テニスに明るくないのでウィリアムズ姉妹がコンプトン出身だということを知らず、そうか、これは『ストレイト・アウタ・コンプトン』以降の映画なんだなと観ながら知った。『mid90s』っぽさも少しあった。>>続きを読む
このテーマでジェレミー・アイアンズとアル・パチーノは、否が応でも『ヴェニスの商人』を思い出す。というか二人ともちょっとシャイロックとアントーニオに寄せてきてたろ!
音楽家としてのガガは超好きで心から>>続きを読む
「文明にのしかかる雲が人々の手足を分断した」──20世紀の暴力と歴史に向き合って『グランド・ブダペスト・ホテル』は撮られた。『フレンチ・ディスパッチ』はその延長にある。ウェス・アンダーソンのみに許され>>続きを読む
もしイエス・キリストが今いるのなら彼は西側諸国になどではなくシリアの子供たちと共にいるだろう(大意)というドン・デリーロの言葉を思い出した。
2時間ミステリーはこう筋を転がすんだよ、というお手本のような筋運び。脚本うまいわー。主演のピエール・ニネもルー・ドゥ・ラージュもとても良かった。満足です。しかし捏造音声にイスラム過激派をいれると世論は>>続きを読む
素晴らしかった。バリー・ジェンキンス『ムーンライト』の良さも、ウォン・カーウァイ『ブエノスアイレス』の良さもある。もう本当に、すごくすごく良かった。これ一作でホン・カウ監督のファンになった。ベン・ウィ>>続きを読む
素晴らしかったです。アラフォー男性なら皆グッとくるのではないでしょうか。タイトルが重いぜ…
とても良かったです。監督本人はカトリーナ以降を意識して撮ったとパンフレットを読み知りましたが、結果的に2008年という経済危機の年に重なっており、カトリーナよりもっとナショナルな貧困の物語として読める>>続きを読む
脚本も穴だらけ、キャラ造形はステレオタイプ、物語はパクリ、メッセージ性もテーマでさえ借り物。溢れかえるセリフのクリシェ。『ファイトクラブ』の名前出して映画好きを引っ掛けて、顔のいいだけの兄ちゃんを主演>>続きを読む
「(後日)発見されたビデオテープ」というジャンルを一気に爆発させた映画。でも元祖は『食人族』で、小説には「発見された手記」の体裁をとった作品が多くあったよ、という記事が以下。
The Blair W>>続きを読む
巧妙に再構築された時間軸、スタイリッシュな音楽、抑制された演技と核心をつく台詞、目まぐるしいが見事なショットの繋ぎ。ここから『メメント』『インソムニア』『プレステージ』へと続く最高のデビュー作。若きク>>続きを読む
ラストまじで呆気に取られました…
自由すぎる。ティムロビンスの時代や…
こんな映画観たらみんなケネディ暗殺は陰謀だと信じこむわな。反証が多くされてるけど、問題はほとんどの視聴者がそんな反証に目を通さないことだ。難しいねえ。
『パーフェクト・ブルー』のオマージュらしいと耳に挟んでいたのだが、エレン・バースティンは『ツイン・ピークス』の母パーマー激似だし、カメラアングルは『インランド・エンパイア』だし内容は『マルホランド・ド>>続きを読む
違和感が強すぎて冒頭15分でギブアップ。原作から映画への異動の文句は言い出したらキリがないけど、いやもうさ、なんで英語なんだよ。そりゃウィリアムは英国人だけど、舞台も原作小説もイタリア語じゃん。パゾリ>>続きを読む
良い映画であったけれど、最後のオチに収束していくトマの心変わりは、あきらかに説明不足(というか説得力不足)だったような気がする。
実際に取り替えっこは起こったのか? という事実を曖昧なままにしておく>>続きを読む
最初のクレジットでティム・ロビンスの名を見つけたので、いつ出るのだろうと楽しみにしていたが、30分くらいでずっと出張っている恰幅の良いオッサンがそうだと気づいて脳みそがバグった。若々しい痩身のイケメン>>続きを読む
アランJパクラによる1993年公開作品。ジュリア・ロバーツの出世作とのことだけど、すでに大物の風格。そして『マルコムX』翌年のデンゼル・ワシントンはバキバキにカッコいい。ただ、ワシントン・ヘラルド編集>>続きを読む
