ハミングバードさんの映画レビュー・感想・評価 - 97ページ目

ハミングバード

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彼とわたしの漂流日記(2009年製作の映画)

3.9

失うものがいつの間にか多すぎるようになった人間が、勇気を持って逃亡してみたら見えてくる事も沢山有るのだろう。我々は、無意識にどうにかやり過ごす術を身に付けてしまっているが、大切な何かを見過ごすという>>続きを読む

インポッシブル(2012年製作の映画)

3.5

スマトラ沖地震出、実際に被災した家族の物語。勿論、日本の東日本大震災の前の実話。正直、観るのが辛くて今までスルーしていましたが改めて観賞すると、直接的な被害と共に家族の安否確認が出来ない状況の恐怖感>>続きを読む

セブン・サイコパス(2012年製作の映画)

3.9

なんとも言えないハチャメチャぶりが気に入った。一本のハリウッド映画を書き上げるということは、こういうことかもしれないと思った。サイコパスだらけのあの国しかやはりハリウッド映画は出来ないよなと妙に、納得>>続きを読む

メトロマニラ 世界で最も危険な街(2013年製作の映画)

3.5

マニラに出てきた田舎の農民家族。生きるのが大変なマニラに夫婦二人で職を見付けたが人間の欲にまみれた生活そのものだった。アジアの片隅ではまだまだこんなに貧しい地域が存在する。

アニマル・キングダム(2010年製作の映画)

3.4

 犯罪で生計をたてる母親と息子三人の家族に、母親を薬物摂取過剰により失った親戚の高校生が同居する。その高校生の子供は、犯罪幇助を強いられ、おまけにガールフレンドも殺されるも、その家族に君臨する祖母の元>>続きを読む

永遠の0(2013年製作の映画)

4.0

原作を、読んでからかなり経過してからの試写会での観賞。同やん出の関西の放送作家の、小説がなかなかおもろいと思って読んでたらとても感動した小説。あれから何年も経って、憲法改正騒ぎの中、この作品も色々言>>続きを読む

裏切りの陰謀(2011年製作の映画)

3.9

このドラマは三人の凸凹記者達が、各々の人生を背負ながらも普通の市民への視点を失わないことによって大きな獲物を追うことになる物語。日本にもこの様な文屋達が日頃の取材から活躍するジャンルの良作が多かった>>続きを読む

エデン(2012年製作の映画)

3.5

 予想したよりもエログロ描写は少ない静かな映画です。そして、アメリカで起こった組織的犯罪の実話の物語でした。予告編を見て東南アジアの人身売買の実情を描いたものだと勘違いしていたので今まで手に取る機会が>>続きを読む

ツォツィ(2005年製作の映画)

3.4

 ヨハネスブルグのスラムに住む、ツォツィは仲間と共にいっぱしのギャングに成長している。銃を持ち殺人も犯す存在だ。金持ちのBMWを盗み、その中に取り残された赤ん坊を見捨てることが出来ずに自宅に持ち帰る。>>続きを読む

スノータウン(2011年製作の映画)

3.4

性的異常者や弱者を中心に拷問と殺人を繰り返した実際の事件の映画化。殺人の動機や他人を巻き込んでいく様子は恐ろしい。日本にも似たような事件がここ数年増加したように思うが、貧困と無就学環境下で成長したこと>>続きを読む

カルラのリスト(2006年製作の映画)

3.6

 国際人権法違反に基づき、戦争犯罪人を法廷に召喚するために執念で臨む国連戦争犯罪主任検事カルラ・デル・ポンテに密着したドキュメンタリー。旧ユーゴ内戦という民族・宗教入り乱れた紛争における大虐殺の主謀者>>続きを読む

アイ・アム・レジェンド(2007年製作の映画)

3.0

生き残った人間は如何に人類史のレジェンドと、なるのか。タイトルから予め展開は予想されながらも個人的にはやれやれ感のゾンビとのサバイバルを経て、無事に血清は託される。なんというか、それまでの過程を見せ>>続きを読む

