渡邉ホマレさんの映画レビュー・感想・評価

渡邉ホマレ

渡邉ホマレ

ハッピー フィート(2006年製作の映画)

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かわいいペンギンのダンスミュージカル♪……なんてかわいい物語ではない。これは紛れもなくジョージ・ミラーが一貫して描き続けている「物語の意味を問う物語」だ。
しかもかわいいんだから文句のつけようがない!

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

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正統的な続編映画なのか、ファンサービスに特化したお祭り映画なのか…その辺りの境界線を恐らくは敢えて曖昧にしたのだろうと感じられる、そういった意味でも実に『ガンダムSEED』らしい劇場版だった。

「入
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劇場版 マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿 鬼灯村伝説 呪いの血(2024年製作の映画)

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「鑑賞用マーダーミステリー」というジャンルのオモチロさは、作家側の仕掛けと、役柄に対する演者の理解度、双方のバランスだったりすると思う。

「鑑賞用」とわざわざ記載したのは、マーダーミステリーが「プレ
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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

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言いたい事がありすぎて、すぐにはまとまりきらないのだけれど、ひとまず簡単に。

監督がウェス・ボールと発表された時点で薄々気づいてはいたのだけれど、初めから「新シリーズ一作目!」として映画を作ってはい
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猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

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偉大なるシーザー3部作。
その第3章にして最終章。

前作『新世紀』にて「ある原罪」を背負うこととなった、シーザーの「地獄巡り」!

冒頭に発生する悲劇から、孤高の旅路へと繋がり、シリーズ中最大の重苦
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猿の惑星:新世紀(ライジング)(2014年製作の映画)

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偉大なるシーザー3部作。
その第2章。

人類なんて、勝手に自滅する。

そんなキャッチコピーを付けたくなった大傑作、『猿の惑星』リ・ブート第1作目の前作。

恐るべき知性と共に、ある種の業を背負って
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猿の惑星:創世記(ジェネシス)(2011年製作の映画)

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偉大なるシーザー3部作
その始まり。

なぜ猿の惑星は猿の惑星となったのか…その起源と共に、最初のエイプ・シーザーの誕生と成長を描く。

旧5部作に連なる物語ではあるが、『猿の惑星』未体験の方はここか
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

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いつも本当に楽しいヨーロッパ企画のタイムマシンブルースなショーは、一年に一度くらいの間隔で無性に観たくなるよね。


本作はきっかり2分間の無限ループ。
2分経ったらきっかり同じ位置からやり直しなのは
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

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『パディントン』シリーズが大好きなのに公開時に見逃してしまっていたので、U-NEXT配信を機に視聴。

ブッシュ元大統領をモデルにしたというジョニー・デップ版ウォンカが、過剰に怪演し過ぎていてキモチワ
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

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これは傑作じゃないかしら…。 

「666は悪魔の数字!ギャーー!」
というように、単なる数字に不吉な意味を持たせた伝説的傍迷惑映画『オーメン』。
(そもそも「オーメン」は「予兆」という意味しかない)
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

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『クローズ』✖️『猿の惑星』に『トランスフォーマー』でハルクバスターがこう…。

平和な地底世界を満喫してた孤高の不良番長が、ひょんなことから転入することになった地底学園。そこには猛犬を従えた悪い番長
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シティーハンター(2024年製作の映画)

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ドラマの第一話かと思って観ていたら、映画だった…。

鈴木亮平は声まで神谷明に寄せててとっても偉いなと思った。流石は元変態仮面、作品の理解度とリスペクトがハンパねェ。

T.UTUの声がか細くなってい
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

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幽霊作って魂込めず。

ジジイどもの接待と「〜に捧ぐ」だけのために、永遠に続編が作られ続けるに違いない…。
毎回エンドロール前には「〜に捧ぐ」のテロップが増えていくのだろう。
オリジナルメンバーやスタ
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オオカミの家(2018年製作の映画)

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今日はAnimeJapan 2024らしーのでアニメを。
みんな、アニメ大好きだよね!
ではせっかくだから今回は南米チリを舞台にした凄まじい出来のアニメをU-NEXTでご覧いただきましょう!

