皮肉と風刺を媒介として爆発するミソジニーによって支えられる冷笑劇。悪意ある脚本に200%で答えるケイト・ウィンスレットの大名演。『ブルージャスミン』でのブランシェットを想起せざるを得ない、クソ野郎ウデ>>続きを読む
原作は大好きで3回読んでる。町田康に熱狂的にハマって崇拝していた時代もあるけど、町田の怒りと憂鬱のシニシズムは、穏やかな時代にこそ魅力を放つわけで、政治の季節には合ってない。そしてやっぱり、書き言葉な>>続きを読む
Netflixで観ました。この映画の革新性が一切わからないのは、端的に俺が勉強不足なんだろうな
ベン・スティラーが出るということしか知らなかったので、「ナオミ・ワッツ!!!」
「アドロック!!!ビースティーボーイズ!!!!!」
「アマンダにボウイ!!!!!!これもうツインピークスじゃん!!!!!>>続きを読む
NetflixでStand Alone Complexを観たので、劇場以来の再鑑賞。
ハラウェイの名を出す辺り、押井守版の攻殻機動隊はジェンダーへの意識がある。なぜS.A.Cではこうならなかったのか>>続きを読む
昨夜見て今日の昼食はカレーうどん(カップ)にコロッケ。とても美味かった。ありがとう。
『ダンケルク』がハンス・ジマーの映画だったように、『ファントム・スレッド』はジョニー・グリーンウッドの映画だった。
この抑制美が一過性のものでありますように。ポール・トーマス・アンダーソンの才能に、>>続きを読む
朝倉あきは素晴らしかった。国立と立川に所縁のある人は観て損はしないだろう。
ただ、いくらなんでもシンプル過ぎる。このシンプルさで勝負するなら、全シーン全カット全セリフを今以上に洗練してくれないと、や>>続きを読む
『マルクス・エングルス』の最後のディランもそうだったけど、この映画の最後のラマーも滑ってる。ボールドウィンに締めさせろよ。
あらためて、俺はマルクスの文章が好きなんだなぁと思った。力強く、理論的にも優れており、明確なビジョンと理想のあるアジテートの言葉。それでいて名文。やはりマルクスは天才だ。
天才であるがゆえに、俺>>続きを読む
原作はフィリップ・ロス『ヒューマン・ステイン』(2000)。映画では「コミュニズムの脅威がさり、テロリズムが勃興するまでのその間、大統領のセックス・スキャンダルでアメリカは盛り上がっていた」とある。も>>続きを読む
原作はフィリップ・ロス『アメリカン・パストラル』(1997)。映画の原題もこれである。のちに『アイ・マリード・ア・コミュニスト』(1998)と『ヒューマン・ステイン』(2000)をふくめこれを「アメリ>>続きを読む
劇場で観て、DVDで観て、そして今回初めて英語吹き替えで観た。ウィレム・デフォーが吹き替えるコブは、「Quite」で「コワイ」と韻を踏んでいた。
今回はまた、初めてゲド戦記全6冊を読み終えての鑑賞だ>>続きを読む
大義のない戦争を遂行するには、真っ当なジャーナリズムは不要どころか邪魔となる。だからニクソンは、「『タイムズ』と『ポスト』を潰せ!」と苛立つ。
トム・ハンクスは「政治家と記者が仲良く酒を飲み、そ>>続きを読む
現実界と異界を架橋する親子関係。前半で、現実界の息子が異界の父に異議申し立てを行う物語(ブラック・パンサー)かと思わせながら、現実の娘が異界の父を抱きしめる物語(インター・ステラー)へと展開する。相変>>続きを読む
心臓[ハート]移植を望む医師と患者
医「5歳の子の心臓はどうだい」
患「ダメだ、若すぎる」
医「40歳のトレーダーはどうだい」
患「無理だ、もうハートを無くしちまってる」
医「70歳の銀行頭取は?」>>続きを読む
もともとスヌープが大好きなのに、こんな映画を観ちゃったら愛が止まらないよ!
いくら似ているからと言っても29歳のトミー・リー・ジョーンズ役を42歳のジョシュ・ブローリンがやるのは無理あるだろ!
未だに上手く説明できないけど、観てる最中も、観た直後も、それから大分経った今も、俺は全然これが好きじゃない、ってことは記しておきたい。後日またしっかり書こう。
勝地涼そっくりのデイン・デハーンと、『Sスクワッド』でメタ・ヒューマンを演じたカーラ・デルヴィーニュ、主演ふたりがとにかくキュート。デハーンはいい声すぎる。ハービー・ハンコックとリアーナのキャスティン>>続きを読む
酒場のシーンは良かった。Never Been Enoughも名曲だと思う。でもやっぱり全然だめやろこんなん。
満員のレイトショーで両サイドをカップルに挟まれて一人で見た。終わった瞬間に両サイドから「>>続きを読む
マーヴェルやDCの一連のユニヴァースがスケール小さく見える、ワーナー・ブラザーズのヴィラン大集結。サウロン、ヴォルデモート、キングコング、グレムリン、エージェント・スミス、西の魔女。レゴなのに金のかけ>>続きを読む
ソフィア・コッポラ × キルスティン・ダンストの『ヴァージン・スーサイズ』タッグを期待して行ったが、エル・ファニングに吹っ飛ばされた。ダンストが大人になったラックスだとしたら、ファニングは少女のままの>>続きを読む
「人類史上最も暴力の世紀だった20世紀の、そしてメディアと資本主義が暴力と結びつく90年代を描くのだ」というオリヴァー・ストーン監督の心意気は見事であるし、その映像表現が当時としては大変斬新だったこと>>続きを読む
古今東西の文学や最近の映画でも”異類婚譚”は多いが、ジェンダー配置こそ反転しているが、一番近いのは『ポニョ』と『レッド・タートル』だと思う。
東西冷戦のスパイ映画として味付けされているが、あくまでス>>続きを読む
This movie is listed on Jurgen Muller’s Movies of the 90s, and the article said that L.A Confidentia>>続きを読む
「銀行は、市民に嘘をつき所得を奪い私腹を肥やす非人道的な組織である」
この映画(Going in Style)は、このような価値観を前提として作られている。
「銀行は俺達から金を奪った。それを取り>>続きを読む
投稿忘れで今更レビュー。
ポスト・フェミニズム / 闘う姫・働く少女 / ヒラリー問題 / 革命を志向する10年代ハリウッド / アパラチア / 炭鉱労働 / 新自由主義
うん、これは将来シンポジ>>続きを読む
まず初めにフィルマークスに感謝を。試写会で無料で観せてくれてありがとう。危うくこんなゴミ映画に金払って観に行くところだった。
イーストウッド最新作。あまりのつまらなさに呆然としている。『アメリカン・>>続きを読む