真夏の方程式(2013年製作の映画)

3.9

人間には正しいとか間違っているとかだけでは判断できないことが沢山存在する。そういったことに対して真っ向から反対の立場をとるのが科学。言い替えれば、理系思考。『全てを知った上で進むべき道を判断する。』愛>>続きを読む

ザ・ノース 北極の宿命(2007年製作の映画)

3.5

 北極圏で暮らす、二人の女性。この二人の関係は回想シーンで判明しますが、事情があり女性二人で過酷なサバイバル生活をおくっているが、そこに普段は決してしない行動を起こすことにより男性が加わります。この男>>続きを読む

飛べ!ダコタ(2013年製作の映画)

3.5

終戦数ヶ月後の佐渡島にイギリス空軍ダコタが不時着。この事実だけで展開は予想出来ますが、昭和初期の日本人の美しさを堪能出来ます。テレビ出身の監督らしく、NHKドラマの映画版の様な仕上がりで朝ドラファン>>続きを読む

日本列島(1965年製作の映画)

3.5

敗戦直後の日本には沢山の未解決事件があった様だ。社会派熊井啓監督が1965年に撮った作品。教科書等で知っている事件についても連合軍、アメリカの関与を匂わせる内容になっています。今になって思えば、その>>続きを読む

ロンメル ~第3帝国最後の英雄~(2012年製作の映画)

3.6

ナチスドイツ敗戦間近の時代の英雄ドイツ国防軍、ロンメル元帥の自決までの物語。ヒットラーに心酔した英雄ロンメルが、親衛隊主導のユダヤ人虐殺には反対の立場をとり連合軍のノルマンデイ上陸を阻止することに失>>続きを読む

友よ、風に抱かれて(1987年製作の映画)

3.9

 ベトナム戦争を扱った映画が最も増えた80年代後半に、コッポラが撮ったベトナム反戦映画。実戦場面が無く所謂戦争映画ファンにはマイナーとされているが、戦友の息子を戦場へ送らなくてはならない軍曹二人のベト>>続きを読む

共謀者(2012年製作の映画)

3.9

 都市伝説の様にしか知識が無かった、中国、韓国の臓器売買の犯罪をリアルに映像化。騙す者、騙される者、騙したと思って騙される者、そして必死の思いを利用される罪なき人々たち。おまけに中国という外国で賄賂で>>続きを読む

ロボコップ(2014年製作の映画)

3.5

ロボ・コップと言うより、政府も武器産業もマスコミも、そして兵士(警官だけどね)の家族もみーんな良かれと思ってやってるらしいんだけどいつも結果はなんか利己的なアメリカを皮肉って見えるから、ヒューマン・>>続きを読む

キック・アス(2010年製作の映画)

3.6

ヒットガールは強くて可愛い。そしてそれなりに面白い。
 アメリカ人は常に“ヒーロー”を求めている。小さい頃からヒーローを扱うアメコミで純粋培養されているが、この国のヒーローは必然ではないか。所謂、国民
>>続きを読む

キック・アス ジャスティス・フォーエバー(2013年製作の映画)

4.1

行き過ぎた子供の遊び心も大人になるとそうは行かない。子供時代を父親との訓練に捧げたヒットガールも父親から普通に愛されてもやしっ子に育ったキックアスも学園生活をサバイバルした後には大人になる。アメリカと>>続きを読む

大脱出(2013年製作の映画)

3.9

 難攻不落の凶悪犯専用の刑務所に、送り込まれた脱獄のプロとそしてその男を手配した本当の理由とは。お約束の様に、サディステックな刑務所の所長や凶暴な看守と凶悪犯同士の友情等見所満載の脱獄エンターテイメン>>続きを読む

ソルト(2010年製作の映画)

3.5

 冷戦終結後の仮想敵国がロシアというのも久々の気がするけど、そんなことどうでも良い位にアンジーのアクションが満喫出来る作品です。この映画、昔観たんだけどTVで改めて観てみてやはり何重ものスパイが沢山出>>続きを読む

