はるさんの映画レビュー・感想・評価

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雨に唄えば(1952年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

後半になるにつれミュージカル部分が増えていき、思わず感心するようなダンスや歌、古さを感じさせない映像などを楽しめた。ショーをするキャストのレベルが真に高いから為せるものだろう。
ここまで有名だと、見た
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ドリアン・グレイ/美しき肖像(1970年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「悪魔に魂を売った」という有り体な台詞が本当に起こった話が印象的。
肉体は時間と結びつく。彼の肉体の老いは肖像に留められ現実の体には反映されなかったが、見えないところで重なっていく老いは同時に(という
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時をかける少女(2006年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

情景描写、特に学校生活の描写がとてもリアル。思わず自分の高校と重ねるところもあった。
タイムリープという設定を「そういうこともあるよね」とSFチックに扱うのか、何か理屈をつけて登場させるのかどちらかと
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

映像と音楽が素晴らしい。北イタリアの田舎でののびのびとした暮らしが魅力的なカメラワークで描かれている。比喩の使い方も巧み。果物の描写や、初めて肉体関係を持った後に「綺麗な水で洗う」シーン、秘密の共有な>>続きを読む

嵐ケ丘/嵐が丘(1939年製作の映画)

5.0

号泣しました。これが単なる愛の物語ではなく愛憎の物語だったからこそ、2人の根底の愛が際立って心に訴えかけてきたのだと思います。
後に大学の講義で(原作の小説中心に)解説を受けたのですが、これは恋愛物語
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公の2人に限って言うと、バッドエンドに終わって良かったというのが正直な感想です。これで変に丸く結ばれると、どうしてもご都合主義感が否めないので…。マリアが死んだと思ってからのトニーの動揺ぶりが一番>>続きを読む

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

12歳らしさの描写と4人のキャラ立ち、そしてエンディングが素晴らしかった。
12歳らしさというのは、例えば冒険に出る理由、性格の違う友達に冷めたりせずなぜか一緒に過ごすところ(離れるのは月日が経ってか
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邂逅(めぐりあい)(1939年製作の映画)

3.5

話の重要な転換点であればあるほどはっきり描写せず観る者に推察させる、品のある映画だった。
最初は(お互い恋人がいるところから始まったこともあり)主人公2人の良さがあまりわからなかったが、祖母の家を訪れ
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サマーウォーズ(2009年製作の映画)

3.8

最初の映像のカメラワークが良く、掴みが良かった。全編を通してところどころ映像の魅せ方が面白い。
ストーリーは現実味があるというわけではなかったが、終盤では感情を見事に誘導された。加えてリアルパートの細
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プライドと偏見(2005年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

追記:観た直後の感想よりも、日が経てば経つほど大きな余韻が心に残り、何度か評価を引き上げてしまいました笑

・ストーリーは最後まで予測できず悪くなかったが、何より演出とキャストが好みだった。背景の作り
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きみに読む物語(2004年製作の映画)

4.5

自分に愛する人ができてから、愛の力・どうしようもない切なさからくる苦しさ・全能のような幸福さに共感できるようになり、この映画の後半は涙しっぱなしだった。
母親の束縛とそれに対する反抗も、無関心ではいら
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