いなさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

-

マイノリティに苦悩する割には同族の人がそれなりに出てくるし、一面的な部分だけで悪い人と判断して人喰いの対象にしてる様な所とか共感がし難い。殺して喰っちゃった後に妻子がいる事を知るや否や、それに対して揉>>続きを読む

青春群像(1953年製作の映画)

-

大学生の時にオルミの「定職/就職」を見て社会の歯車に組み込まれる絶望みたいなモノを感じた身としては「青春群像」で定職に就かずぶらぶらしてる登場人物たちの様にはなりたくない反面で自由気ままな生き方に羨ま>>続きを読む

(1955年製作の映画)

-

面白かった。ニーノ・ロータの音楽は軽快な感じだけど、とにかく救いようがない話。そのまんま崖が出て来るので邦題が比喩でも何でもないのは笑った。iPadくらいのサイズのリラ紙幣が出てきた気がするんだけど、>>続きを読む

銀平町シネマブルース(2022年製作の映画)

-

奇しくも2日続けて"映画"を描いた映画を見たのだけど、こちらはユルッと見れた。主人公が映画の豆知識をボソッと言う様な描写がある様に押し付けがましくない感じが作品自体の雰囲気と重なっていて良かった。宇野>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

-

流石に長くて腰が疲れた。大まかな話の筋は『甘い生活』で映像的な部分もフェリーニ作品を意識してる様に見えたし、ゴダールの『女と男のいる舗道』っぽい所もあり。最後のチャゼル的映画史の総まとめみたいな部分は>>続きを読む

仕掛人・藤枝梅安(2023年製作の映画)

-

ノーマークだったけど、かなり面白かった。料理がやけに美味しそうだったり、豊川悦司と片岡愛之助のシーンはブロマンス味があったりと時代劇版「きのう何食べた?」な雰囲気も漂う。

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

-

面白かった。寓意的な部分を強烈に描き過ぎていてチグハグな印象を抱いたけど、"なんか嫌い"から生じる人間関係の亀裂だとか普遍的な部分が本質の様で共感する部分も多かった。見たあと人間関係の難しさ、分かり合>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

-

実話が元になってるだけあって面白いとは言い難い題材だけど、映画としての見せ方が巧くて静かな奮闘劇ながらも引き込まれて感情揺さぶられまくった。性暴力の場面を直接的に描かない配慮だとか誠実さも感じた。見れ>>続きを読む

ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

-

面白かった。北欧舞台の時代劇という情報は知ってたけど、めちゃめちゃ大好きな黒澤明の「蜘蛛巣城」っぽいなと思いながら見た。ラストバトルだけ唐突に全裸になった所は笑っちゃった。

ロバート・エガース作品の
>>続きを読む

喜劇 急行列車(1967年製作の映画)

-

神保町の渥美清 特集で久々に鑑賞。渥美清が西村晃を一等車を案内するシーンで勝新っぽい人が出る小ネタは覚えてなかった。

女医絹代先生(1937年製作の映画)

-

久々のラピュタ阿佐ヶ谷で。
田中絹代と佐分利信がキュートな映画。

そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)

-

「ガヤの戸締まり」面白かった。知り合いの家を転々とし、居候のクセして電球変えといて、トイレットペーパー買っといて、夜中にテレビ見て大笑いするという全く共感出来ないクズっぷりを披露するのだけど、人間関係>>続きを読む

お絹と番頭(1940年製作の映画)

-

面白かった。事あるごとに喧嘩をしてしまう田中絹代と上原謙のラブコメディ。実は化粧棚の中にブロマイドを隠し持つツンデレ絹代に胸がキュン。

男の意気(1942年製作の映画)

-

松竹らしいホームドラマかと思いきや頑固親父の坂本武と長期休暇で里帰りした上原謙の対立構造が中々面白かった。休暇で帰って来てるだけなのに親父の仕事に口出しし過ぎだし、妹の縁談を根回しして破談にしたりと良>>続きを読む

鬼斬り若様(1955年製作の映画)

-

市川雷蔵演じる若殿が手下にすりをさせたりして生計を立てるんだけど、盗んだ財布に入ってた暗殺の司令書のターゲットがかつての許嫁だった人でさぁどうしようっていう話。

「眠狂四郎 勝負」のBDに同梱されて
>>続きを読む

歌う若大将(1966年製作の映画)

-

映画納め。今年は若大将シリーズばかり見ていた気がするなぁ。

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

-

めちゃくちゃテンポ良くて面白かった。思春期の自我の芽生えや身体の変化の戸惑いをパンダへの変身で見せるのは面白い発想。代々引き継がれてきたパンダへの変身そのものより、親から子へ繰り返される無自覚な抑圧の>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

-

ミッド打ちのリズミカルな音や生活音の心地良さ、だからこそ際立つケイコの孤独さ。会長とのシャドーのシーンは小津の「父ありき」で父と子が交感する川釣りの場面と重なってうるッときた。あと日記の使い方が良過ぎ>>続きを読む

ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

-

ユダヤ人の主人公が収容所で生き残る為にペルシャ人に偽装し、ペルシャ語を学びたいナチスのお偉いさんに適当にでっち上げた創作言語をそれっぽく教えるっていうコントみたいな話なんですけど、バレたら即死なのもあ>>続きを読む

仮⾯ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル(2022年製作の映画)

-

リバイス側をDGPに絡ませて登場させるのは自然な流れだけど、龍騎はもっと上手く絡ませる事が出来たと思うのに取ってつけた様な感じの扱いが非常に残念だった。

まだ狩崎が操られてゲームマスター側として好き
>>続きを読む

野良犬(1949年製作の映画)

-

三船敏郎演じる若手刑事が満員バスで拳銃をスられて悪用されてしまい.....という導入。今だったら懲戒免職もありそうな事案なのに前半は割と悠長な展開に大丈夫かと思いつつも楽しめた。

中盤くらいで三船が
>>続きを読む