『ゲットアウト』と『アス』の製作陣、という煽りから想像したままの内容で、その二作に遥かに劣る内実だった。やはり映画は監督が一番大切なんだなと実感。ジャネール・モネイのファンなので、かなり残念。
とく>>続きを読む
のっけから半端ないハンスジマーの存在感で、画面割りも引きが多くて、あーなるほど『ブレードランナー2049』スタッフ再結成なのねと観ていたので、エンドクレジットで撮影がロジャー・ディーキンスじゃないと知>>続きを読む
ブライアン・デ・パルマによる1981年の作品。エンディングのあまりの悪趣味さに呆気に取られた。タランティーノとB.E.エリスが大好きだというのに納得。あとで元ネタの『欲望(Blowup)』も観よう。こ>>続きを読む
すでに『スペクター』で完結していた007シリーズを、「ジェームズ・ボンド=ダニエル・クレイグ」という、あまりにクレイグボンドが人気ありすぎたために出来た等式を終わらせるためだけに作られたアンコール。サ>>続きを読む
劇場公開版と完全に別物になっており驚愕。スナイダー版の脚本を読み、4時間分の撮影を行なっていたのだとしたら、スタッフもキャストもみな #ReleaseTheSnyderCut 要求を求めるのは当然だ。>>続きを読む
期待してたより良かった。いや、とてもとても良かった。この映画にはデレク・ハートフィールドこそいないけれど、代わりに『1973年のピンボール』がある。主要キャストが皆、本当に魅力的だった。良い映画を観れ>>続きを読む
現地に行けなかった全てのオアシスファンが公開を望んだ、ノエルが歴史と呼んだギグの記録。ついにあの伝説のネブワースの全貌が明らかになる、という、それだけでオアシスファンには宝物です。
公開期間が限られ>>続きを読む
あらためて見直すと、911直後(2年後)のイギリスのナショナリズムが前面に出ていることに驚く。けど、脚本うまいっすねー
シャイロック悲劇としてアルパチーノが映画の全てを持っていくがゆえに他のシーンのノレなさが凄い。あらためてシェイクスピアはこれを喜劇として書いていたことがわかる。
このレビューはネタバレを含みます
ポスト冷戦の世界の夜警たらんとしたアメリカの外交政策の汚れた手。それを知りながらも国に仕える「ピース・メイカー」を、WWEの英雄であり象徴のジョン・シナに演じさせる百億点のキャスティング。これはレスナ>>続きを読む
ずっとドイツ映画だと思っていたのだが90年代の英米でのホロコースト否認議論の話だったんですね。劇中にスピルバーグの名が上がるけれど、『シンドラーのリスト』、ホロコースト博物館@ワシントン開館も、そして>>続きを読む
ラストクレジットが600万人へささげられている
最後のご本人登場の元祖?
あとクリスジェリコの元ネタはこれですよね?
20世紀を起点とした階級闘争小史といった趣き。おそらく意図的に言及されなかった二つの名前、カール・マルクスの思想と、そして「金持ちが神の国に入るよりも、らくだが針の穴を通る方がまだ易しい」というイエス>>続きを読む
1995年、ポスト冷戦最初の007にして、ピアース・ブロスナン版ジェームズ・ボンド第一作。新たにM役を引き継いだのはジュディ・デンチ。楯突くボンドに「冷戦の遺物」と罵倒する。なおデンチのMは2006年>>続きを読む
内容はすでに書籍で読んでいたし、映像も以前ニコニコ動画で観ていたので、映画として面白く観たけれど驚きや発見はあまりなかった。ただ、隣で観ていた齢67の我が父は大きな感銘を受けたようで、まぁそりゃ初見の>>続きを読む
原題は "Groundhog Day" で、1993年公開。人生ベスト映画の一つは1970年版『クリスマス・キャロル』なのだが、本作のビル・マーレイはアルバート・フィニーに劣らず素晴らしい。人生は何で>>続きを読む
『ブレイブハート』を観た。メル・ギブソンによる1995年作品。イングランド圧政に立ち向かう英雄の誕生と拷問による死は『ジャンヌダルク』1999年版だし、磔刑シーンはまんま『パッション』に引き継がれてま>>続きを読む
完全に『インディペンデンス・デイ』のパロディ映画だと思ったのだが公開が同年らしく、バートン本人が全くの偶然だと驚いたらしい(英語wikiより
国内で酷評されて国外でウケたのは、要はアメリカのセルフイ>>続きを読む
スティーヴン・スピルバーグによる1985年作品。原作は1983年のアリス・ウォーカー。主演のウーピー・ゴールドバーグがとにかくひたすらキュートなのだが、wikiによればアリス・ウォーカー本人が無名の新>>続きを読む