ダブル-完全犯罪-(2012年製作の映画)

3.5

 奇妙なバディ物と言って良いかも。捜査官と被害者?の元妻の新聞記者。事件を追って二人が真相に近づいていく様子を楽しむ作品。二人の掛け合いは軽妙で楽しい。しかしながら事件の真相は案外、ありきたりです。面>>続きを読む

暗殺の詩/知りすぎた男どもは、抹殺せよ(1973年製作の映画)

3.9

“何か”を知りすぎた為に政府から精神病院に隔離された逃走男。そしてその男を匿う古城に住む夫妻。男を逃がす為に三人は共に行動するが、“何故、逃走を助けるのか”という三人の明確な合意が無いので微妙にお互>>続きを読む

アメリカン・パイ(1999年製作の映画)

3.5

ポーキーズシリーズを思い出したけど、高校生のアホたちは何とも言えずスポーツと同等な爽快感を感じる。最初に、いつの時代もと書きはじめようと思ったが、最近の高校生はこんなアホな奴等が減少した様に思える。>>続きを読む

ある愛へと続く旅(2012年製作の映画)

4.0

 代理母で息子を授かり16年。イタリアに住む女性の元にサラエボの旧友から一本の電話が来る。そして反抗期にある繊細な息子を連れてかつて大学生時代に過ごしたサラエボに旅立つ。時代はサラエボ紛争の時代。その>>続きを読む

ガーディアン(2012年製作の映画)

3.8

アフガニスタン帰還兵元特殊部隊の刑事が、政府へも影響を持つ各国紛争地帯へ武器を流す大物相手に、唯一の証人となる孤児の少女を助けるために、たった1人で立ち向かう。正に、都市のランボー&レオン。単純であり>>続きを読む

風立ちぬ(2013年製作の映画)

3.0

 宮崎駿は本当はもっと違う何かを描きたかったのではないのか。そうとしか思えなかった。いつになったら本題に入るのかと期待していたらそのままエンディングでした。『荒井由美のひこうき雲』に思い入れがある世代>>続きを読む

アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)

4.1

 1970年代のこのバカ騒ぎ感がなんとも言えず楽しい。大詐欺師とそのビジネス?パートナーの愛人と本妻そして彼らを取引により利用するFBI捜査官。その誰もがイカれてる。彼らのイカレ方がまた面白い。これが>>続きを読む

FLU 運命の36時間(2013年製作の映画)

3.9

 ベトナム不法移民からの鳥インフルの感染。設定にリアリティがある。そして医療機関と地元の政治家の議論の遅さと現実を把握しない決定の遅さがこういう大感染を起こすのだろう。救助隊の男とシングルマザーの女医>>続きを読む

狼たちのバラード(2013年製作の映画)

2.8

正直に言えば、Vシネマ並みの作品です。恐らく日本のシーンは合成で、あとは日本を真似たセットの中での撮影のクオリティの低さが目立ちます。トホホ(;´д`)

101日(2010年製作の映画)

4.1

 戦争などこの期に及んで未だ他人事の日本とは大違いのクロアチアで製作された映画作品であるということ。予告編の宣伝による誤誘導により賛否両論の様子。故に、ネタバレになる内容については触れませんがシチュエ>>続きを読む

ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン(2011年製作の映画)

3.9

 女性版“ハングオーバー”の評判に今まで未鑑賞でしたが、観てみると主演のアラフォー女優クリステン・ウィグの一人部隊のほんのり出来る女性応援歌でした。女性たちの次から次へ出る下品な台詞にひく人もいるかも>>続きを読む

銃殺(1964年製作の映画)

3.7

 人間が戦争を行うためには軍隊が必要となりその戦法もさることながらあらゆる規律により統制されることになる。戦地に向かわざる負えない者、志願する者の混在の中負けられない戦いに挑む。負けるイコール戦死ある>>続きを読む