おなべさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

おなべ

おなべ

映画(2124)
ドラマ(24)
アニメ(0)

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.6

◉「Eat this hammer.」

◉壮絶な戦いの末に大事な人々を失い、生きる目的を失っていた雷神・ソーは、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーと共に宇宙を旅していた。そんな中、神殺しを
>>続きを読む

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.6

◉時代と共に揺れ動き続ける男女の在り方に関する価値観のアップデートを本作で。ジェンダーに関するアンテナを張りなおすには、うってつけ。

◉韓国で130万部を突破した大ベストセラー小説を、長編作品は初と
>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.7

◉70年代のLAのカルチャーと甘酸っぱい青春が「これでもか!」と画面いっぱいに塗りたくられた、恋情ほとばしるボーイ・ミーツ・ガール群像劇。

◉1970年代のハリウッド近郊サンフェルナンド・バレー。学
>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.7

◉「捨てるなら産むな」…そんな二者択一の単純な話じゃない。そこには養子の制度や法律、家庭内事情やパートナー事情、社会保障に至るまで、複雑な問題が絡み合っている事を認識しなくてはいけない。

◉赤ちゃん
>>続きを読む

スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話(2019年製作の映画)

3.7

◉「社会は2種類に分かれる。見向きもしない人間と──。」

◉実話を基にした物語。

◉他の施設から「手に負えない」との理由で見放された自閉症の子ども達を支えるケア施設〈正義の声〉で働くブリュノ。施設
>>続きを読む

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.7

◉タイムループを題材にした映画作品は、これまでに数多く制作されてきた中で、どのような切り口で物語を紡ぐのか期待を込めて鑑賞。他に比べて突き抜けるものはなかったものの、クスッと笑える場面が随所で散見され>>続きを読む

グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

3.5

◉「あなたの余命は、あと180日です」と言われたら、あなたならどうする?という問いかけに、大学教授のリチャードならこうするよ、という答えを提示した作品。

◉あらすじは割愛。余命わずかな人生観や死生観
>>続きを読む

ライトハウス(2019年製作の映画)

3.7

◉何だこの異色な世界観。気鋭の制作スタジオ「A24」の作品で、批評家から大絶賛されたとは知っていたものの、予告編からも作品のイメージを掴めないまま鑑賞に至る。結果、鑑賞後は余計に分からなくなり混乱状態>>続きを読む

浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

3.7

◉大学生の時に映画にハマり、3年半映画館でアルバイトをしながら様々な映画館巡りをしていた自分にとって、映画館はやっぱり特別な場所だと思い起こさせてくれた作品。

◉福島県にある歴史の古い小さな映画館「
>>続きを読む

犬王(2021年製作の映画)

3.7

◉監督《湯浅政明》× 脚本《野木亜紀子》× キャラ原案《松本大洋》× 音楽《大友良英》という、観に行かない理由が見当たらない豪華すぎる製作陣。そこに新世代のロックバンド「女王蜂」のボーカル《アヴちゃん>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.8

◉前作『トップガン』(1986年)が公開されてから、実に36年ぶりの最新作となる本作。相次ぐ公開延期を経て、劇場公開されるやいなや、アメリカの週末から戦没将兵追悼記念日(メモリアルデー)の祝日にかけて>>続きを読む

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.5

◉うだつの上がらない日々を送る青年と、その友人らの過去と現在を通じて、非常の現実に葛藤する若者たちを描いた、全力青春ドラマ。

◉役者を目指して東京に上京した悠二は、役者としても売れず、恋人とも別れる
>>続きを読む

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

3.8

◉17歳の瞳に映る世界は──。

原題『Never Rarely Sometimes always』

◉17歳のオータムは家族と4人暮らし。順風満帆とは言えないものの、高校やアルバイトに行く毎日を送
>>続きを読む

マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年製作の映画)

3.6

◉ 「世界中の誰よりも──。」

◉90年代のニューヨーク。作家を夢見るジョアンナは、憧れの《J.D.サリンジャー》の出版エージェントに勤めることに。しかし、思い描いていた仕事内容ではなく、自分が本当
>>続きを読む

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.8

◉単なるスリラー映画ではなかった。本作を観て何も感じ取れないようじゃ、価値観をアップデート出来てないと言われても仕方ない気がする…。

◉ニューヨークの郊外、大邸宅で悠々自適に暮らすハンターと夫のリッ
>>続きを読む

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.7

◉原作者も原作者、監督も監督。何がどうなったら、こんな残酷な話を執筆・撮ろうと思うのか。物語の登場人物もだいぶ危ないが、1番危ないのは作者・作り手のような気がしてきた。こわや、こわや…。

◉東京のF
>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

3.8

◉「相識滿天下 知心能幾人」という問いかけに、パッと思い浮かんだ人が何人いようか。少女が見ている世界の移ろいを通じて、家族・友達・恋人・日常・人生観・死生観にアプローチした、静謐な人間ドラマ。

◉1
>>続きを読む

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.7

◉「Cat’s out of the bag.」

◉本作を鑑賞予定の方は、最低でも『ドクター・ストレンジ』『アベンジャーズ/エンドゲーム』『ワンダヴィジョン』を観てからの鑑賞をオススメする(と言うよ
>>続きを読む

ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

3.5

◉斬新な設定とトラウマ級の強烈なキャラで、鑑賞者を恐怖のドン底に突き落とし話題になった『ドント・ブリーズ』シリーズの記念すべき第二弾…本当に第二弾??

