だいぶ難しかったし雰囲気も暗いのに夢中になって見ていた。
冒頭から主人公ファーンの孤独と喪失を丁寧になぞるような描写が続く。
だけど、実はそれがだんだんファーンの意思の強さや、出会う人の温もりも見せ>>続きを読む
自分へのクリスマスプレゼント。
映画館を出る時、高いチケット代への文句がひっこむ良作だった。
まるで舞台のミュージカルを見ているような圧倒的な没入感。いつまでも終わってほしくないと願う幸福な時間だっ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
宮崎さんがものすごくこの世界を悲観している気がして、ズシーンと重い石を渡されたような読後感。本当に最後の作品のつもりなのだろうなと感じた。
考えたことはたくさんあるけど1番好きなのは魚の解体シーンだ>>続きを読む
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軽い気持ちで見始めたけどなかなかよかった。狂った選挙対策事務所に狂った2世候補者。「どっちもどっちだな」と笑っていたのも束の間、窪田正孝と宮沢りえがちゃんと人間になっていく。
4歳の娘や腐ったコーヒー>>続きを読む
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1990 年イギリスで本当にあったホロコーストの有無を争う裁判の話。
ホロコースト否定論者が嘘をついていることを証明しなければ勝ち目はないという難しい裁判。
良識のある人々は誰もがホロコーストの存>>続きを読む
超名作。
すごい波乱万丈の人生が回顧されてるんだけど、そのバタバタ感を全く感じさせないゆったりとしたストーリー展開。
エブリンの生活はなんとも切ない、だけどちょっぴり笑っちゃうコミカルさが上手く表>>続きを読む
数学の天才的才能を持った家族のはなし。
娘の人生を徹底的に拘束し、天才数学者への道を目指させようとする母親の狂気が、それほど狂気じみていない描写で映し出される。
娘を愛していなかったわけではない、>>続きを読む
映画でつむぎ出される静かで美しい空気と、色と、音。それらが、暗闇と静寂で鋭敏になった感性に直接とびこんでくる。
ドキュメンタリー調の映画を映画館でみた経験はあんまりなかったけど、こういう作品こそ映画>>続きを読む
アーレントにはまるきっかけをくれた作品。
悪の凡庸を唱えたときに受けた誤解や偏見、批判の正体を考えることで当時の社会状況が少しだけ想像しやすくなる。
性悪、善悪の二元論を受け入れるほうが人間には楽>>続きを読む
これぞ邦画!な作品。静かで切なくて、でも愛おしい。そんな空気に作品全体が包まれている。生きること、生活することについて考えさせられる。
秦基博の水彩の月のメロディーと樹木希林の演技を見事にいかした作>>続きを読む
すごい映画。夜中に1人で見るものではなかった。その後1週間も2週間も脳内を占拠され続けていたように思う。
もう1度見てじっくり感想を書こう。
散々話題になってから見たけど、ここまで高評価の理由がいまいち分からない。
でも、風習や、おばあちゃんの言葉なんかはすごくいい雰囲気を作り出していた。一気に引き込まれるストーリーには違いない。
ついつい見入ってしまう。最初見た時は、母親の浮気がそんなに子供を怒らせてしまうものなのかと疑問に思い、ひっかかっていた。
いまならなんとなく理解できる。世界が狭くて、薄がりを手でさぐって毎日を過ごす>>続きを読む
映画館でみた。樹木希林がきてくれた。仙台だからこそ手に入れられたチケット。
会話劇が秀逸だった。
映画全体を覆う気だるい空気がなんとも心惹かれるものだった。
2回見たけどいまいち設定の全貌を理解出来なかった印象。前半すごくワクワクさせてくれるけど、どこで盛り上がるのかと待たせておいてそのまま放り投げられた感が強かった。
でも基本的にとても面白いストーリー>>続きを読む
静かで優しい戦争映画。現代の日本人の描写や回想中の会話に若干の違和感があったが、それゆえに印象に強く残ったとも言えるのかもしれない。
何年も前に1人で見たけど、衝撃が強すぎていまもちゃんと覚えている。
この処理場の設計者たちは10 万年後先の住人につまり、言語も通じない、人間でさえないかもしれない生物に、どうやったら地下に核のゴミ>>続きを読む