HIGHINLETさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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パターソン(2016年製作の映画)

3.7

平坦に見える日常の中にも、些細な幸せや繋がり、哀しさなどを感じ取れ穏やかな気持ちになれる。

バス運転手の通勤風景もいつも同じだけれども、
彼が励んだ詩作のように画面の構図の切り取り方次第でいくらでも
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.9

親友をレイプして自殺に追いやった男達への復讐という明確な軸があるのに、全く話の先が見えなくて不安がいっぱいだった。

ラスト手前の観客を突き放す展開は、絶望感に苛まれる。

主役・キャシーの男に対する
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ポセイドン・アドベンチャー(1972年製作の映画)

3.5

転覆した豪華客船。
天地が逆転して、乗客達が阿鼻叫喚を上げながら真っ逆さまにバンバン壁に叩きつけられる様が恐怖でしかない。

牧師なのに神を信じていないスコットが、現状を打破しようと不揃いな生存者を引
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バットマン リターンズ(1992年製作の映画)

3.4

色気漂うキャットレディー、
水陸両用のアヒルのおもちゃに乗る不気味なペンギンと狂った薄汚いピエロたちなど
ユニークでどこか上品さも残すキャラクターたち。

家にあるものを黒スプレーで塗りつぶし破壊した
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.5

ずっと続く高揚感と解放感。
映画館で体が動いたのは初めて。

シンプルな歌に音楽にダンスを投げかけるだけ、こんなにも幸せな気持ちなれるんだと。
大掛かりな舞台装置がなくても人間の表現できることっていく
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続・激突!/カージャック(1974年製作の映画)

3.5

パトカーをカージャックした若い夫婦が、
場当たり的に即断し過ぎでズルズルとドつぼにハマっていく。

里親に渡った子供の親権を取り返すべく
刑務所にいる夫に手を借りるために、
脱獄をそそのかせた妻。
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.6

圧倒的熱量がほとばしる大怪獣バトル。
ビルがありゃあとことん引きずり回し、隙を見せればバーリトゥードの選手の如く執拗に攻め立てフルボッコ。

激戦を繰り広げた二大巨頭の前に現れた禍々しい化け物の俊敏さ
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ギャンブラー(1971年製作の映画)

3.4

哀愁漂う歌にのせて学はないがハッタリだけでい生きてきた男の一生を描く。

西部開拓時代、一代で街を作り上げてきたマッケーブ。
その街を買収に来た大企業から交渉にふっかけてため、怒りを買い命を狙われてし
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モータルコンバット(2021年製作の映画)

3.6

小学生低学年の男の子が自由帳に思い描いたような設定を大人が力いっぱい実現しようと鼻息荒くした作品。

魔界に支配を止めるため、ドラゴンのマークを立ち上がる戦士たち。

雷を操る人間界の神や火の玉使いの
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カノン(2016年製作の映画)

3.3

アルコール依存症の母を持つ三姉妹の晴れやかではない物語を新旧の綺麗どころが演じる。

ずっと辛い話が続くが、話の先が見えるとなんとか見ていられた。

常に酩酊状態の母に育てられたために、
心に傷を抱え
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ミニー&モスコウィッツ(1971年製作の映画)

3.3

誰が見ても上手くいかなそうに見える男女がイチャイチャしたのも束の間、次の瞬間にはケンカを始める。その繰り返しに飽き飽きしながらも最後が気になってしまった。

駐車係の職に就く孤独な男、モスコウィッツ。
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バニシングIN60”(1974年製作の映画)

3.5

とことんカーチェイスの醍醐味をこれでもかと詰め込んだ作品。ストーリーなんて二の次。

逃走車のドライバーは何台ものパトカーの追っ手をかいくぐり、障害物やその辺の車にぶつかって大破しても、どこ吹く風でひ
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超高層プロフェッショナル(1979年製作の映画)

3.3

3週間で9階分の鉄骨を組み上げるという無茶な工期を実現するために、散り散りになった腕利きの作業員が集合。

素行の悪そうな彼らが、命綱なしの安全対策度外視で突貫工事。

利権で妨害してくる奴らには、暴
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恋人たちの予感(1989年製作の映画)

3.4

ニューヨークでの職を探す男女2人。

出会いは最悪だったが、
何度も再会しながら友達関係に。

肩肘張らずに性的なことも大っぴらげに話す仲になり、徐々に惹かれあっていく。

小洒落たピアノのBGMが流
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黒騎士のえじき(1973年製作の映画)

3.4

処刑された黒騎士の復讐劇だが、そんなことより
タイプの違う様々な美女たちが惜しげもなく次々と脱いでくれる。

黒騎士とその妻は悪魔復活の準備に必要な彼女たちをさっさ殺せばいいのに、
無駄に体を撫で回し
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世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)

3.9

個性的なファッションで素直に感情を出すお喋り好きなルイーザを、みんな好きになりそう。

一方、昔はイケイケだったが事故で首から下が動かなくなった名家のウィルは他人と距離を置いてとっつきにくい。

そん
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

4.0

品がめちゃくちゃよかった。

感情をあまり表に出さないピアノコンクールの出場者達が、
ピアノを通して考え方や心の揺らぎや目指す目標などを演奏によって雄弁に語っていく。

ライバルでもピアノを愛する同士
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.8

非人道的なのに、あふれる身近な愛情を感じられる作品。

東大を卒業したもののフリーターで実家暮らしの
主人公の和彦はどうにもさえない。

ふと立ち寄った銭湯でバイトを始めると、そこでは深夜に、ヤクザか
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ゼイリブ(1988年製作の映画)

