AKさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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荒野の誓い(2017年製作の映画)

3.2

ティモシー・シャラメのほぼ唯一のセリフ「なぜ僕が選ばれたのでしょう」に対する返答「選んだのは俺じゃないよ」は、とんでもないメタ発言かつ嫌味であり、多分あれ、監督の本音だよね。気づいた時爆笑したよ。>>続きを読む

ガタカ(1997年製作の映画)

4.0

「『ガタカ』にはレトロの魅力があり、その厳格な抑制は90年代のアクション映画とはまったく異なっている......『ガタカ』は計算されたクールさにすべての比重がかかっていて、控えめに述べられるストーリー>>続きを読む

シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢(2018年製作の映画)

4.5

もしも、精神状態に悩むエドワード・ノートンが、疾患等の自助グループにではなく、男子シンクロスイミンググループに参加していたら──。『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』に一番近いのは、間違>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『ワンス アポン ア タイム イン ハリウッド』。ネタバレを完全に排して見たので、マーゴット・ロビーがシャロン・テートだと知った瞬間に胸糞悪くなり、『イングロリアス』ルートだと気づくと今度はもうプロッ>>続きを読む

Toni Morrison: The Pieces I Am(原題)(2019年製作の映画)

4.0

みんな、俺のこの記事を読むのじゃ!
https://note.mu/kankanbou_e/n/n835fdfa27eef

ドッグマン(2018年製作の映画)

4.8

全カット、全シーンが良い。間違いなく今年のベストの一つ。みんな、絶対観るべし。

SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.0

『パティ・ケイク』を否が応でも思い出すけど、これは悲劇なんだよね。ブラック・フェイスは大きな問題だけど、実際白人の黒人パッシングはあったのかなぁ。

この短編映画に登場するレイシストはレッドネックと分
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アス(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

アリスはホワイト・ラビットに誘われ地下に落ちたが、アディーは落ちたその地下で、ホワイト・ラビットを生きたまま食べるしかなかった...

始まりは『地下鉄道』かと思いきや『ビラヴド』になる、とんでも内容
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ネイティブ・サン アメリカの息子(2019年製作の映画)

3.0

リチャード・ライト原作。アメリカン航空機内で観賞。

まず最初にラルフ・エリソン『インビジブルマン』のペーパーバックがでてくる。何度も繰り返されるブラインドという言葉は、これにかかっているのか?
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.2

ベルナルド・ベルトルッチ『ラスト・エンペラー』を観た。ちょっとずつちょっとずつ、観賞が半年にわたったのは、良く言えば内容の重厚さと語られる歴史の濃密さで、悪く言えば、やはり言語の問題である。なんでイタ>>続きを読む

ボーイズ’ン・ザ・フッド(1991年製作の映画)

3.5

二部構成の第一部少年時代パートが1984年に設定され、レーガン/ブッシュ政権の二期目のポスターが大きく映る。また、映画の公開年である第二部の舞台1991年は、ブッシュ政権下であり、クリントン以前。>>続きを読む

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.5

『誰も知らない』『万引き家族』『希望の彼方』『シティ・オブ・ゴッド』『河童』を全て混ぜ合わせたような映画。とんでもない映画。

ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス(2016年製作の映画)

4.0

映画史上最高のグレン・グールド「ゴールドベルク変奏曲」はジョージ・ロイ・ヒル『スローターハウス5』だったが、フレデリック・ワイズマン『ニューヨーク公共図書館』がそれに並んだ。あのラストは粋すぎる。>>続きを読む

マーウェン(2018年製作の映画)

2.7

ガス・ヴァン・サント『ドント・ウォーリー』とティム・バートン『ミス・ペレグリン』を掛け合わせたような作品。『バックトゥザ・フューチャー』と『フォレスト・ガンプ』のセルフオマージュにはクスッとしたが… >>続きを読む

ワイルドライフ(2018年製作の映画)

4.0

ワイルドライフという言葉は、一度だけ、ジレンホールの口からマリガンに対して発せられる。使い方、うまいすぎ。

COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)

4.2

立川キノシネマで『Cold War』を観た。冷戦、亡命、民族音楽、伝統舞踏、ジャズと、クロード・ルルーシュ『愛と哀しみのボレロ』を思い出された。と同時に、パリのシーンは、ヘミングウェイ『陽はまた昇る』>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

3.5

安倍晋三政権が以下に権力の腐敗を招いているのか、忖度政治とは何か、がよくわかる。よくわかる、んだけど、どうせ自民党サポーターはこういう映画観に行かないんだよね。だから、もっとこういう映画が当たり前に溢>>続きを読む

キングコブラ(2016年製作の映画)

3.0

B.E.エリスは、『ムーン・ライト』よりこの映画のほうが好きみたいです。いやー、わからん。けど、ジェームズ・フランコはマジで最高ですね。

ルールズ・オブ・アトラクション(2002年製作の映画)

