かれんさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

かれん

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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

新鮮で面白そうなサスペンスの匂いをぷんぷん漂わせておいて、最終的な落ちはずっこけちゃうほどの短絡さ。
キーパーソンとなりそうな人が何人か出てくるのにただの市民で終わる。
この監督は他人の脚本を映画にす
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Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

3.2

Vの力で民衆を開眼させたというよりも、民衆の怒りがVを具現化させたという感じなのかな。芸術的な爆破シーンはだいぶ見慣れた感じがするけど、公開当初は斬新だったんだろう。

娼婦ベロニカ(1998年製作の映画)

3.4

日本の花魁も華やかだけど親の借金のカタとして囚われの身である哀しさが付き纏う。が、ヴェネツィアの高級娼婦は自由意志でその職に就いて親元で暮らしガンガン稼いで愛と自由を謳歌し、後ろ暗さは皆無。もちろんお>>続きを読む

娼年(2018年製作の映画)

2.9

ストーリーが軽薄なだけに松坂桃李に対する憂慮しか印象に残らない。
性には色んな形があるでしょう。でもそんなぽんぽんオムニバス的に軽々しく並べるもんじゃない。

セブン・シスターズ(2017年製作の映画)

3.7

人口増減のコントロールは国政上不可欠な項目。産児制限自体はタブーではないけど、問題はやり方でしょ。SFの皮をまとっているけど普遍的な問題を描いている。ラストのケイマンのコメントからの無数の赤ちゃんのシ>>続きを読む

見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.6

ただの目撃者なのに捜査情報がっつり共有してたり、明らかに危険なところに刑事が一人で乗り込んだり、主人公も無謀すぎてツッコミどころは多いけど、それらを差し引いても面白い。
盲導犬が可愛すぎて緊迫したサス
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ザ・ブルード/怒りのメタファー(1979年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

医者も一体なにがしたかったんだか…全然自分の得になってないし。
たしかに人の怒りのエネルギーは凄まじく、それが新たな生命体を生み出すというのは面白いけど。

キャラクター(2021年製作の映画)

3.7

面白い!!小栗旬演じる刑事がすごく良かった。高畑充希も自然で魅力的だった。クライマックスの狂気と紙一重の菅田将暉もすごい。
しかしなんと言っても深瀬さんでしょう!もう彼を以前のようには見れないな。なん
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閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー(2019年製作の映画)

3.4

鶴瓶の凄みと小林聡美の安心感と綾野剛の万能さ。
決して明るくない日常にそれぞれがわずかな光を見出す姿が良かった。

人数の町(2020年製作の映画)

2.6

面白くなりそうな雰囲気はあったけど、何がどうなってそうなったのかさっぱりわからない雑なラストでとても残念…

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

3.4

子供を産むことはどこまでも大人の都合でしかないのに、大人たちがその責任に無自覚で、さらには自らの信仰などで正当化している。「世話ができないのに産むな」は両親に向けたものでもあるけど、不法滞在で働き拘束>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

なんだかスッキリしないのは、エイミーが計算高く完璧に復讐を果たす痛快な人間というよりも、幼少期に親の理想を押し付けられ病的に歪んでしまった被害者に思えてならないから。たいした旦那でもないのにそんなに執>>続きを読む

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.3

心身ボロボロの産後のお母ちゃんがもう一度煌めきを取り戻す、シャーリーズセロンの七変化っぷりがすごい。「モンスター」以上に太った役だった気がする。
現実で何が起きていたかを考えればストーリーはなかなかシ
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オンネリとアンネリとひみつのさくせん(2017年製作の映画)

3.4

成長した2人もやはりキュート!
内容もすこし大人っぽいものだった。ミンナピンナ先生の行き着く先がだいぶシュールで頭を抱えるんだけど、まぁハッピーエンドってことで!!

オンネリとアンネリのふゆ(2015年製作の映画)

4.0

前作に続きもうメロメロです。どうしてこんなにも可愛らしいのか!幼い女の子たちが親と離れてクリスマスを過ごすこと、小さい人間が自立して暮らすこと、自分の幸せを自分で決める。単なるファンタジーでは無いこと>>続きを読む

殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

解決すると思って観てたからエンドロール始まった時に軽く絶望した。その無念さみたいなものがリアルだと感じた。全体的に暴力が多くて自白強要の拷問シーンは特に酷い。が、これが韓国映画の血生臭さ、泥臭さでもあ>>続きを読む

朝が来る(2020年製作の映画)

3.4

里子を迎える夫婦と、里子に出した女の子の両方の人生が丁寧に自然に描かれている。多くを悩みながら生きるのはどちらも同じだけど、女の子の苦悩の方が見ていて辛かった。子供を産む、子供を持つって単純なことでは>>続きを読む

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)

3.9

泣かずに観られる時間の方が少ない。
子を想う親の気持ちが丸ごと詰め込まれている。軽々しいおとぎ話ではない。がっつりと体力を削られた。素晴らしい作品です。

チャイルド・ブライド -売られる子供たち-(2019年製作の映画)

