「階段の脇から槍がシュッシュッっと出てきて…」「城がデレレレレっと舌を出すと宇宙船がドゥルルルルっと飲み込まれて…」と正真正銘のホドロフスキーのDUNEをホドロフスキーが目をキラキラさせながら話す。絵>>続きを読む
冒頭雨水に乗ってスイスイと進む折り紙の船の軽やかさはこの映画そのものなのではないかと思ってしまうほどに、ギャグとホラーの絶え間無い交代が一切の淀みを許さずに青春を描き切っていた。沈滞したら負けと言わん>>続きを読む
レイシズムというテーマにすべてが穏便に調和してしまっていて、良薬口に苦し的なアイロニーが感じられず、映画としていまいち豊かさに欠けたかという感じだった。
隣のおじさんがいちいちビクつきすぎで1人4DX状態に入っていた。このおじさんエイリアンに喰われちゃえばいいのにな〜と思いながら見てたせいか、王の中の王の貫禄あふれる堂々たるラストに熱狂した。
宇宙人という確信犯的ファッションが刹那的逃避行の余韻を準備しているのかと思っていただけに、最後の説教臭いラブアンドピースには興ざめしたが、概念セックス世界を救うと考えればまあ笑って許せる。
もはや何ものにも支えられず重力に任せてバスルームの床に押し付けられた顔があろうことか目を見開いてこちらを凝視しているという強烈な矛盾こそが死体の死体たる不気味さであって、人はそこに引き込まれるように見>>続きを読む
ジャームッシュはつくづく「すれ違い」が好きで、ボタンの掛け間違えのようなユーモアを持った作品が多い。微妙な遠さが笑いを生むとはこのことなのだなと理解する。一方で、「変な顔」ことスティーヴ・ブシェミはや>>続きを読む
社会的連帯とも本物の孤独とも距離を置く主人公アリーは、虹の彼方が夢の地でないことを知りつつも旅に出るしかないということを、陰鬱な鐘の音とひょうきんなサックスの音の不協和が教えている。途中、主人公が車を>>続きを読む
パターソンはどこか醒めていて、常に何か面白いまたは感動的なネタがどこかにないかと遠目に観察しているようだ。彼にとって詩は夢を見るためのもので、逆に言えば、夢うつつな妻ローラとは対照的に、彼は自然に夢を>>続きを読む
まさかの『300〈スリーハンドレッド〉』展開にはやられた。白目剥いて笑うとこは感動もへったくれも無くただのギャグ。逐一おもしろく、とにかくウケた。サイコー!
ナニを貪る犬の咀嚼感に笑い、The Killing Machineというこの映画のテーマを全無視した英題に納得してしまう。
俺も背中にサソリ飼いたい。
ライティング、色使い、構図、演技等、全てがキレッキレ。
みんな色々あるけど、色々あるから、飲むんじゃい、闘うんじゃい
っていう素直な思いがアクションとコメディに結晶してる。
ややしつこくて飽きてくるが、ラブパワーと自尊心パワーでイエイ!って感じ。
自分が今までに見たエドガーライト作品はフィルムを脇の下に擦り付けてんじゃねーかっていう匂いがしてたと思う。
けどこの映画ではそういう匂いをあまり感じられなかった。
「俺はこーいうのが大好きでたまらない>>続きを読む
「あと2年で刑期が終わるのに、お前がトラックに乗って逃げるのを見てつい」と、後悔しているものの、後悔しきっていないドラグラインが好き。
そりゃあんな爽快な逃げ方を目の前で見せられたら、問答無用で付いて>>続きを読む
アクション目当てで観に行ったが、正直いまいちだった。
全体としてゼロレンジコンバットのスマートな動きを堪能できない映像、そしてアクションだった(マガジンを使った即席スペツナズナイフ、フラッシュライト、>>続きを読む
めちゃくちゃ好きな作品。
鋭く引き締まり輝く映像。
太陽のように照る役者。
晴天の下、風に波打つ幟のショットがお気に入り。
滾らなかった。
スピットファイアとメッサーシュミットよりも海だった。
トム・ハーディーよりもジャック・ロウデンだった。
面白い、カッコいい、美しい。
木や泥や髪が時折まざまざとしてる。
香川京子がきれいかわいい。
ファイナルカット版最高だね。
SFとして、映画として、洗練されてると思った。