3.3

深く考えると資本主義に飲まれ人間性を失う怖さに警鐘を鳴らしているとも取れるが、チープさと愛嬌を感じる。

仕事を求めホームレスの集落に流れ着いた男。
集落の側にある教会で拾ったサングラスをかけると、人
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レッド・ファミリー(2013年製作の映画)

3.4

理想的と見られる韓国人家族が北朝鮮のスパイだったという設定が面白い。

表では義父役の男に優しい嫁役の美人が、裏では任務のミスを問いただしてワンパン入れて、夫と娘も震え上がる。

4人は北朝鮮の残した
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殺人の告白(2012年製作の映画)

3.4

時効成立後、連続殺人犯を名乗る男が告白本を引っさげて公の場に姿を現す。

目を引く設定もほどほどに、殺人犯の命を狙う被害者の遺族がギャグみたいな暗殺術で迫り来るところが滑稽。

毒蛇をプールに放ったり
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トマホーク ガンマンvs食人族(2015年製作の映画)

3.5

派手な邦題だが、人喰族と出会うまではのらりくらり。この凡庸な道のりがあるからこそ人喰族のむごたらしい蛮行に目が離せなくなる。

何でもない日々が幸せだった。

中年保安官と老いぼれた補佐官、
松葉杖を
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監視者たち(2013年製作の映画)

3.6

映画「監視者たち」

用心深い殺し屋の居所を、
微かな手がかりで気付かれずに追い詰めていく警察。
ひりつくようなスリルを尻上がりに味わえた。

冷酷に人を殺していく殺し屋を急接客したときの怖さ、煙に巻
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.6

可愛い女の子にまんまとしてやられる。

牧場を営む夫婦に拾われた記憶を失った少女ジャユン。

純朴で育ての親思いのいい、おぼこい子を謎の組織が追い詰めてきて、可愛そうと思っているとそれは間違い。

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窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.4

映画「窮鼠はチーズの夢を見る」

成田凌が大倉忠義を思う一途な気持ちが、眼差しや甘えた声がよく伝わってくる。本当に好きなんだろうなあと。

大倉くんは相手の気持ちに同情して、流されてはハッキリ拒絶せず
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マッスル 踊る稲妻(2015年製作の映画)

3.6

筋力にものを言われたボディービルダー達の無重力バトルもそこそこに、男版シンデレラストーリーとえぐい復讐劇が繰り広げられる。

ボディービルダーでトップを目指す純情な青年が、CMで見かけた美女に虜にな
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

3.4

ダラダラダラ~♪のテーマとともに眉間にシワ寄せたお美しいガル・ガルガットがほぼ一騎当千する姿は気分が上がる。

浮世離れしたワンダーウーマンが闘神アレスを亡きものにすれば、この世の全ての戦争を終わると
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.0

対処策がまるで読めないトリッキーな術にチームで乗り越える戦いと、
力対力の真っ向勝負て示す柱・煉獄杏寿郎の異次元の強さを豪快な映像で
十二分に堪能できた。

炭治郎達が乗り込んだ無限列車で待ち受けてい
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.4

映画「ブラック・クランズマン」

脚色された物語の痛快さと、ぐうのぬも出ない現実の深刻さを突きつける作品。

黒人刑事ロンが白人至上主義団体KKKのメンバー募集の新聞広告に電話。

ロンの強烈な黒人差
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映像研には手を出すな!(2020年製作の映画)

3.0

冒頭のドラマ版の振り返りがかなり長い。
これまでの映像研の活動を見てきた芝浜高校の生徒が雨の中で、映画「羅生門」風に語る工夫をしているも、早く新しい話を見せてほしくなった。

原作のロボット研究会との
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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

4.0

素直になれない人たちの感情の爆発と
言葉では語り尽くせない息を飲む映像美に圧倒される。

戦争孤児となり軍に拾われたあと、
戦闘マシーンとして生きてきたヴァイオレット。

恩師・ギルベルト少佐が“死に
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.0

金に目がない韓国のタクシー運転手が、
ドイツ人バディとともに成し遂げた命懸けの英雄譚。

1980年、軍部の独裁に対し市民によるデモが起きていた広州。
当時の政治情勢を知らなかったので、
はじめは結構
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帝都物語(1988年製作の映画)

3.0

「加藤が来るぞー!」
「我が名は加藤保憲」
「呪しきは加藤保憲…」

など加藤、加藤と連呼されるので、
名前だけは頭に刻まれる。

平将門の邪霊を目覚めさせ、
帝都東京を破壊しようと目論む超能力者・加
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悪人伝(2018年製作の映画)

3.3

一度睨まれたが最後、
頼れる兄貴、マ・ドンソクが豪腕と畏怖のカリスマ性を駆使してイカレ野郎をとことん詰め倒す。

ドンソク演じるヤクザのボスと問題行動を起こす刑事がお互いの捜査網を利用しながら、連続殺
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劇場(2020年製作の映画)

3.4

松岡茉優が演じる沙希ちゃんのような彼女がいたら、居心地がよすぎて身を滅ぼしてしまう。

主人公の劇作家・永田は、
自分には才能があると思い込んでいたが、
演出した舞台はことごとく酷評されてしまう。
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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

3.5

メッセージ性ゼロ。
あるのは、吐き出すまで決して収まらないランボーの怒りだけ。

故郷・アリゾナの牧場で平穏に暮らしていたのも束の間、メキシコの人身売買組織に狙われたランボー。

守る者も生きる道しる
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