カモノハシペリーさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

映画よ、さようなら(2010年製作の映画)

4.1

自分も20歳から同じ場所で働いているのでホルへのこと他人に思えなかったな。結末というか結局その道で生きた人間は場所がなくなったとて、還る場所は。というのと、それでいてタイトルに説得力があって秀逸でした>>続きを読む

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

4.3

画にも本にも演技にも、映画としての洗練された要素が詰まっていてずっと楽しく観ることが出来た。色んな感情を表現する役者のパワーの大きな作品でエドワードノートンはまさに、という感じで退屈してきたあたりで散>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.2

多分、感動しないだろうなと思って観たけど余白部分に綺麗な色が足されて完成度は物凄いものがあった。そうくるか、というところと、そうそう、という原作ファンもちゃんと一緒に大人になって、これまでありがとうと>>続きを読む

我が家の楽園(1938年製作の映画)

5.0

何故こんな名作がこの世に埋もれているのか。近年の映画は金だけかかった鈍い映画ばかりに思えてしまう。もちろん作品と自分の相性だと思うけど。80年以上前の作品なのにずっと楽しかったな。コレンコフ?というロ>>続きを読む

サウナのあるところ(2010年製作の映画)

3.3

公開当時、劇場いこかと思ったけど思いとどまってよかった笑。何故か無修正のおじさん達のおじさん自身が映り込みすぎて会話の深刻さとか、境遇の複雑さとか、入り込めなかった。フィンランドの映画!って感じで撮り>>続きを読む

最強殺し屋伝説国岡 完全版(2021年製作の映画)

2.9

ベイビーわるきゅーれ凄く良かったので観たかったんですが勝手にハードル上げてたかも。ずっと空っぽのストロングゼロ煽ってるところとか、演技演技した演技とか、絶妙に笑えもしないモキュメンタリー具合が自分は受>>続きを読む

コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.8

変な話ですが、予習って感じで観ました。普通に面白いし、設定の説明がほぼないのが良かったです。2も楽しみ。

RRR(2022年製作の映画)

4.1

映画館で観てよかった。自宅だと倍速にしてしまいそうなので、、。内容はTHEインド映画って感じで矛盾も、ほったらかしもダンスもアクションもラブストーリーも何もかもインド!楽しかった!

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.0

原作読むか迷ってた時に映画化決定だったので待ってましたが、機を逃して今。みんなハマり役ではあるしこれ以外の配役だと大変なことになりそうな危うさはありつつ完遂してまず素晴らしい。内容は、まあ個人の人生な>>続きを読む

マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル(2022年製作の映画)

5.0

ヨンドゥーーーーー!でした。2人にしか分からない絆があり、深みが増すサブストーリーでした。ロケットへのプレゼントは置かれた瞬間に言い当てた自分のMCU愛の深さを人に伝えたいと思うほど、素晴らしい作品を>>続きを読む

カーズ(2006年製作の映画)

3.4

多分、普通に面白かったと思うがこれ系にのめり込むことが出来ないタイプの悲しい大人さ。というスタンスでいたい。

スクール・フォー・グッド・アンド・イービル(2022年製作の映画)

3.5

魔法学校ものを今、やろうとしたのは凄いと思うけど、目新しさはあんまりなかったかも。ただ映像が凄いので楽しくみれました。

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

5.0

これが観たかった。神聖でありつつモダンで多民族のシャーマニックでありながら超現実主義。1本モノじゃないので最速という表現があってるかわからんけど開始5分で泣いてました。チャドもワカンダもフォーエバーで>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.5

振り返るには早過ぎる年齢だけれど、自分は無茶な挑戦はしないタイプで与えられた環境を最大限に使うことは出来るが、それを超越したものを求めない。だから、ルビーのことも共感したし羽を広げた時の感動たるや、羨>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.4

賛否はあっていいけど、わざわざ極端な否定的意見を述べるほど隙のある作品ではないので批評家ごっこしたい人達の的になりやすい側面は確かにある。だからこそ主観的にしか話さないが、思えば自分はハルキストと言っ>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.3

これで泣いたらなんだか悔しいという意味不明な意地で乗り切りました。何箇所か負けそうになったけれど、勝った。観て良かった。

ドアロック(2018年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

勧められたので観ましたが、多分男が観てもあんまりおもしろくないかも。。というか、映画として割り切ってしまうので胸糞系の描写がうまいのと韓国のそーいう街の不気味さが独特で、とかいう風に受け取ってしまった>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.4

約1200本観てるので、これ系のもしっかりわかってかつ楽しめた風にはしたいんですが、ちょっと苦労しました。もちろん映像が斬新とか皮肉が効いてるとかメタファーだらけとか、あるんですが謎の部分があんまり興>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.3

