おおつかさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

おおつか

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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

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キリストさん、確証を与えないのに確信的信仰を求めるのは無理な話よ。まぁ確証がないのに確信するからこそ信仰であるのだけれど。
そして確証を与えないのはこの映画の創造主ナ・ホンジンさんのやり口でもある。
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回路(2000年製作の映画)

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前半ホラー間強めで怖かった。こっちに向かってくる女の幽霊のコンテンポラリーダンス感のあるあれ、怖かった。
中盤以降はテーマが前に出てきて、武田真治の大根演技でコメディになった。散歩する侵略者の前田敦子
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パラノーマル・アクティビティ2(2010年製作の映画)

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ホラー映画全般に言えるけど、撮ってる人たちが一番楽しんでそう。

ファーゴ(1996年製作の映画)

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サスペンスとコメディの不思議な共存。
そして悲喜劇とはこのこと。
笑えるけど笑えない。けど(実話と銘打った)フィクションだから笑える。でもある程度リアルだから笑えない。

すぐ人を殺しちゃう殺人マシー
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レネットとミラベル/四つの冒険(1986年製作の映画)

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早稲田松竹ロメール特集。かろやかだけど、何気に示唆に富むやりとりが。
パリの短編より青い時間がすきかなぁ。ロメールは緑の光線がとても良かったという記憶があるからかも。
おもしろいかといわれるとアレかも
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軽蔑(1963年製作の映画)

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‪『映画は欲望がつくる世界の視覚化である。‬』
愛の終わりというとても切実なテーマが扱われる一方、映画的でフィクションであることが強調されていて、あっけらかんとした印象が残る。
しかし男というものはな
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恐怖分子(1986年製作の映画)

4.0

エドワード・ヤン監督作品。現実と虚構が入り混じるプロット、引き算の描写、緻密に作り込まれている脚本、計算された映像と音楽。
水の使い方(タルコフスキー感?)、マグリットの接吻、繋がらない電話、象徴的な
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火垂るの墓(1988年製作の映画)

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この歳にしてはじめてみた。

空襲の退避中に火事場泥棒をするようになった清太が、爆撃を喜ぶシーンが印象的。そこには国家も敵も味方もなく、生きる権利を持つ人間がいる。人間の生きる権利はいかなる価値判断よ
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5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

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ある種の女性性をじっくり客観的に描いてる。客体として見られること、主体として見ている人を見ること、見るかつ見られる鏡。
雑なカメラワークや編集がヌーヴェルバーグと関連づけられる所以なのかしら。
映画と
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

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アマゾンプライムで雑にみたのが悪いんだけど、特に感想がない。良い映画だとはおもうような。

パターソン(2016年製作の映画)

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良かった。詩は日常にこそあるのに、非日常的に美しい。詩は小さいけれど、同時にとても大きい。パターソンの日常にドラマはないけれど、小さくはない何かが起こり続けていて、その営みが愛おしい。‬

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

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突き抜けちゃってる。シヴァ神ってすごい。おれもシヴァ神に愛されたい。

夜の大捜査線(1967年製作の映画)

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今はなき新橋文化劇場で観た。クインシー・ジョーンズ作曲、レイ・チャールズが歌うIn the heats of the nightがとてもマッチしてた。シンプルな話だけど、登場人物のキャラクターが良くて>>続きを読む

ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

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留学中に観た。
フィリップ・マーロウはんのバードボイルドっぷりを感じる映画。煙草吸い過ぎだろってのと近所の女が印象に残ってる。

ポーラX(1999年製作の映画)

5.0

マンホールの怪人誕生秘話

やっぱりカラックスはすごい。めちゃくちゃおもしろかった。怪作。そしてアレックス三部作の重層低音ヌーヴェルヴァーグからの脱皮。

ファーストシークエンス、森が映る全てのシーン
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

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2回目。
いいね。

写真を繋ぎ合わせたみたいな映像。何気なく映像作品としてけっこーハッとするような攻めてる演出がたくさん。
シナリオやテーマはやや平坦だけど、味わい深い。

あと本来の楽しみ方とは違
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ザ・トライブ(2014年製作の映画)

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自分にとっては外国語である手話の映画(字幕無し)
おもしろかったけど、映画作品のおもしろさというより発見に満ちたアート的な映像作品のおもしろさ。

50年後のボクたちは(2016年製作の映画)

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トウモロコシ畑のやつやりてえ。。
あとエロいお姉さんは最高って話。

台北ストーリー(1985年製作の映画)

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栄光ある過去と、遣る瀬無い現在と、まだ見ぬ未来。
アジンの妹とアグワンはアジン・アリョンにとっての過去で、アジンの両親は二人にとっての未来。過去と未来の狭間にある二人の現在。シャオクーやアキンとの関係
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皆殺しの天使(1962年製作の映画)

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つまんなかった。正確には、最初はおもしろいなぁと思って笑いながら見てたけど、出オチだし90分やられるとさすがに飽きるし最後のオチも微妙。不条理(absurd)の語義通り馬鹿げていて、かつ人間の有り様が>>続きを読む

ビリディアナ(1960年製作の映画)

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イメージフォーラムでブニュエル作品初鑑賞。テーマもプロットもありきたり。それでもおもしろいとおもわせるあたり巨匠ブニュエルか。でも衝撃的なおもしろさはなかったなぁ。カンヌパルムドール受賞作と言われれば>>続きを読む

12モンキーズ(1995年製作の映画)

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今まで観たテリーギリアムの中で1番つまらなかった。よくあるタイムトラベル物の大衆映画の域を出てなかった気がする。
唯一いいところはテリー・ギリアムらしいダサくてハリボテな未来の世界観。

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

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おもしろかった。オリジナルはハードボイルドだったけど、2049はセンチメンタル。哀しい人間の物語であることはロイとKに共通。アート的な演出も多くてハッとした。

期待通り映像がすごかった。パノラミック
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

5.0

途方も無く心をグシャグシャにされた…。やられるとわかってたのに完全にやられた。終わった後のエンドロールの後もやられちゃってて席を立てなかったのは久しぶり。

良かったなぁ。。

キャラクターの在り方や
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ディレクターズカット ブレードランナー 最終版(1992年製作の映画)

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今更初見。

ハードボイルド色がとても強くて予想外の良さがあった。
ロイがいいね。。

3人のアンヌ(2012年製作の映画)

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ホン・サンス作品初鑑賞。

うーん、これはエグい。
不条理のギャグセンスだわ。
awkward感のかたまり。

ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

5.0

特筆すべきショットやシーンが多すぎて語り尽くせない。

最初は爽やかな空気感映画かと思ってたら、全てに魅了されていた。テーマ、脚本、演出、画、キャラクター、音楽、全てが完璧に近い。

Dr.パルナサスの鏡(2009年製作の映画)

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とても良かった。
ここまでマジカルリアルでメタメタな作品もさすがに珍しいのでは。

演技ではない人の演技、
演技であることを知らない人の演技、
演技であることを知らない人の演技が演技であることを暴いて
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

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手垢にまみれた感のある演出のようで、芯からはしっかり外している。絶妙に、かなしい。

ひねりのないように受け取ってしまうと魅力激減なのに、普通にそうとも受け取ってしまえるつくりになっているのはたぶんわ
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