めちゃくちゃに「正しい」1990年代映画だった。こういう作品が読みたい/観たいな、誰か作っていないのかよ、と長年求め続けてきた作品だった。ようやく巡り会えた、という嬉しさと、なんだやっぱりあったのね、>>続きを読む
今書いている論考に一瞬つかえるか?と思ったりしたけど、まぁ使えんわな。「楽観的にすぎる」ってのはこういう映画のことをいうんだろう。
100年前にイタリアで製作されたサイレント映画。主人公エマワトソンかと思ったぜ。そんで空からこそっと降りてくるシーンのインパクト強すぎんだろ!
先行上映をミッドランドスクエアシネマで観た。なんという情け容赦のない映画だ。前作より全てが容赦ない。スパイスと命の水でガンギマった三時間。この第二作目は偉大なSF作品として後世に残るだろう。はやく第三>>続きを読む
凄すぎる。『ニーチェの馬』にも『サタン・タンゴ』にも大変感銘を受けたが、本作はさらに一つ上のとんでもない怪作だ。劇中の台詞を借りるなら、これはタル・ベーラという「神が創造した奇怪な動物だ。絶対に見るべ>>続きを読む
2004年の『アワー・ミュージック』から本作に至るまで、ゴダールの「新作」を劇場で5本観た。往年のファンからしたら無知な後追いにすぎないが、同時代に生きて新作を劇場で観たことを俺はずっと自慢するぜ。凄>>続きを読む
本当に本当に素晴らしい。宝物のような映画だ。『エル・スール』で失われた90分のその先、『ミツバチのささやき』冒頭への帰還。俺のようなクソにわかでさえこんなに感動するんだ、往年のファンにとったらこれが「>>続きを読む
アリス・ウォーカーの原作小説ともスピルバーグ/ゴールドバーグ版の映画とも異なる、意味ある力強いミュージカル。エグみは脱臭されているが、それもこのミュージカルにとっては必然か。いや素晴らしかった!
序盤は『サスペリア』っぽいなーと思って観ていたが、徐々にパラノイアから陰謀へとPKD的シフトをみせて前のめりになった。評価は辛いがオリヴィア・ワイルドの初監督作であることを考えればもう十分及第点でしょ>>続きを読む
伏見ミリオンで観た。何度もアナに「目を閉じて」と言われたら「瞳を閉じて』を観ないわけにはいかんだろう。
良すぎた。いや、タルコフスキー・タイム発動で中盤意識飛びましたが。『惑星ソラリス』より前だと知らなかった、もうじゃあこれ舞台が惑星ソラリスじゃん。『EOE』より凄い「歓喜の歌」の使い方があるなんて俺知>>続きを読む
エマ・ストーン素晴らしいですね。そしてキャサリン・ハンターの存在感エグすぎる。彼女が喋り出した瞬間に「マクベスの魔女だ! 宿命から逃げろベラ!」と心の中で叫びました。
まぁ原作小説とどっちが好きと問>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
海外Blu-rayで観た。ツインピークスザリターン第8話のほうが面白いです。ノーラン映画の中でもあまり面白くないほうです。個人的には一番低いくらい。
理由としてはね、とにかくずーーーーと顔のアップな>>続きを読む
ジェシー・アイゼンバーグの監督デビュー作ということで観に行ったが、まぁ全体の出来としては酷く微妙だったなと。というかラストの快楽を得るためにはあと一展開あきらかに足んない。まぁやりたいことはわかるし嫌>>続きを読む
おかえりなさいウディ!もうずっとどこにも行くないでくれ!
