ゆみモンさんの映画レビュー・感想・評価

ゆみモン

ゆみモン

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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.2

正直言って、見る前はちょっと馬鹿にしていたが、(ごめんなさい)面白くてほっこりした。

綾野剛演じる狂児、聡実をはじめとする合唱部員たち…のキャラクターがいい。

狂児が死んだと思い込んだ聡実君が歌う
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戦場記者(2022年製作の映画)

3.5

この映像が、フィクション、やらせ、演出、作り物でありますように…と何度も願いながら見た。
しかし、それは紛れもない戦争の真実・事実。

須賀川氏の「決して正義感にあふれている訳ではない」「結局は誰も助
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7番房の奇跡(2013年製作の映画)

4.0

ツッコミどころは多々あるのだが…。
笑って怒って泣いて…と心が揺さぶられたハートフルコメディとでも言うべき作品。

冤罪で捕らえられた知的障害をもつヨングは、娘への愛情だけは確かで、娘を守るために必死
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

2.8

なんとも掴みどころのない作品だった。

【かなえ(真木よう子)は家業の銭湯を継いで、夫・悟(永山瑛太)と順風満帆な日々を送っていたが、悟が突然失踪してしまう。かなえは途方に暮れるが、一時的に休業してい
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.0

原子爆弾を開発した学者の苦悩。

この作品は、観客が皆ヒロシマ・ナガサキの被爆地・被爆者の現状を知っているという前提で、作られたのだろうか?
原子爆弾の被爆の惨状についての描写が無いのは何故だろう。
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また逢う日まで(1950年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

1950年公開。
主演の岡田英次が映画化を勧めたロマン・ロランの反戦小説『ピエールとリュース』を水木洋子と八住利雄が翻案・脚色し、今井正が監督。
戦争によって引き裂かれた恋人の姿を描き、戦争の残酷さを
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醜聞(スキャンダル)(1950年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

1950年。
黒澤明が初めて松竹に招かれメガホンを取った作品。
脚本は「野良犬(49)」と同じく菊島隆三との共著。
新進気鋭の画家・青江(三船敏郎)と美しい声楽家・西條(山口淑子)が偶然出遭ったところ
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花腐し(2023年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

斜陽のピンク映画業界の監督・栩谷(綾野剛)は、もう5年も映画を撮れずにいた。梅雨のある日、栩谷は大家からアパート住人に対する立ち退き交渉を頼まれる。その男・伊関(柄本佑)はかつて脚本家を目指していた。>>続きを読む

挽歌(1957年製作の映画)

3.4

若い女性が妻子ある男に恋をし、その男の妻には年下の恋人がいる。若い女性は、興味本位から男の妻に近づき、その妻に惹かれていく。
…というありふれた物語なのに、甘く切なく美しいのは何故だろう。
白黒だが美
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八日目の蝉(2011年製作の映画)

3.5

以前、原作小説を読んでいたし、映画も見ていたが、まだこのアプリを利用していなかったので再鑑賞。

忘れていた部分もあり、1度目よりいろいろ考えさせられた。

もちろん赤ん坊を連れ去った野々宮希和子(永
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.8

本家アカデミー賞の視覚効果賞を受賞後の、凱旋拡大上映で鑑賞。

受賞後に明らかにされた、デジタルとアナログの融合技術?の話を聞いたあとなので、よりそのリアルな迫力に驚嘆した。

物語としても良かった。
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闇の子供たち(2008年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

梁石日原作の小説をかなり前に読んでいたので、覚悟して映画化されたものを見たのだが…。
やはり辛かった。

タイで横行する幼児売春や人身売買という、目を背けたくなるような現実。日本から決して遠くはない国
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隣人X 疑惑の彼女(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

結局、惑星難民Xは、あっちにもこっちにも存在していた。
えっ、この人も?という感じ。
きっと実際はそんなものなのだろう? 人間を傷つけないというのに、なぜ必死に暴き出し探し出そうとするのか? 異質なも
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市子(2023年製作の映画)

3.5

市子自身には何の責任も無いのに、無戸籍のまま生かされて壮絶な人生を送ることになる。
犯した罪は許されるものではないが、誰が市子を裁けるだろう。

現代の日本にも、無戸籍の子ども(大人も)は存在すると言
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おしょりん(2023年製作の映画)

3.2

藤岡陽子の小説「おしょりん」を実写化したドラマ。福井県に眼鏡産業を根付かせた実在の兄弟・増永五左衛門と幸八、二人を支えた五左衛門の妻・むめの姿を描く。

物心ついた時から、眼鏡(一時コンタクトレンズ)
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殺したのは誰だ(1957年製作の映画)

