三幕構成それぞれに見せ場が用意されていて素晴らしい。アメリカンパラノイアを地で突き進む映画。唐突な終わり方も見事。オープニングの劇伴も良い。
撮影ニクヴィスト、音楽ゴールドスミスととにかく豪華なメンバー。中年男の哀愁と悲壮感、若者との断絶が強烈に描かれている。
分かりやすくナイーブなフェイ・ダナウェイになんの価値があるのだろうか。さすが、ジョン・ピータースはストライサンドにニュートンにねじ込みまくって、結局幻視の設定はあまり活かされない。アメリカン・ジャッロ>>続きを読む
現代に殺し屋を主人公にしたサスペンスをやるという気概だけでも評価したくなる本作。ファスベンダー力でかなり説得力を担保できていて、『ジョン・ウィック』が戯画を追求する一方で、本作は現実にいるかもしれない>>続きを読む
色々な年代から幅広く話を拾っているところはよかったが、傑作ドキュメンタリーかと言われると微妙。
オープニングで汽車が駅に到着するショットからすでに感動した。非常に倫理的な映画。
コルノー好きだけど、撮影酷すぎる。衣装もセットデザインもないに等しく、クレジットには割と人数が載っているが、それが嘘のように思えるほどチープなルック。予算がないのか知らんが、こんなんが遺作なのは寂しい>>続きを読む
前半は下手くそが作ったジェームズ・グレイ映画みたいでかなりつまらない。後半はコルノー味が強くて楽しめるのだけど、いずれにしろ、大衆的な作品を狙ったのかアメリカ映画のタッチに寄せすぎた結果外してるところ>>続きを読む
ラスト近くの暗闇での銃撃戦だけで良いもの見たと思える。個人的には『マンハント』の方が凶悪さが潜んでいて好き。
特に前半はビジュアルとノリの良さで楽しいのだけど、中盤からストーリーが息切れしてきて、イマイチな時のアルジェントの感じ。
一時期のOL向けレイトショー映画みたいなノリを感じるけど、監督がちゃんとしているので前半はかなり芝居で面白くなってる。家が土砂まみれになるところとか特に意地が悪い撮り方になっていて良い。ただ、南極行っ>>続きを読む
アクションシーンは凄いけど流石に胃もたれする量で、途中から何を見ているかわからなくなる。ただ、キャストはみんな良い。
出演者の芝居がシリーズで一番良く、それにより今までどの作品よりも力強いストーリーが展開していた。
ゴシックというよりキャンプ。赤バックにタロットカードが並べられていくエンドクレジットがめちゃくちゃかっこいい。
クローネンバーグのここ何作かと比べると語り口が先鋭化したように感じるが、むしろ昔のテンポ感に回帰しているのではないだろうか。扱われている題材にも同様のことが言えるし。しかし、身体の変容が受容された世界>>続きを読む