ぎにょるさんの映画レビュー・感想・評価

ぎにょる

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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

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東野圭吾を未だに読んだことないんだけど東野圭吾原作の映画は何本か観てて東野圭吾は映像化との相性が悪いというより私との相性が最悪なだけなんじゃないかと諦めていた中ではまあ観ていられる部類。ただやっぱり原>>続きを読む

レイジー・ヘイジー・クレイジー(2015年製作の映画)

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想像してた以上に生っぽくて俗でガーリーでもガールズムービーでもなかった。いや、ガールズムービーではあるのか、あくまでも私が好きなタイプのガールズムービーではなかった。大事な何かを失くしてラブとポップが>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

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何故か何となく「大人、とは冷蔵庫の光のなかのひとつっきりの綺麗なケーキ」を思い出した。

(2023年製作の映画)

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この年齢になって時代劇を撮る監督ってホモを撮りたい気分になるものなんだろうか。刀を咥えさせるのが直喩だから生首にしゃぶらせるくらいの気概があっても良かったのかなと倫理観度外視で思ったりもしたけど人間の>>続きを読む

忌怪島/きかいじま(2023年製作の映画)

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冒頭からダサ過ぎてめちゃくちゃ笑ったけどその100億倍めちゃくちゃ詰まらなくて泣いた。

リュシアン 赤い小人(1998年製作の映画)

5.0

何かもう! 何とまあ! 得体の知れない素晴らしさで貫かれた大傑作中の大傑作!!!
スコア50億とか500無量大数でも足りない。
映画がふいに正体不明の幻想を勝ち得ることがあると、幽霊を見ることが叶うく
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TVO TV OBSESSION(1991年製作の映画)

5.0

どうせダサいんだろうなって馬鹿にする覚悟で観たけどダサいパンク感と安い退廃感とイタい青春と怠い犯罪に空虚な恋愛が空回って絡まってて良かった。調べたら御茶漬海苔の漫画を原作に映像化したものらしい。私が夢>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

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ネオンデーモンがマルホランドドライブするのに半ナマのジャーロとスプーン2匙分のSFを足した感じ。でももっとストレートにやっても良かったのかなとは思う。でもトーマシン・マッケンジーとアニャ・テイラー=ジ>>続きを読む

ガールフッド(2014年製作の映画)

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嫌いだけど好きで好きだけど嫌いで好きだけど嫌いの割合が私の中では若干優勢。『水の中のつぼみ』を観た時にも思ったんだけど凄く良く出来ていてその凄く良く出来てる所が私には合わない。音楽も良いし映像の撮り方>>続きを読む

SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

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変態シミュレーションドキュメンタリー。変態にモラルや恋愛観なんて存在しない。ボカシがあって良かった珍しいタイプの作品。顔のボカシは気味の悪さを増幅してるし局部のボカシは無かったら気持ち悪くて観てらんな>>続きを読む

BODIES BODIES BODIES/ボディーズ・ボディーズ・ボディーズ(2022年製作の映画)

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悪くはないんだけど革新的に核心突いてるって確信が隠し切れてなくて底の浅い話が本当に底の浅い話としてだけ提供されていて皮肉的な批評性が全く機能してないように感じた。調子乗りのバカが結果的に調子乗りのバカ>>続きを読む

悪魔のバージン(1973年製作の映画)

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頭オカシイなら歓迎だけど頭悪いだけなのは勘弁。脚本というより編集が悪いんだと思うけど編集によって訳が分からなくなってる部分が大きい。魔女、悪魔、般若、セックス、カルト、たぶん全部関係ない。

コララインとボタンの魔女(2009年製作の映画)

5.0

無条件で好きなのでただそれだけ。私の心の不気味でエバーグリーンな原風景なのでしょう。そこには良いも悪いも無いのです。風が吹いたら花が揺れるようにごく自然に当たり前に愛するのみです。

スポンティニアス・コンバッション/人体自然発火(1989年製作の映画)

5.0

どう言えばいいんだろ、どう言わなくても良いか。「私には」って部分をめっちゃくちゃ強調する形だけど私には本当に良かった。大好き。炎に雷に私の好きなものだけを詰め込んだおもちゃ箱みたいだった。ヒロアカの地>>続きを読む

ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)

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美しいこと。悲喜こもごもを割と忌避して平坦に見えるけど奥行きがある不思議。それが人生ということなのかも。愛の遠近法的な倒錯。冷たいようで生暖かいアイロニー。芸術的であり恐らく映画的でもあるのだろうけど>>続きを読む

ハースメル(2018年製作の映画)

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何だろう? 完全に他人事でしかないんだけど他人事に思えない感じがして良かった。刺さるとも違うし変な感じ。とある人気ミュージシャンの没落と再生と言いたいところだけど再生とも言い難い。特に前半の没落に関し>>続きを読む

“それ”がいる森(2022年製作の映画)

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縮小劣化版ザ・ワールド・イズ・マインかと思ったら全然違った。でもヒグマドンの方が良かったのでは? 期せずしてランドセルを背負う江口のりこ。監督にセンスが無いとかCGがチープ過ぎるとか脚本って本当に書き>>続きを読む

炎の少女チャーリー(2022年製作の映画)

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人間が燃えるのは良いよね🔥火力もある派手さもあるけど直向きな怒りと復讐だから思ったほど景気良く気持ちが盛り上がらない。ヒーローもののプロローグみたいな感じ。

