カモノハシペリーさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

3.9

Facebook創業史。普通の一般人には使いこなせない(こなす気がない)けど、たまにいる人脈お化けや宗教、政治など活動家的な側面がある人には必要なツールなのかも。今や誰かの誕生日と、亡くなったことしか>>続きを読む

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.3

歴史的背景はまだちゃんと理解してないけど、言いたいことというかやりたいことが強烈にあって、それが密度も濃度も高い状態でエネルギーに満ちた作品だった。とはいえブラックユーモアや、サスペンス要素もあって怪>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

5.0

多重構造に複雑なメタファー、今作のユーモアはオフビートにシニカル。俯瞰的に観ないと笑えないかも。いつも通り頭からっぽではただ絵画展になってしまうので、集中力サプリとエナジードリンクの併用で堪能しました>>続きを読む

モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

3.7

展開に幅があって、あるある外してくれて見応えありました。殺し屋も不気味で、アンジーもちゃんと弱くて(心は強くて)適度に頼りになるような保安官と、めちゃ有能なその妻。少年が届けたスクープは描かないところ>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.0

初めてジブリ作品をちゃんと観た。断片的に観たり聞いたりしたが自分には縁のないものだと思っていたが、ノンプロモーションというプロモーションに惹かれて遅ればせながら鑑賞。

細かい描写が多いので、そこの不
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

4.3

わりと楽しめた。一つの死に方として映画的というか、極めきったらこうなる(ならない)のもよかった。日本だけじゃなくて世界的に客がこんな感じなんだなあと飲食業界の大変さにスポットが当たってる。ドキュメンタ>>続きを読む

シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

3.3

母は強いのか、女は怖いなのか、あるいはその両方かはわからないがとにかく困難なことに立ち向かい、万事解決とは行かないまでも強引に授乳シーンまで辿り着いたクロエちゃん凄い。話は偏差値40あればわかる感じで>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.1

もはや日本はアニメ大国ですらないのだと思いました。おそらく10-15年前に世界の覇権は日本にあったのかも知れないけれど、客観としてオタクに向けた萌えだったり、商業として成り立たせるための創作ばかりで、>>続きを読む

ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

4.3

凶暴なマッツもいいすね。勘違いや思い込みをここまで膨らませれたらある意味、復讐も偶然になってしまう。ラスト10分のためのフリって感じで潔かった。呼びづらいからイェンセン、て監督の名前なのもユーモア。

七人の侍(1954年製作の映画)

4.3

先人の教え的傑作。今見ると古いが、当時は画期的で影響を受けた作品の多さたるや。推し量ることは出来ないがなかなかにそうくるか、という要素が多くて楽しく見れた。何言ってるかわからん部分はあらすじで補完しま>>続きを読む

流浪の月(2022年製作の映画)

3.5

非常に良かったと簡単に言えないテーマで、何故そうなのかと言うと誰にも感情移入が出来なかったからで、感情移入至上主義ではないけれど、見方がわからなかったというのが正直な感想なのかもしれない。これだけだと>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

5.0

色々ありましたがジェームズガンとチームの本懐を観た気がする。MCUの面白さはオマージュやイースターエッグだったり、連なる物語のリンクだと思っていたけど今作で、というか同じ信念と魂で生きているから言動や>>続きを読む

ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード(2021年製作の映画)

3.5

面白いとはまた違う軽妙な映画。ライトに楽しみたい時には最適。豪華ということすら必要ないような顔ぶれで、この人が出るからこの人も出てみたいな、集まっちゃったなら当然こうなる予想はつくエンタメ性もそれはそ>>続きを読む

ライトハウス(2019年製作の映画)

3.8

俳優のキャリアの中でこーいう作品のオファーが来たなら挑戦したいと思うだろうなというどちらも難しい役柄で、気が狂って現実と妄想、夢の狭間が曖昧になる過程の入り込み様に全て委ねられていた。ある意味、脚本時>>続きを読む

スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

4.3

おらんし、ないけど、おるし、あるよな。というかそれを超える感動があった。存在は知ってたけど多分普通にみんなにとって良い映画だろうから興味なかったが、ふいに良い話を聞いて鑑賞した。外れたり、諦めた道で分>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.2

いろいろわざとそうしていることが透けてしまい、むしろそれをしたことで得られるものよりも強い違和感の連続という表現が近いかも知れない。

辻褄はしっかり合わせているが、すんなり理解できない心情に矛盾を感
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オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

3.9

不気味で不快な内容でB級どころかC級にも達してない演技で、前半はこれは完走できひんかもと思ったが中盤以降にストップモーションやアニメーションなどクオリティーが高まって行く末を見届けたくなった。グロ系フ>>続きを読む

マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

4.2

前半ちょっと退屈かも、と思いましたが中盤以降で立て直し軽く観れる小気味良いコメディアクション作品。ニコラスケイジのフェイスオフってそういえば映画原体験かも、と思いました。役者も良い味出てて、メタ要素も>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.9

ブラピってだけで観たいと思ってましたが決め手にかけてようやく鑑賞。なんか日本への大サービスって感じで、有名俳優が一堂に介していました。ネクスト村上春樹の伊坂幸太郎を押さえとこうという腹づもりなのかも。>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.8

単館系アクションの最高峰、というかもはや忖度の外で行われたキャスティングにおける邦画のベストと言っても良いぐらい素晴らしかった。無名俳優と新進気鋭の監督による新しいけどオマージュに溢れた映画で、突っ込>>続きを読む

ノンストップ(2019年製作の映画)

4.1

小気味いいアクションと層になった展開のバランスがよく、見やすかった。邦画では無理そうな色々がこのジャンルにおける韓国映画の進み具合を感じます。ただこれ系のが徐々に飽和しつつあるので、そのあとに何を撮る>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.8

ユーモアの種類にニアミスが多くてしっくり来たとは言い難いが、楽しく観れた。途中かなりあくびが止まらないぐらい退屈だったけど。。量子世界もマルチバースも多次元も氾濫しすぎてて、トッププロしか使えないよう>>続きを読む

アンビュランス(2022年製作の映画)

4.7

色とりどりのフルーツ屋台とか花束の山に車が突っ込むカタルシス。マイケルベイは多分あーいうの見たら今度、映画で突っ込んだろ!と思ってたんかなと。あとは展開にも映像にも斬新さに溢れて銀行強盗&カーチェイス>>続きを読む

アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

5.0

5.0しかつける気ないけど、今作はオマージュが多すぎたり1つのボケがしつこかったり、なんというか偏執的になってる気がしました。スコットのキャラとかニュアンスって絶妙でいないと困るけど存在感ないみたいで>>続きを読む

Sin Clock(2023年製作の映画)

3.3

何があったか詳しく知らんが、窪塚洋介って圧倒的な天才で、それがちょっとやそっとで揺らいだのは時代の責任じゃないの?と思ってますので、今作も楽しく鑑賞。メタ的になるけどずっとギリギリの綱渡りで、長田が出>>続きを読む

アイス・ロード(2021年製作の映画)

4.0

ブチ切れリーアムやっぱ見応えありますね。全体的においしいところばっかりで、ある意味現代のアクション映画の脚本はある程度完成してしまっているので、もっと崩したものが見たいと思ってしまった。整合性あいすぎ>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.1

物語はミクロでもマクロでも観れる構成で、一方的な絶縁をされた男と言い渡した老人としては不可解な点が多くあるけれどバックボーンを想像してみれば、変化を望まない共和軍と英国傘下に入った自由軍による内戦(暴>>続きを読む

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.2

話題作なので鑑賞。どういう言葉が適切かわかりませんが、原作に沿った流れも含めてテーマに近い人間が実際に周りにいないと受け止めきれない悲しいニュースの域を出ない。自分がいかに恵まれてるのかという気にもな>>続きを読む

ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

3.6

生活の中での死と不安を虚実入り混じりつつ映像にして、方向性という言葉と無縁なナンセンス系ニヒリズムを悟らせないように何かあるかもと思わせた二時間にあっぱれ。個人的に異常に利発な聡い子供の演技は好きです>>続きを読む

レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

3.1

シュールと言えないこともないが、躁状態の学生っぽさがあって全体的にだるい感じ。自分の感性と合わないだけかもしれないが

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.7

映像美も話も見応えある。テセウスがめっちゃ宮下草薙の宮下すぎて、出てくるシーンが入ってこん。結局、ダンブルドア家がいっぱいってことで、終わらせる気がないので序盤でテーマ、中盤で回収&新たな問題、終盤で>>続きを読む

ウエスト・エンド殺人事件(2022年製作の映画)

4.0

観やすいし展開にも工夫が凝らしてあり、サムロックウェルとシアーシャローナンの相性いいですね。やさぐれ刑事探偵と新米?おっちょこちょい助手。何周もしといてシンプルな結末。

アムステルダム(2022年製作の映画)

3.4

錚々たるメンツが抑え目なオーラで脚本に忠実に動いて進行する物語は、ある意味結末は最初からわかっていて、既視感に次ぐ既視感。観てられたけど、画に展開が負けすぎててもっと複雑で不気味なものを求めてしまった>>続きを読む