3.0

自動車社会になりつつある1950年代後半の時代。車の売買が盛んな中、ディーラー同士のバトル、車がなかなか売れない仲買人が金に困って自動車事故を起こして保険金詐欺をしようとする…。
切なくやり切れない結
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宗方姉妹(1950年製作の映画)

3.3

死期を悟っている父と古風な姉と勝ち気な妹、姉を疑う失業中の病弱な夫と昔の恋人、その青年に思いを寄せる未亡人といった多彩で複雑な人間関係を描く。

コメディタッチ演技の妹(高峰秀子)が、やや浮いている感
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.0

ちひろさんは、自由だ。
ちひろさんは、何ものにもとらわれない。
ちひろさんは、ホームレスのおじさんにも、小学生の男の子にも、自分のストーカーの女子高生にも…声をかけ弁当を食べさせる。

つまり、ちひろ
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.5

重苦しくて辛い映画だ。
でも、こういうのは嫌いではない。

美しい自然と神秘的な薪能が魅力的な村を舞台に、ゴミ処理施設で働く青年の人生が、幼なじみが東京から戻ったことをきっかけに変化していく。
そこに
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麦子さんと(2013年製作の映画)

3.3

「親孝行したい時には親はなし」「後悔先に立たず」…をしみじみ実感した。

松田龍平の演技をもっと見ていたかった。

余貴美子は、政治家などの立派な役もいいが、こういうダメな母親とか崩れた役が最高だと思
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羊の木(2018年製作の映画)

3.5

山上たつひこといがらしみきおによる、第18回文化庁メディア芸術祭優秀賞(マンガ部門)に輝いた問題作を、アレンジを加え実写映画化。

殺人歴のある元受刑者の移住を受け入れた過疎の町を舞台に、移住者の素性
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わたしのお母さん(2022年製作の映画)

2.5

他の人のレビューにもあったが、ワンカット、ワンカットが長い。もちろんストーリーから言って、テンポ良くカットが変わるのは違うとは思うが、ほとんどのカットが長いので冗長に感じた。もうすこしメリハリがあった>>続きを読む

ひらいて(2021年製作の映画)

2.3

珍しく、現代ものの青春映画を観た。
愛が、(自分が好きになった男子・たとえの彼女である)美雪に何をするのだろう…と気になって見進めていった。
愛のしたことは、美雪とたとえの関係を壊すことにはならなかっ
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成れの果て(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

なんとも後味の悪い映画だった。
姉が、自分の妹をレイプした男と婚約する…なんてことが本当にあるだろうか?
自分の妹が、その男のために閉鎖的な田舎で生きていけなくなって、ずっと苦しんで許せず忘れられずに
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誘拐ラプソディー(2009年製作の映画)

3.3

荻原浩の原作小説は、かなり前に既読。
原作も面白かったし、映画も面白かった。
肩肘張らずに観られる、ハートフルコメディ。
高橋克典、哀川翔、YOU、笹野高史、船越英一郎…等などのキャストの演技も安心感
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

2.8

「最高の胸糞悪さ」という評判を聞いていたので覚悟して観たが、実際は悲しく切ない作品だった。
確かに性的描写は気持ち悪い場面もあったが、それぞれの登場人物は(共感できないが)皆必死に生きている話だ。
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零落(2023年製作の映画)

3.0

小説家、漫画家、シンガーソングライター…等など、自分一人で創作しなければならないクリエイターは、本当に孤独だと思う。
娯楽と芸術の間で揺れる作品創り…ってあるだろうなぁと思う。
本当に上質な作品が必ず
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

予想以上に良かった。
面白くて楽しくて切なくて…。

作文が上手で、国語の成績だけが良かった久ちゃんは、物書きになった。
久ちゃんにサバ缶寿司を作ってくれた竹ちゃんは、寿司職人になった。

少年二人の
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令嬢ジュリー(1951年製作の映画)

3.1

アウグスト・ストリンドベルイの同名の著名な一幕戯曲より、スウェーデン王室演劇場出身のアルフ・シェーベルイが脚色・監督した1951年度作品。

19世紀末、北欧の白夜の短い夜を楽しむ人々。ある者たちは踊
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色ごと師春団治(1965年製作の映画)

3.0

長谷川幸延:原作
松竹新喜劇の館直志(渋谷天外)と中島貞夫が共同脚色
マキノ雅弘:監督

松竹新喜劇のスター、藤山寛美主演の人情喜劇…なのだが、喜劇と言うには女性たちが可哀想だ。
大阪ミナミの寄席“花
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喜劇 愛妻物語(2020年製作の映画)

3.0

難しいことを考えずに、面白く観てしまった。
水川あさみの悪態・罵詈雑言のテンポの良さが凄い。
夫の仕事が成功して仲直り…という出来過ぎのハッピーエンドではないところもリアルだ。

…ボロボロになっても
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