3.2

児童婚なんてイスラムの世界ものであって、アメリカは必死にそれを糾弾する立場だと思ってたけど…アメリカでもやってるんかーい。しかも合法?まだまだ知らないことはある。
告発されるほとんどの児童婚は、性被害
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.8

素晴らしい!
ストーリーはクリーチャーとの闘いで終わってしまい、生命の木を見つけるところまで行って欲しかった。続編が出ることを期待。索漠とした地下世界で人々のコミカルなやりとりは和んだ。クリーチャー気
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死ぬほどあなたを愛してる(2019年製作の映画)

3.0

代理ミュンヒハウゼン症候群の母親の一連の行動にひたすらゾッとする。娘を救い出した男の子もちょっと気持ち悪いんだよな…長年の共依存からは簡単に脱せるはずもなく母親を求めて泣き出すところに病の根深さを感じ>>続きを読む

つみきのいえ(2008年製作の映画)

3.6

なんて素敵な世界観。エンドロールが始まって驚いた。これ日本の作品⁉︎北欧じゃなくて?あ!きっと原作が国外の絵本なんでしょ?いやいや脚本も日本人でした…感服いたしました。
積み重なった思い出を象徴するか
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.2

美しい二人の恋は確かに良いものではあるけど、二人とも雑に女の子つまみ食いしててなんだかなー。両親の眠る家で一線超えたかと思えば両親が気を遣って二人の時間を作ってあげたりするのとか、なんかすげえや…

ポゼッション(2012年製作の映画)

2.5

実話という文句に惹かれたけど、あの手の箱がオークションに出品されたということのみだそうであとはフィクション。いよいよ何が面白いのかわからない。エクソシストの時代から何も進化してない気がする。

ケンとカズ(2015年製作の映画)

3.4

ストーリーこそ裏社会さもありなん系で珍しいものではないけれど役者の演技に刮目する98分。主演のお二人、存じ上げなかったけど、まったく良い役者が居たもんだ…!
カズ役の方は、映画に本物使っちゃダメじゃな
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奇跡(1954年製作の映画)

2.5

どれほどの名作かは知らないけどつまらないものはつまらない。家で観てたら100%寝る。とは言え、非常につまらなかった大学のキリスト教学の講義同様に、宗教とは何だろうかということは一定量考えさせられた。そ>>続きを読む

消えた画 クメール・ルージュの真実(2013年製作の映画)

3.5

淡々とした口調で語られるのはポルポト政権の失政によってもたらされた悲惨な経験の数々。それらの告発であると同時に監督自身の内省的な物語だ。アームストロングの月面着陸に思いを馳せた自分や、飢餓で命を落とし>>続きを読む

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.6

誘拐犯と誘拐犯以上に厄介な大富豪じいさんと闘ったお母さん、ほんとお疲れ様でした。LAで訪れたゲティヴィラ(ゲティ邸)は建物も収集品も私には趣味が良いとは思えなかったがこの映画でじいさんの偏屈ぶりを知り>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.7

ガガ様がとにかく良かった。ゴージャスで愛にまっすぐなところも、真っ直ぐすぎてアンストッパブルなところも、えぐいほど野心家なところも全てが魅力的。彼女のエネルギーに惹かれて彼女のエネルギーに辟易した夫の>>続きを読む

映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)

3.0

ストーリーもキャラデザも背景画も声優もみんな悪くないはずなんだ。キャラクターの軽々しい動きと時々挟むMVみたいな時間と、なんといっても長々しいセリフによって定期的に冷や水を浴びせられる。原作未読だけど>>続きを読む

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.3

こんなに1ミリも共感できるところがない毒親も珍しい…
器量は悪くないようなのでそれならばとことん女を武器に生きることだって出来るだろうに。あらゆる面の浅はかさから見るに母親はなんらかの知的ボーダーとし
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.6

かつてVHS時代にメメントを早送りと巻き戻しを繰り返しつつ時系列順で見た自分は、TENETおまえも攻略してやんよというのが初回観終わった感想です。

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.3

アメリカあるあるみたいなネタが散りばめられているので、それらを楽しめないと面白さ半減なのだろうな。彗星衝突ではないけど、現実では環境破壊や気候変動で完全に同じ現象が起きている。人間って絶滅するその日ま>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.7

ヤクザの切なすぎる行く末は自業自得と片付けるのは簡単だけど、どうしようもない運命に導かれることもある。時代の変化が紡ぐ奥深い人間ドラマでした。

子宮に沈める(2013年製作の映画)

3.0

初っ端からバッドエンドを確信して処刑を待つような作品だ。実話なのでどうこう言っても仕方ないけど、大人なら少しはまともな思考を持って生きてくれと思う。
正月に観るべきじゃない。

浅草キッド(2021年製作の映画)

3.8

ベタな演出も込みで昭和感堪能。
柳楽くんじゃない、柳楽さん素晴らしかった。師弟とその周りの芸人全ての生き様が物寂しさとプライドに溢れていて涙が溢れた。