「始まりがある全てのものに終わりがある」とオラクルは言った。なぜ終わらせなかったのだろう。『レザレクションズ』は本当に不要だった。たしかにオラクルは「いつかまたネオに会えるだろう」と言った。でも、本当>>続きを読む
超久しぶりに鑑賞。モニカ・ベルッチがマトリックス世界内に出てきた瞬間に僕の脳内で「でも、この夢を夢見ているのは誰?」と問い出し、途中からマトリックスは『ツイン・ピークス』になりました。もう僕はダメみた>>続きを読む
リブートではなく純然たる続編なので旧三部作の予習復習は必須。楽しめたけど、そのうえでこの第四作が必要だったとは思わない。批評性はあるが、『ファイト・クラブ2』のような猛毒でもない。眠る救世主をこんな理>>続きを読む
『大統領の陰謀』を観た。困ったことに『パララックス・ビュー』のほうが面白かった。これはつまり、実際にあったしょうもない政治汚職より、特大スケールとんでも陰謀論をより面白く自分は感じてしまうということだ>>続きを読む
『ベイビー・ドライバー』より断然良かった。しかし、やはりエドガーライトは初期のが断然好きだ。「スリー・フレーバー・コルネット三部作」を撮った監督が『ラストナイト・イン・ソーホー』を撮るということに、時>>続きを読む
なるほど。あそこでジョニー・デップが眠らずに金属バットで対峙したのが『ねじまき鳥クロニクル』なわけですね。
リドリースコットによる1996年作品。クライマックスの難破シーンは今見ても臨場感抜群。この翌年に『タイタニック』というモンスター映画がなければ映画は沈まなかったのかもしれない。
たしかに白人男性ボー>>続きを読む
それに触れるのが楽しみすぎて、あえて先送りにすることで人生を豊かにしてくれるものがある。たとえばトルストイ『戦争と平和』、アクィナス『神学大全』、『ゲルニカ』オリジナル、場所ならばドレスデン。等々、リ>>続きを読む
エンドロールの「Director wishes to thank」クレジットに私の名前も載っております。大変光栄です。というか、こちらこそ素晴らしい映画をありがとう、草野監督!
ということで星取りは>>続きを読む
カーネイジと化したウディ・ハレルソンが暴れまくる2021年版『ナチュラル・ボーン・キラーズ』。細部とかプロットの破綻とか知らねえよ!とばかりにガシガシと転がり続ける超音速のB級映画、いやー楽しかった。>>続きを読む
オープニングの「Waving through a window」からベン・プラットに心を掴まれっぱなし。なんで俺はこんなにベン・プラットに魅かれるのだろうと思っていたが途中でわかった。我らがポエット・>>続きを読む
ナショナル・ギャラリーが「真作だ」と展示し、ロシアで資金洗浄され、サウジ王族が手に入れ外交カードとなったが、ルーブルが「弟子との共作」と鑑定結果を発表、人目から消えた史上最高額500億円で落札された「>>続きを読む
『ローガンズ・ラン』(2300年未来の旅)を観た。アイデアはめちゃくちゃ面白いが、映像技術がまったくそれに追いついていない。しかし当時はこの作品の視覚効果が絶賛されたという。あらためて映画とはメディア>>続きを読む
めちゃくちゃ面白い。脚本も演出もプロットもカット割も超一級。アラン・J・パクラは『大統領の陰謀』のDVDを買ってもう10年近く積んだまま未見だが、これはすぐ観ないといけないな...
車のルーフを開けて突き上げられた拳に握られた形で火のついたタバコが2本ならんで夜の街が流れていくシーン、マジで良かったなぁ。あれはまさに "One Perfect Shot"ですね。
濱口監督は他に>>続きを読む
言ってしまえば実話ベースのグアンタナモの告発映画なのだけど、素晴らしい映画だった。
ジョディ・フォスターもカンバーバッチも良かったが、タイトルであるモーリタニアンを演じたタハール・ラヒムがとにかくチ>>続きを読む