荊冠さんの映画レビュー・感想・評価

荊冠

荊冠

映画(485)
ドラマ(4)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

顔のない眼(1959年製作の映画)

3.5

ストーリーはシンプルで分かりやすく特筆するほどのものでもないが、顔を失った娘の愛らしさ、1度耳にしたら忘れられないテーマ曲の美しさなど光る箇所があり、佳作と言うべき作品。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

2.0

ヴィム・ヴェンダース監督の『ベルリン・天使の詩』が好きなので、ああいう静謐な感じだろうなと思いながら観には行ったのだが肝心なドラマが起こるあたりから寝てしまったのでただ清掃員が平和な日々を送っているだ>>続きを読む

クラシック・ホラー・ストーリー(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

いやーしてやられた!
初め「これ悪魔のいけにえじゃん笑」「変態村かな?」「ミッドサマーまるパクリじゃん!」とヒット作に影響されすぎたB級ホラー感覚で見ていたら、実はそれは監督の思う壷で、そうした「テン
>>続きを読む

来る(2018年製作の映画)

1.0

いやー酷かった!酷すぎて終わったあと笑いしか出なかった。この終わらせ方はもう完全にギャグ。ギャグじゃなかったら相当な悪意か完全な馬鹿。
俳優も有名どころを起用しているし映像にお金が掛かってるので、どこ
>>続きを読む

さらば愛しき人よ(1987年製作の映画)

3.0

コンビニでのワンシーンを転載したYouTube動画をキッカケに観た。
タイトル的には最後郷ひろみが死んで悲しい別れ的なやつやな……と思って見ていたら最後めちゃくちゃハッピーエンドで桂文枝並みにズッこけ
>>続きを読む

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

5.0

アッバス・キアロスタミ初鑑賞。ああ何でもっと早く観なかったんだろう素晴らしい!
抑圧的な教師、まるで話を聞かない母親、旧態依然とした祖父、自分語りがしたくて仕方ない窓職人のおじいさん……あまりに身勝手
>>続きを読む

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.0

大人として感情移入すると、愛してるのに、いや愛しているからこそ行き違う、嫉妬故の狂気と暴力性や人間的に未熟な痛々しさ、切なさが身に染みて良いが、子供ハンターの視点から観てみると親の無責任、未熟な親を持>>続きを読む

デッドマン(1995年製作の映画)

3.5

ジム・ジャームッシュ鑑賞2作目。
アメリカの田舎町に職を求めに来た「ウィリアム・ブレイク」が男女の痴話喧嘩に巻き込まれたことから白人殺しの連続殺人犯になっていってしまう、深刻に思われて何だか飄々とし
>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.5

前々からあまりによく名前を聞くジム・ジャームッシュ監督、ようやく初めて鑑賞できた。
特に大きな事件が起こるワケではない、何かが解決するワケでもない。
自分の人生と重なりそうで重ならない、でも確実に誰か
>>続きを読む

少年(1969年製作の映画)

3.5

大島渚の妻であった小山明子の演技を見るのは本作が初めて。
孤児だったという少年役の阿部哲夫の、一重の重く鋭い目付きが少年の鬱屈を語っているようで大変良い。
当たり屋をやるのに耐え兼ね逃げ出すも、その先
>>続きを読む

砂の女(1964年製作の映画)

5.0

女の孤独、鬱屈、性、官能……砂でここまで情感というものが表現できるだろうか。
決してお世辞にも美人とは言えない岸田今日子の、甲斐甲斐しく我慢強くいじらしく狂おしい「女」の演技は、他の追随を許さぬ唯一無
>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

2.0

仮面ライダーシリーズをよく知らないまま見たので、元ネタが分かると細かいところがより楽しめるなと思った。
人間ドラマの浅さや台詞のペラさは感じるが、もとが少年向けのコンテンツで尚且つそこそこのボリューム
>>続きを読む

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

4.0

テリー・ギリアム『12モンキーズ』の元ネタと聞いて。
ワンカットが断片的に続く中、唯一数秒間だけ挟まれる動画の女性の微笑みの胸を締め付けるが如き美しさよ!
カットの連続という作りも、夢を断片的にしか覚
>>続きを読む

ピノキオ√964(1991年製作の映画)

3.0

エログロ描写以前にインディーズっぽい粗さや雑さが目立つが勢いは嫌いじゃない。
建築途中の都庁や西武池袋とか、90年代の東京の風景が見れたのは面白かった。

ブラック・レイン(1989年製作の映画)

3.0

その昔本作を見ようと思って今村昌平の『黒い雨』を最後まで見てしまったのは良い思い出。
ブレードランナーに顕著な、雨にけぶるネオンサインの街という「ゴチャゴチャアジア」な背景が本作にも健在で、監督の好み
>>続きを読む

ゼイリブ(1988年製作の映画)

3.0

チープ!シンプル!ストレート!すぎて全てが良い。
「they」の造形がB級すぎるのも、政治批判的メッセージがド直球すぎるのも、主人公ナダが「サングラス着けろ!」とフランクと殴り合いするシーンが尺稼ぎす
>>続きを読む

エレファント・マン(1980年製作の映画)

2.0

久しぶりにデヴィッド・リンチを見たけどこんな分かりやすくシンプルな作品も作ってるんだなと思った。
ストーリーはあくまで史実を美談にした程度で特筆することもないが、モノクロで映し出される19世紀の街や風
>>続きを読む

サスペリア PART2 完全版(1975年製作の映画)

2.0

ストーリーや展開はベタでチープでそこまで面白くないけど、画面構成や色使いはやはりダリオ・アルジェントという感じで目を見張る。
脇役のただの群衆でさえ全て立ち位置や仕草を綿密に計算されていてそれぞれに無
>>続きを読む

新宿泥棒日記(1969年製作の映画)

2.0

ウーンこの溢れ出る若さと痛々しさ、それ故に愛おしくて仕方ない駄作…!
横尾さんも唐さんも状況劇場の皆も「いつか絶対有名になってやるぞ」とでも言うような全能感と焦燥感が滲み出ていて、
分かられてたまるか
>>続きを読む

レインマン(1988年製作の映画)

1.0

イマイチのめりこめないまま終わってしまって言うほど名作か……?という印象。
ホフマンの演技は名演だったけど、個人的に自閉症にあまり良い印象がないせいでフラットに観れなかったかな。

家族ゲーム(1983年製作の映画)

3.5

松田優作の何考えてるか分かんない感じイイな~。
学校のあの狭い世界、息の詰まる感じとか、口だけの父親とか優しいけどIQ低そうな母親とか、ものすごく親近感あるというか何か分かってつらいな。

或る夜の出来事(1934年製作の映画)

5.0

ずっと面白くってずっとときめく最高のコメディ。
映画はやはりこうでなくちゃ。

トリコロール/赤の愛(1994年製作の映画)

3.5

青が本当つまんなくて白はちょっと笑えて、まァこんなモンか~というところに赤が本当に良くかつ大団円だったので、通しで見て初めて分かる作品だなと思った。

ポスト・モーテム 遺体写真家トーマス(2020年製作の映画)

1.0

映像の美しさとテーマの面白さに惹かれて観たがストーリーがポンコツご都合展開すぎて、ツッコみ笑いながら観るのでちょうどだった。

青緑の強い冷たい画面が綺麗なので何だか深刻な物語であるように錯覚しそうに
>>続きを読む

>|