パゾリーニによる1964年の「マタイ福音書」。復活まで描かれてはいるが、真っ先によぎるのは、「もし十字架の絶命で福音書が終わっていたら、それは最も偉大な文学作品であったろう」というアルベール・カミュの>>続きを読む
『裏窓』(1954)、「現場目撃者なし、夜汽車に乗って去ったというアリバイ、遺体それ自体を消して証拠隠滅」という設定、まんま『ドリアン・グレイの肖像』(1890)じゃん! と思ったら、ヒッチコック本>>続きを読む
リドリー・スコットによる1991年作品。いやー素晴らしい。こんなのも撮れるのかよ。やっぱリドリーって天才じゃん。これは『デス・プルーフ in グラインドハウス』のインスピレーション元の一つって理解でよ>>続きを読む
まるで
「デヴィッド・クローネンバーグが ツインピークスザリターンEP8後半部の手法で撮った『シャイニング』」
みたいな映画で、大変良くできているし、見目麗しい若い男と百戦錬磨の老いた男のクローズド空>>続きを読む
コングはKongでも、Hong-Kong(香港)の映画だった。2008年の『ダークナイト』からずっと香港は国際企業・金融資本が夢に見る特権的な国際都市としてハリウッド超大作に映し出されてきた。そのよう>>続きを読む
超高齢社会の独居老人問題を解決すべく厚労省が開発した全自動介護マシーン「Z001号」。動力は核エネルギー、自己思考する最新コンピューター搭載、開発の影にある軍事作戦。実験台の老人の亡き妻「ハル」(まん>>続きを読む
一瞬だけ映画に戦争が侵入する。最後のナレーションで本事件が「1936年」であることが明かされるわけで、それはつまり谷崎『細雪』と同じ。つまり、反戦、反全体主義としてのセックスという戦略。
2021年>>続きを読む
セルジュ・ゲンズブールの監督デビュー1975年作の4Kレストア完全無修正版。ところどころ『神々の黄昏』、『アリータ』、「ドラゴンタトゥーの女』がもろ参照にしたんだろうな、というシーンがあるが、基本ずー>>続きを読む
シネマシティ極音で観た。
私は放蕩息子だが、私を形作っているのは子供時代に毎週日曜日に教会で歌った讃美歌であり聖歌であり、あのゴスペルのサウンドとハーモニーの中にたしかに自分は以前包まれて、それはあ>>続きを読む
本作の続編と知らずに『エイリアン コヴェナント」を劇場で観て以来のミッシングリンクだったわけだが、観てもなおかつ意味不明だわ。リドリー・スコットの悪趣味が爆発。リドリーのミソジニーって、やっぱりかなり>>続きを読む
窪塚洋介大好きなのに今までずっと観てこなかったのは、それ以上にキングギドラが嫌いだから。アメリカナイズドされた右翼って、それもうただの親米保守の自民党じゃん。ケーダブがトランプ支持するのがよくわかる映>>続きを読む
三つ釦のグレイスーツで決めたデヴィッド・バーン御大が従えるのは、超絶スキルの十人バンド。2019年秋ブロードウェイ、撮影はスパイク・リー。再創造されるトーキング・ヘッズ、召喚されるボールドウィン。喝采>>続きを読む
1998年映画。藤井光先生が1990年文化戦争の寓話であると、ある論文で触れていたので鑑賞した。冒頭30分が映画としてとにかく退屈なのだが、「色がついて(Colored)」からの展開がめちゃくちゃ巧い>>続きを読む
監督, 脚本,主演ジェームズ・フランコ版映画『死の床に横たわりて』を観た。アメリカからDVDを輸入したのだが、それでも「英語字幕ON/OFF」が初期設定にあるほど南部訛り英語が炸裂。とくに父アンス役の>>続きを読む
面白いけど、第一作にあったような抜群に良いショット、良いシーンが少なかった。大英博物館からのミイラ追いかけっこはよかった。アヌベス軍との決戦もいいんだけど、同年公開の『ロードオブザリング』を知ってる身>>続きを読む
めちゃくちゃ面白い。本棚ドミノとか鍵穴からの砂侵入とか砂嵐の顔面化とか、いいシーンといいショットだらけ。
しかし虫映画である。スティーヴン・ソマーズは『ザ・グリード』も虫だし、リンチの『デューン』も>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
むちゃくちゃ期待していたのでガッカリした。『スプリング・ブレイカーズ』の面白さを10だとすれば、3程度しかない。スヌープ・ドッグ本人のインスタの方が面白い。
とにかく紋切り型のオンパレード。放蕩詩人>>続きを読む