HNさんの映画レビュー・感想・評価

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ALWAYS続・三丁目の夕日(2007年製作の映画)

3.9

2024年一発目、元旦深夜シネフィルWOWWOWにて。
激動の昭和時代、皆それぞれ違う尺度を持ちながらも、真っ直ぐ必死に生きていた。それが感情のぶつかり合い、例えば、みかちゃんと一平の掛け合い、子犬を
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汚れた血(1986年製作の映画)

3.4

自分には理解できない心理描写が多かったと記憶。
Modern Love!!!!!

スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

4.0

まず称賛されるべきはその脚本。練りに練られており、120分間途切れることのない良質なスリルを味わえた。社会風刺とエンターテイメントが高次元に融合された良作だと思う。

・駅での斜めカットがお洒落
・ブ
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バビロン(2021年製作の映画)

3.7

3時間通してほぼパッションドバドバ。
その分、パッションを失ったブラピの哀愁漂う様子は、際立ってサマになってたと記憶。「葉巻を取ってくるよ・・・」
そして一番のハイライトは物理法則を無視したかのような
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離ればなれになっても(2020年製作の映画)

3.8

「熱いものに乾杯を」を信条とするせいか、皆さん多情なことなんのこと。
その分、パオロの聖人っぷりが際立つ。

同じものを日本で描こうとしたら結構ドロドロ展開になりそうだが、恋愛観の違いもあるのか、すっ
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地雷を踏んだらサヨウナラ(1999年製作の映画)

4.3

或る男とアンコールワットが織りなすロマンについて・・・.

その男、一ノ瀬泰造について、僕は何も知らなかった。カンボジア旅行中、通りすがりに、たまたま彼の墓に寄ってみたというだけだ。合掌後、生前につい
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.5

真のマッチョとは、力を備えているのみならず、自分が正しいと信じる方向にその力を作用させることなのだと思う。
マイクは、ロデオを初め人生の過程を通じて様々な力(調馬・獣医・手話・機械弄り・チキン調理)を
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海の沈黙(1947年製作の映画)

3.9

あまりにゆったりした展開に最初は眠くなった(すみません)が、次第に覚醒。

光の使い方・カメラワークの技巧に優れており、独白を通じて三者関係が細やかに変化しゆく姿が繊細に表現されていたと思う。特に、パ
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ピラニア 3D(2010年製作の映画)

3.9

エログロウェイMAX!!

ここで下半身喰われるんやろなーって思ったタイミングでしっかり喰ってくれる。
この監督は我ら変態が見たい物が何たるかを理解している笑

ちょっと飲んで家に帰ってきた後、ダラダ
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ザ・ビーチ(2000年製作の映画)

3.7

楽園というものは、共同体という形においては、この世にも、そしてもう一つの宇宙にも存在し得ないだろう。
例え楽園と称される場所があったとしても、そこでは人間関係の揺らめき、そして死といった不安は永遠につ
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自転車泥棒(1948年製作の映画)

3.9

どこにでもいる、家族愛溢れる生真面目な労働者が主人公。

その生真面目さが故に、タイトル通りの事件以降平静さを失ってゆくのだが、その心理描写が素晴らしかった。
具体的な話をあげて言うと、お祈り中の教会
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バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー(2021年製作の映画)

3.7

ヒューマントラストシネマ渋谷にて。
バットマン好きなのでかなり笑えた。
オチも綺麗でスッキリして映画館を後にしたと記憶。

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.8

酒を媒介として人生の紆余曲折が描かれる。「トミーならどうする?」という言葉に、この映画と酒飲み達の全てが詰まっていたと思う。結局飲み続けるしかない笑

「酒は飲んでも飲まれるな」という言葉を改めて思い
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欲望の翼(1990年製作の映画)

4.1

惰性に生きた八月は映画から離れてしまっていた一ヶ月だったが、ふと吸い寄せられるように観た。
立体的なアングルや独特の色加減がもたらす、映像美とアンニュイな雰囲気に見事没入。やはり映画は良い。

ヨディ
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影の軍隊(1969年製作の映画)

3.8

ヒロイズムを省いた、写実的な作品。
レジスタンスを描いた映画でも、無類の静謐なダークさに溢れている。

救いの兆しが垣間見られる場面が、ロンドンでの、ド・ゴールに表彰されるところと映画を観ながら戦後の
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さらば青春の光(1979年製作の映画)