命懸けってよく聞き過ぎてそんな大げさな、って思ってしまうけど文字通りとはこのこと。当人にしかわかりえないこと(そういう描写はない)がありすぎるが、キャシーの友を思う気持ちには胸を打たれた。加担した弁護>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.5

豊かな表情と色彩のどれもがあまりに鮮明に語るので、静的要素の中でもほとばしる愛を感じました。時間の流れや不自然なカットアウト、突然の激しいクラシック音楽も全てラストに向かっていてまさにタイトル通り受け>>続きを読む

ラスト・シフト(2020年製作の映画)

3.4

題材がおもろそうで、人物も分かってさあ!何か起きるぞと思ったら全然起きず(起きてはいるが映画的ではない)感動する準備をすかされた。でもそれはそれで裏切られた感がちょっと気持ち良かったりもした。

明日の食卓(2021年製作の映画)

3.4

自分みたいな普通の大人子供にはちょっと重すぎて、感情のコントロールが出来ずに絶叫してる人々の気持ちはわかれなかった。そーいう時ももちろんあったけど、子供が不完全なのは当たり前としても、親がそれぞれ環境>>続きを読む

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.8

これ系のは既視感という大きな敵を排除出来たら、心底楽しめるはず。これ観てる間でいいから忘れてしまいたかった。とはいえストーリーは秀逸でラストもおしゃれ。よかった。

千年女優(2001年製作の映画)

4.3

アニメの見方が未だにわからない僕も、今敏作品はすんなり入っていける。シンプルでゴテゴテしてなくて、本作は脚本も書いてて、らしさ全開。静かな中にSF的にもメタ的にも振り切れていて、もし現代に生きていたら>>続きを読む

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

4.0

序盤はどうなることかと思ったけど、原作とあらゆる方面に最大限の配慮がある映画で呆れるところも、グッときて泣きそうになる部分も振れ幅の大きな作品でした。考察班の台頭からワンピースの魅力に二面性が生まれて>>続きを読む

グレイマン(2022年製作の映画)

4.2

久しぶりに映画観ましたが、とても気持ち良い作品でした。見どころの連続でさすがルッソ兄弟って感じですが、クリスのキャップ卒からの役者としてのキャリアの積み方かっこいいですね。アナデアルマス美しかったし、>>続きを読む

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

最高。ソーはタイカと共にマーベルを超越した路線でMCUを引っ張っていくんだろうなあ。キッズ達のところで号泣してしまった。

宮本から君へ(2019年製作の映画)

3.8

どういう話かも知っていたけど、作品が作品だけに時間がかかりましたがようやく決心して観ました。生々しく剥き出しの人間と愛をテーマに、この人にしか描けないであろう新井英樹の漫画が原作。とにかく熱量が凄くて>>続きを読む

アーミー・オブ・シーブズ(2021年製作の映画)

3.6

なんというか絶妙に気持ちいいところに来ない感じがずっと続いたけどこれが何かの前日譚的なスピンオフだと気付いたのは鑑賞後。調べないということがこんな風に作用したのは初めて。

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.6

前作観てないけど楽しめるかな、と思ってましたが映画ファンであれば大丈夫!じゃなくても大丈夫!というぐらい映画的でいかにもハリウッド。古臭いのになんかかっこいい。戦闘機アクションやばい。ひたすらスゲー!>>続きを読む

屍人荘の殺人(2019年製作の映画)

4.2

平均点ほど悪くなかった。ユーモアの系統的に、くだらなさが複雑であればあるほど好みなのでこれが万人ウケしない意味もわかる。名前はよく聞く浜辺美波を初めて認識した。神木くんの絶妙なコメディ演技と、とにかく>>続きを読む

犬王(2021年製作の映画)

2.4

アニメ映画の見方が間違ってるのかもしれないけど、琵琶法師のアイデアおもろいのに肝心の琵琶の音と運指がズレてて気持ち悪かった。演出上、仕方ないと思うけどエレキギターとベースドラムが鳴ってるのは何故?時代>>続きを読む

半径1メートルの君(2021年製作の映画)

2.9

うーん。。ほぼ全てに既視感。サクッと観れるようにオムニバスなんだろうけど、色んなバランスが終わっていて、映画館で観なくて良かったなと思いました。。

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

こんなレベルの高いものを観せられたら5.0以外つけれない。会話劇であり、思想が見えてリアリティがあって根幹はSFで、説明されてこなかった部分の動機づけや、具体的要素なども矛盾がなく、一本筋の通ったリバ>>続きを読む

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.8

魔力が高そうなスター達による豪華なノワール。予想出来ない展開というよりは、わざとらしいほどチラつく終わりへのカウントダウンのような一本道。ブラッドリークーパーの一枚下手な潤んだ瞳には破滅が宿っていた。>>続きを読む