◉あの事件から8年。元軍人でもある盲目の老人・
>>続きを読む

英雄の証明(2021年製作の映画)

3.7

◉「英雄の証明」=「悪魔の証明」

◉『別離』『セールスマン』の《アスガー・ファルハディ》監督作品。作品を通じて、宗教・貧困・格差・差別といった、日常に潜む難しい社会問題を巧みに切り取り、鑑賞者に倫理
>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

3.7

◉「お父ちゃんな、指名手配中の連続殺人犯見たんや。捕まえたら300万もらえるで。」

◉大阪の下町で暮らす原田智と娘の楓。ある日、「指名手配犯をさがす」と言い残し、突然父が失踪した。残された楓は、警察
>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

3.7

◉「C'MON C'MON…」=◯◯、◯◯

◉子育て経験のない伯父と、風変わりで友達のいない甥との、初めての共同生活。慣れない環境に戸惑いながらも、数日間の濃密な交流を通じて少しずつ成長してゆく2
>>続きを読む

ノルウェイの森(2010年製作の映画)

3.4

◉「死」と「情愛」の狭間で揺れ動く、若い男女の心の深淵を映し出した純文学作品。PG-12では足りないと感じるくらい露骨な性描写(性交シーンや卑猥なワード)があるため、親子で観るのはオススメしない。>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.7

◉『ファンタスティック・ビースト』シリーズ第3作目。シリーズは全5部作を予定。

◉闇の魔法使い・グリンデルバルドの策略により、魔法界は分断の危機に晒される。これを阻止すべく、魔法動物学者のニュートと
>>続きを読む

海底47m 古代マヤの死の迷宮(2019年製作の映画)

3.7

◉『海底47m』シリーズの記念すべき第2弾。「夏」の「夜」に「友達・恋人」と観ると涼しさと面白さが倍増する、心臓爆裂系パニック・スリラー・サメ映画。

◉《ジェイミー・フォックス》や《シルベスター・ス
>>続きを読む

SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

3.8

◉満を持して字幕版鑑賞。最強のエンタメを目の当たりにして、久々に映画館で震えた(泣きながら劇場を後にしたのはここだけの話)。

◉ニュー・ムーン劇場の支配人バスター・ムーンは、エンタメの聖地”レッド
>>続きを読む

明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.5

◉「私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑?」

◉《カツセマサヒコ》原作『明け方の若者たち』を実写映画化。『全裸監督 シーズン2』『新聞記者』etcの脚本を手掛ける《小寺和久》が脚本を担当。現代の若者たちの
>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.6

◉正義と悪、嘘と真実、光と闇…知能犯リドラーが残す“なぞなぞ”によって嘘が暴かれた時、相反する2つの概念が翻る。果たして、光と闇の狭間で揺れ動く正義の行方は──。

◉ゴッサムの街に蔓延る悪を無くすた
>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

3.7

◉郷愁や地縁よりもっと深くて、簡単には切り離せないもの。その土地で過ごした時間や空間、思い出や人との結び付き…その全てに生きた証がある。

◉1960年代末、植民地争いや宗教対立により勃発した「北アイ
>>続きを読む

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.7

「こいつは人間か 獣か?」

「一流の科学者に人間と断定された
この生き物は一体どこから来たのか」

「我々と同じ この世に生を受けて
どこで道を間違えたのか」

◉《ギレルモ・デル・トロ》監督特有の
>>続きを読む

ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

3.7

◉まず、青・黄・橙を基調とした色味のあるネオン風パッケージがお洒落で格好良い。スタイリッシュで鑑賞意欲を唆られる予告編も印象深い。「In Cold Blood (Baauer Remix) 」by 《>>続きを読む

偶然と想像(2021年製作の映画)

3.8

◉何だこの異色の世界観。普段の日常生活の中に、有りそうで無さそうな絶妙な題材を切り取り、掛け合いだけで見事に成立する偶然と想像を堪能した。加えて、言葉の表現力・セリフの言い回し・テンポの良さが秀逸で、>>続きを読む

余命10年(2022年製作の映画)

3.7

◉Filmarksで高評価 & 恋愛系作品にアレルギー反応を示すフォロワーさん(TSU◯◯YAさん)が珍しく大絶賛していたため、満を持して鑑賞。結果、歪みに歪み、荒んだ僕の心にもちゃんと響いた。

>>続きを読む

シンドバッド 七回目の航海(1958年製作の映画)

3.6

◉かの有名な船乗り“シンドバッド”を主人公にした全3部作の記念すべき1作目。特撮の巨匠で「ストップモーションアニメの父」と呼ばれた《レイ・ハリーハウゼン》が製作を務める。

◉バグダッドの王子であるシ
>>続きを読む

ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

3.8

◉観賞後、あまりの余韻に思い出し泣き(一般的な「感動する」よりも「苦しい・辛い・やりきれない」というイメージ)。

◉理不尽で不条理な社会システムによって、強制的に引き裂かれようとする家族の絆と葛藤を
>>続きを読む

るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年製作の映画)

3.6

◉『るろうに剣心』シリーズ全5部作の完結編にして、主人公である〔緋村剣心〕が「人斬り抜刀斎」と呼ばれていた頃の、始まりの物語を描いた作品。

◉元治元年(1864年)、時は江戸時代末期。黒船の来航によ
>>続きを読む