3.7

此れも、青春。

やり場のない生へのエネルギーに溢れる映画だった。
ブライトンではそれが一気に解放されはするものの、結局は満たされない。熱狂の跡を求めて戻ってしまう気持ち、すごい分かる。

「お前は狂
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プールサイド・デイズ(2013年製作の映画)

3.5

夏におすすめとのことで観た。

全体的に分かりやすいストーリーでまとまってはいるが、義父が終始クソ野郎過ぎるのが気になって没入しきれなかった感。
個人的には親子関係の成長も一緒に描いて欲しかった。
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フィールド・オブ・ドリームス(1989年製作の映画)

3.7

点と点がゆっくりと繋がることで線となり、そして愛が紡がれてゆく。

‘’Hey dad…’’には僕でも涙がほろり。

夏の盛りに観るのにドンピシャです。つい先日オススメしてくれた友人には感謝。

今後
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.9

イケイケドンドンパチパチアクション🥳
シックスはどんな状況でも冷静沈着で最強過ぎ。台詞もハードボイルドでクール。クレア絶対惚れてるやろ?

世界中でロケしてたということもあるのか、エンドクレジットがと
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カリートの道(1993年製作の映画)

4.1

皆さん書かれていますが、まさに夕陽のような映画。
最後には地平線から消えてしまうことは分かっていつつも、二時間半ほどかけてゆっくりと、美しく落ちてゆく様を見守っていたというところでしょうか。

演技も
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.0

印象に残ったこと
・タバコ放射線と亀
・メシの緊張感とクチャクチャ音
・ガキのおふざけにはおふざけで乗り切る
・最後振り返れなかった北朝鮮大使

韓国映画はこれまで全然観たこと無かったですが、ソマリア
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女は女である(1961年製作の映画)

3.8

「喜劇か?悲劇か?」
「女が絡むと分からない」

男女における根幹の違いと、それ故に生じる不和と愛がコミカルに描かれていた。
音楽を途切れ途切れで流していく手法は個人的に好きだ。次のセリフで何がくるか
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ラストサマーウォーズ(2022年製作の映画)

3.5

アップリンク吉祥寺にて。
結構評価高いけど、個人的にはウーン・・という感じ。
構成・流れは良くまとまっているけど、ツッコミどころ(小説配信と同時に周りの通行人が揃ってわざとらしく反応する場面等)が多く
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

3.8

テールライトの煌めき・ぐっちょりした血といった、赤色が素晴らしく美しかった。
てつおの破滅には、大いなる力にはそれ相応の器が求められるというメッセージ性が孕まれているということなのかと思った。
赤ちゃ
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サンシャイン2057(2007年製作の映画)

3.2

設定は面白いのにもったいない。
オカルト要素マジいらん。
シールドに照射される太陽光の映像とかは綺麗だった。

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

3.7

微笑みデブのドーナツシーンは本来陰鬱なはずがシュール過ぎて爆笑。彼が頬張りながら思っていたことは何だったのだろう。

後半は一転変わってリアリズムに徹した写実的な戦争映画で、ストーリー的な面で特段魅力
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ジョー・ブラックをよろしく(1998年製作の映画)

3.7

ちょい冗長で、起承転結のメリハリが無いように感じられてしまったものの、ブラピの輝きが尺をカバー。
花火シーンには一緒にうるっと。
パリッシュはほんと高潔でイイ男。
スーザンが焦らされる姿が官能的極まり
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フライト・ゲーム(2014年製作の映画)

3.6

ハラハラ感を終始楽しむ映画
犯人役がクソみたいな理由で仲間割れするという脚本はどうにかならなかったのか、、、

俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

3.8

終始脳天気な音楽が挟まれるが、流れるたびに破滅への予感は増してゆく。
ボニーとクライドの屈託のない笑顔の裏にも、永遠の逃避行においてセキュアな未来が無いことへの不安を払拭しきれてない感が漂っていたのは
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

途中までは享楽主義的なコメディで笑えたし世界観にも引き込まれた。途中の中盤ロイをICU送りにするシーンまでは。
それ以降はなんか変にマジメムードになりつつもそのマジメさからメッセージ性を受け取れず、か
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