本作を
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

あくまでも『ハイキュー!』の一場面を扱った劇場版作品であり、各登場人物のそれまでの歩みや物語は一部を除き描かれない。

……のだけれど、生き生きとしたアニメ表現、音響、セリフの演技、何より原作が持つリ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

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「真実はいつもひとつ」ってドヤ顔でこっちを指さしてくる(もっと前は「犯人はお前だ!」っつってた)少年のアニメが苦手だ。

裁判とは決して「物事の真実が明るみになる場」などではなくて、「陪審員票を多く獲
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

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アリ・アスター最新作は、超絶ダークな帰省スリラーコメディ。

鑑賞中ずーっと「…ホラ、笑っていいトコですよ?」「…ホラコレ、笑えるでしょう?」とアスター監督に耳元で囁かれてるような感覚に陥るんだけど…
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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ランティモス史上最もわかりやすい上に、美しく奇妙で素敵な「逆フランケンシュタインの怪物」。

終わらない週末(2023年製作の映画)

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普段は気づく事すらできないけれど、個人が得られる情報には限界があって、それらは意図も容易く遮断されてしまう。

「警告」を敏感かつ冷静に受け止める姿勢と、「正しい判断」、他者との「協力」のみが、生き延
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僕が宇宙に行った理由(2023年製作の映画)

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本作最大の功績は「(金さえあれば)誰でも宇宙に行ける事を証明した」こと。
あ〜あ…親父がブラピだったらな〜。

ウィッシュ(2023年製作の映画)

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「夢は誰かに叶えてもらうんじゃなくて自分で叶えましょう」という「テーマ」というか…「コンセプト」?それを「そのまんま」描いちゃった…。

グリム童話やアンデルセン童話、ヴォーモン夫人に手塚治虫、エドガ
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Pearl パール(2022年製作の映画)

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ごめんなさい。
前作『X』を酷評してしまったのだが、前日譚となる本作は大傑作!
正直、この一本で『X』の評価も上がってしまった…ホントにゴメン!

現在の技術で60年代風の映画を作ろうとすると、どうし
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スヌーピーのメリークリスマス/チャーリー・ブラウンのクリスマス(1965年製作の映画)

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商業的になりすぎたクリスマスに疑問を抱いてしまうチャーリー・ブラウン。

「クリスマスなんて楽しめばいいんだよ」と周りの子供達には言われるけれど…でもやっぱり納得できない!

でもチャーリーの悩みって
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

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すっごく楽しい「シェイクハンド・スリラー」☆
こんなとこで評価や感想をチェックしてないで、とりあえず観てみたらいいと思うよ。

バービー(2023年製作の映画)

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2023年の映画話や語る上で避けられないのが本作であるのは間違いない。何しろハリポタもダークナイトもぶっちぎったワーナー史上最大のヒット作だ。

本作の何がそんなにすごいのかというと、それはやはりグレ
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

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御歳84歳(当時)!ヴァーホーヴェン監督の描く女性像の集大成ともいうべきまたまた大傑作!

盗賊はカネを奪らないが、修道院はカネを取るぜ!
17世紀のペーシャ(イタリア)を舞台に、修道女ベネデッタが成
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バトルランナー(1987年製作の映画)

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東京コミコン2023で衣装が展示してあった事にエラく感激したので思い出したように記載。adidasだったんだ…。

全体主義の近未来。人々はテレビ番組『ランニング・マン』に熱狂していた。
番組は政府と
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ナポレオン(2023年製作の映画)

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すげェ最高にリドリー・スコットな『ナポレオン』だった。

世界を征服しかけた伝説の英雄を描く!
彼は果たして文字通りの「英雄」か、はたまた世界から恐れられた「悪魔」か…!?

……と、ポスターのアオリ
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THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

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前作で痛快だったミステリからの爆発!…というポイントは不発(やってはいるんだろうけど前作ほど上手くいっていない)で、「単に強い方が強い」というインフレが早くも発生してしまっているように思い残念だった。>>続きを読む

ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

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サイコーにゴキゲンなティーネイジャーのミュータント!しかもニンジャなタートルズの4人☆

彼らがなぜ誕生したのか?なぜニンジャなのか(その理由を知ればワオ!となること請け合い)、そして彼らの夢は叶うの
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

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ハッキリ言って戦後描写は『ゴジラ-1.0』の5億倍くらいよくできていた。

マーベルズ(2023年製作の映画)

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ぶっちぎりで最強だけど孤独なヒーローと、彼女を慕っていたが裏切られたヒーローと、現在進行形で憧れまくっているヒーロー。
その関係性で繰り広げられる大冒険。

3人の個性が発揮される様子、爆笑シーンは『
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

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完璧主義者は決して完璧ではない。ただ「完璧であれ」と心の中で繰り返しながら、綱渡りの様に針の糸を通しているに過ぎず、他者は完璧な部分だけを目にしているから完璧だと思われているだけなのだ。

まるでフィ
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

たっぷり『永遠の0』を敷いた『三丁目の夕日』で『SPACE BATTLESHIP ヤマト』を炒めたみてェな『ゴジラ』

タイトルが示す様な「無」から「負」へ…といった印象は、劇中で起こっている惨禍の割
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

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相変わらず日本語が不自由ですごかった…。特にカタカナのフォントがすげェダサかった。
さすがギャレス👍

……ちゃんと書いとこう。

★とってもよかったところ
「製作費が少なかったけど頑張っている」は、
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