ひとときも見逃す事のできる瞬間が一秒たりともない映画だった。
エドワード・ヤンはこの私たちの生きる世界の、生きることそのものにうまれる厭さをなんでこんなにも美しく撮るのだろうか。こっちも厭だなーと思い>>続きを読む
滋味がとてもあって、まだ年若い私にはその全てを味わうことは難しかったけれど、最後のシークエンスはとても感動的であった
このレビューはネタバレを含みます
久方ぶりの作品が見れるだけでも嬉しい限りだけど、ストーリーの面では、秀吉が殺されて誰かが秀吉になり変わるだとか、もっと偽史レベルで意外な展開を期待していたので、少々拍子抜けな感情もあった。
しかし生々>>続きを読む
「現代の生活には人間性が欠けており、その人間性を回復することでわれわれは幸福を取り戻すことができる」という考え方がある。この思考は共産主義でも、保守思想でも、フェミニズムでも、マッチョイズムでも、とに>>続きを読む
ストーカーやインターネットに対する認識の低さなどは隔世の感があるが、実存の喪失、偶像が一人歩きして実体化してしまうというテーマは今でも、というかそれらが実現し、あちこちで暴走している現在だからこそ、こ>>続きを読む
そこに物語はほぼなく、イマジネーションしかない。しかもそれは全くこの世のものではない。全てのイマジネーションはここではないところ、我々の及びもつかないに場所に潜んでいる。創造者はその世界へとは入り込み>>続きを読む
映画を見る人のどれくらいがそれを知っているのかわからないが、映画を作りだすカメラというのは音を拾うことができない。僕は映画を撮ろうと思い始めて、大学の映画サークルの人たちがやっている撮影場所に訪れて改>>続きを読む