エンドロールの幕があがった瞬間、うしろの席のお兄ちゃんが「ええっ」と言った。俺も同じ気持ちだった。まさか「次」がないなんて知らなかった... これがDCEU最終作だと知らなかった。一気に寂しさが襲って>>続きを読む
どうせ笑える駄作なんだろと観始めたが、いやこれはめちゃくちゃ良いじゃないか! 間違いなくDCEUではベストor『ドーン・オブ・ジャスティス』と同格に素晴らしい。めちゃくちゃにノスタルジア喚起でありつつ>>続きを読む
トニー賞を取った舞台の映画化作品で、アメリカでの批評も頗る良いので期待したが、私にはあまりにも演劇的すぎた。これは私の演劇リテラシー(感度)の低さゆえだろうけど。ただ、「ポスト911」作品としての批評>>続きを読む
おかえりカウリスマキ!ジャームッシュの激烈駄作『デッド・ドント・ダイ』であそこまで笑いを起こせるのはカウリスマキしかおらんて。劇中バンドの曲、めちゃくちゃ良かったなぁ。
六年前ヘルシンキに住む友人た>>続きを読む
『リアリティ』を観た。2016年米国大統領選のロシア介入をリークしたリアリティという女性がFBIに家宅捜査され尋問される様を実際の録音データをもとに再現した映画。映画化に値するテーマだと思うが、この形>>続きを読む
2001年公開映画のリバイバル上映。『クラークス』やリンクレイター『スラッカー』など、いわゆるジェネレーションXフィルムの雰囲気が非常に色濃い。厳密にいえば監督もキャストもX世代ではないが、911以前>>続きを読む
『戦場のピアニスト』4Kレストアを観た。観たいけど家でストリーミングは気持ち乗らないなー、と思っていたので劇場上映はありがたい。ネット上のミームとなっている「Don't shoot me」の元ネタが知>>続きを読む
『ナポレオン』を観た。リドリー・スコット監督作品を何本自分は観たろうかと数えたが、本作で14作目だった。駄作とは言わない。が、私の知る限りリドリー・スコットの監督作でもっとも平凡で退屈である。
興行>>続きを読む
第一話「彼女の想いで」は今敏『千年女優』の雛形はこれかという感じ。明らかにこれが一番出来が良い。記憶SFスペースホラー。
「最臭兵器」は『老人Z』路線まんま。こういう脚本すきねえほんと。
最終話「>>続きを読む
原作漫画から全てが始まり、『ブレードランナー』を経由した押井守版がなければ『マトリックス』も『アヴァター』も生まれなかったわけだが、その30年の歴史と重みを全部背負って逆算し作られたThe End o>>続きを読む
攻殻機動隊2045ファーストシーズンの劇場用再編集篇版。ネトフリで第一話を観た時にあまりの違和感にギブアップしたけど本作はちゃんとしっかり面白いのが流石。
ポスト・ヒューマンとポスト・コロナをかけて>>続きを読む
『オリバー・ストーン32年越しの意地、というか、リアルタイムで暗殺事件に接した、そしてザプルーダーフィルムに取り憑かれた全ての人が拭えないものなんだろうな。ちなみにケビンコスナーは出てきません。
モナリザとチャーリー可愛すぎる。「また続編で会おうな」!
ネットもサイバースペースさえも必要としない人力テクノならぬ人力マトリックス。いつだってバックトゥーベイシックなんだよ!とロバート・ロドリゲスに檄を飛ばされた気分。で、アリータ:バトルエンジェルの続編は>>続きを読む
『シン・ゴジラ』が311後の東京がうなされた悪夢だとしたら、今回のゴジラはGHQ占領下の東京が見ることを欲しさえした夢だ。「これは本当は夢じゃないのか?」と神木隆之介が逡巡するのは、本当はラストで問わ>>続きを読む
Blu-rayで。何度観たか覚えてない。たぶん5回目くらいか? マジで桁外れの傑作だよ
クリストフ・ヴァルツ主演にして初監督作品。展開も読めるし演出やカメラワークにも新規なものがなく、傑作とは言い難いのだが、とにかくヴァルツが出ずっぱりで、ヴァルツを観るのが全く飽きない、という100分だ>>続きを読む