

ノワールらしからぬギトギトした脂っこさがあって面白かった。主要3人の圧倒的な辛気臭さが「車」という単位の中である種の独立した社会を形成している感じ。言語の違いというシチュエーションもそれに説得力をもた>>続きを読む

アリス・スウィート・アリス(1977年製作の映画)

3.1

太っちょ大家が住んでる部屋の緑の壁紙。美しい!雨粒が伝う車のミラー越しのショットなど、印象に残る細部はありつつ、最後でどっちらけ。結局「女って嫌な感じだよね」と言いたい話にしか思えなかった。

シンプルメン(1992年製作の映画)

3.5

劇中劇だと思って見ていたらそのまま物語が続いたから驚いた。ジャームッシュっぽいインディー感もありつつ「フルハウス」みたいなホームドラマ的メジャー感もあってたしかに個性的。そういう意味ではデヴィッド・リ>>続きを読む

ジェイコブス・ラダー(1990年製作の映画)

2.8

面白かったけど展開の「転」が多すぎて途中から頭に入ってこなくなった。なんとなくだけど藤本タツキとは趣味が合わない気がしてきた。