水の中のつぼみ(2007年製作の映画)

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少し前に観たので記憶がちょっと朧げ。少女が自転車に乗ったりプールに入ったりする映画を私が嫌うはずないので映像だけは満点。大好き。ただこれがある一定の層に支持され刺さる気持ちは理解できるのだけれど私は感>>続きを読む

デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

5.0

言葉が無いというか言葉にならないというか言葉にする必要がないというか兎にも角にも最高でした。研ぎ澄まされたリアリストなのに病的なまでにロマンティスト。現実的な言葉で実にフィジカルに創造や芸術の話をして>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

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悪くはないけど良くもない。違和感ばかりが強く残る。伊坂幸太郎の原作を知らないので何とも言えない部分もあるが冗長。演出でポップに見せようとしてるけどテンポが悪い。タランティーノに憧れてタランティーノみた>>続きを読む

PIG ピッグ(2021年製作の映画)

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豚を盗まれたニコラス・ケイジがその腹いせに次々と人間をブッ殺してく話だと思ったら意外にもじっとりしっかりしたヒューマンなドラマだった。豚をただただ返して欲しいだけなのに暗い過去と向き合う可哀想なおじさ>>続きを読む

ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

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期待してたけど、いや、期待してたからこそちょっといまいちだったかな。演出や照明なんかで女版ジョン・ウィックと言われてたりするみたいだけど正直に言ってセンスのないタランティーノというかパワー不足のタラン>>続きを読む

ウエスト・エンド殺人事件(2022年製作の映画)

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軽いミステリーが観たかったから丁度良いと言えば丁度良いんだけど冒頭のメタ的なミステリー批評視点とか意味のない分割画面演出とか気取ってて何か鼻につく部分が多々あって難ありではあるもののライティング等の映>>続きを読む

カラダ探し(2022年製作の映画)

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暢気か。この状況下でも青春を謳歌しようとする青春脳が最も怖い。あと多分イジメにあったことが無い人が作ってるんだろうけどイジメの描写が定型化して形骸化してるのは由々しき問題。

牛首村(2022年製作の映画)

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たぶん1/4が面白映像で1/4が観光ビデオで残り1/2がどうでもいい映像で構成された映画。

レリック ー遺物ー(2020年製作の映画)

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認知症はそれだけでホラーに出来る題材なのでオカルトと組み合わせることが何か相乗効果を生んでいるかと言われると疑問の残る作品。比べても仕方ないけどこの手の感じはそれこそ『テイキング・オブ・デボラ・ローガ>>続きを読む

テンダー・カズン/妖しき従姉妹 テンダー・カズン(1980年製作の映画)

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観たことあるようなないような曖昧な感覚で観たけど観たことあるようなないような朧気ソフトフォーカスなソフトエロ。観終わった今でさえ観たことあるようなないような錯覚を起こす観たことあるようなないような映画>>続きを読む

天才ヴァイオリニストと消えた旋律(2019年製作の映画)

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戦争に国家にその上で宗教が絡んでくると人種問題より厄介というか複雑になる。音楽に国境はないけどそれは聴取側の話で演奏側にとっては実は国境や宗教的価値観や意味合いはあったりするんじゃないのかなと思った。>>続きを読む

N号棟(2021年製作の映画)

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ほんとになかった世にも奇妙な怖い物語。考察系と言うなら考察させる努力と説得か納得させる材料が必要なのにそれを放棄して観てる側だけに委ねるのは怠慢でしかない。つまらないのは別にいい怖くないのも仕方ないけ>>続きを読む

きさらぎ駅(2022年製作の映画)

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画作りにしても演出にしてもストーリーにしても売れなかったPS2のゲームみたいだったしそのルート4くらいのバッドエンドのようなエンディングにも笑っていいのか何なのか。この作品に関しては観てる側というより>>続きを読む

バスケットボール・ダイアリーズ(1995年製作の映画)

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陶酔と酩酊。断片的な夢の断片の夢うつつ。トレンチコート・マフィア。花畑を駆け抜けるシーンと燃えるバスケットゴールの前で撃たれるシーンのジャンキー的な美しさ。

“子供たちがビー玉をしている
木々の枝が
>>続きを読む

みんな死んだ(2020年製作の映画)

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最初から悪ノリで作られてるのが分かるし最後まで悪ふざけなのも良いと思う。それがそのままストレートに面白さに直結するかは別問題だけど悪趣味に陥る手前のライトさで観易くはあるので痴態と死体を楽しむには程良>>続きを読む

ニードフル・シングス(1993年製作の映画)

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テレビ(もっと言うなら午後ロー)で観たいタイプの娯楽ホラー。ホラー? でいいのか? 悪魔が街をめちゃくちゃにして愉快愉快みたいな話。笑ゥせぇるすまん悪魔。でも犬が酷い目に遭う映画が嫌いなので嫌い。終盤>>続きを読む

屋敷女 ノーカット 完全版(2007年製作の映画)

5.0

美しい映画。本当に美しい映画。この世で一番好きなクリスマス映画かもしれない。禍根を残す為の過失として因果の所在を明瞭にしたかった意図は汲めるけど臨月の妊婦が車を運転し過ぎでしょとかノイズまで歪ませた悲>>続きを読む

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