3.0

ベイトマン押しなのは、やっぱり『アメリカン・サイコ』映画化に乗った作品だからなのかなぁ。そして、ポール・デントン役のイアン・サマーホルダーがポスターに写っていないのが謎。俳優の知名度なのか知らんが、実>>続きを読む

デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

2.8

本作を見て、俺はやっぱりジャンル・ムービーってそこまでだな、って思った。ジャンルをはみ出してくれないと、満足できない。この映画は、タランティーノが意識的にジャンルのカテゴリー内で撮っているので、俺のこ>>続きを読む

ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!(2013年製作の映画)

3.5

エドガー・ライト、サイモン・ペッグ、ニック・フロストによる「スリー・フレーバー・コルネット三部作」終章。

結局「ショーン・オブ・ザ・デッド」「ホット・ファズ」とほぼまったく同じ構成なんだけど、それで
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ダンシング・ベートーヴェン(2016年製作の映画)

3.3

シネマシティ極音。これもほぼ事前情報なしで行ったので、三浦雅士が出てきた瞬間に爆笑した。(満席の劇場で笑ったのは俺だけだった)

しかし素晴らしかった。リードを任されるオスカーと、その妊娠した妻カテリ
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ジョーン・ディディオン: ザ・センター・ウィル・ノット・ホールド(2017年製作の映画)

3.2

カメラの前で語る現在(2017)の彼女はチャーミングだが、過去映像の彼女は最高に知的でクールだった。『レディバード』がディディオンの引用で始まる理由も、B.E.エリスが彼女に敬意を払うわけも、今ならち>>続きを読む

アラジン(2019年製作の映画)

4.0

魔法バトル特撮効果は『マーヴェル・シネマティック・ユニヴァース』の成果、怪鳥イアーゴは『ファンタスティック・ビースト』、アブーが赤いダイヤモンドに魅入られる気持ち悪さは『ロード・オブ・ザ・リング』。全>>続きを読む

インフォーマーズ〜セックスと偽りの日々〜(2008年製作の映画)

3.0

エリスがツイッターで『アンダー・ザ・シルバーレイク』を褒めていたのがよくわかる。というか、『アンダー・ザ・シルバーレイク』は、映画版『インフォーマーズ』のパロディだったんじゃないの。

小さき勇者たち 〜ガメラ〜(2006年製作の映画)

3.5

前半のトト育成シークエンスが、そのまんま『ガメラ3』のイリスで笑った。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

2.0

「核兵器を使わさせない」ために奔走した『シン・ゴジラ』後のハリウッド新作は、疲労困憊のゴジラに「気合い」を入れるため核を爆発させる。その核で唯一死ぬのは日本人という設定。ハリウッドよ、核兵器はモンスタ>>続きを読む

ザ・ハリウッド(2013年製作の映画)

3.0

ポール・シュレイダー監督、ブレット・イーストン・エリス脚本、ガス・ヴァン・サント出演『The Canyons(邦題 ザ・ハリウッド)』を観た。『インランド・エンパイア』や『アメリカン・サイコ』への(セ>>続きを読む

コレット(2018年製作の映画)

3.1

キーラナイトレイの男性装がクッッソカッコいい!!
…のだが、映画としては「まぁ悪くないかな」というレベルだった。ナイトレイの新たな代表作となる可能性もあっただけに残念。やっぱり俺の中ではまだ彼女はコレ
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アメリカの友人(1977年製作の映画)

4.0

ヴィム・ヴェンダース監督で、原作はパトリシア・ハイスミス、デニス・ホッパーとブルーノ・ガンツがダブル主演。ガンツが「Drive My Car」を終盤口ずさむのだが、伏線回収としても緊張を緩和する演出と>>続きを読む

ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

3.2

シンプルで単調ながら、ホアキン・フェニックス、ジョナ・ヒル、ジャック・ブラックらの名演で飽きさせない… のだが、映画鑑賞後に「故ロビン・ウィリアムズが映画化を熱望していた」と知ってしまっては、どうし>>続きを読む

遊星からの物体X(1982年製作の映画)

3.5

イミテートとするエイリアンという設定は『アンダー・ザ・スキン』等に引き継がれるわけだけど、しかしでもそのもとには『ソラリス』があるわけで、この圧倒的な暴力性に向かうのは『エイリアン』以降の作品なのだろ>>続きを読む

ゼイリブ(1988年製作の映画)

3.5

ジョン・カーペンターは本作をユダヤ陰謀論に重ねる者たちに警告をし、同時に現状のアメリカ資本主義にそこまで批判的ではないらしい。となるとこれは80年代後半の超消費主義の神話として読むべきだが、そうなると>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.5

「最後にご本人登場」がここ数年のハリウッドのトレンドだが、その一番ショッキングな使い方である。しかし超面白かった。スパイク・リーは天才だな、やっぱり。

主戦場(2018年製作の映画)

3.5

平日昼だというのに渋谷イメージフォーラムは超満員で、立ち見で観賞してきた。

杉田水脈、テキサス親父、加瀬英明らの牽強付会で支離滅裂な発言のたび劇場では笑いが起こり、エンドロール最後には拍手まで起こっ
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