メッシイさんの映画レビュー・感想・評価

メッシイ

メッシイ

マッドマックス2(1981年製作の映画)

4.3

フュリオサに備えてシリーズを予習中。何年かぶりに見ましたが、名作は色褪せないとは正にこの事を言うんだなと思う。

何と言っても赤モヒカンのウェズがカッコ良すぎる。このキャラクターを主人公にして3作れば
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マッドマックス(1979年製作の映画)

3.5

多分初視聴。

まだMADMAXの世界に司法と警察が存在していた頃の話なので、割とのんびりした空気が残っている。セリフの断片にV8信仰が世界に広まる予兆を見られるのは面白い。

中〜後半に間延びするが
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

上映館がいつまで経っても増えないみたいなので渋谷まで見に行ってきました。

グランピングの説明会で悪役にされた中年男性が、部下とドライブ中に会話するシーンを経て作品の主人公にランクアップするところが一
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.3

コカインをキメた熊がとにかく暴れまくるという頭の悪い映画だが、ストーリーの組み立て方やキャストの演技力で最後までしっかり見られる作品になっている。

実話がベースと書かれていたけれど、実際に起きた事件
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

4.3

ところどころで物語の展開と人物の行動が予想の逆を行く場面があり、結果として作品にいい起伏を産んでいたように思う。見栄えを重視して「嘘」を映すシーンも実に良かった。

見どころはやはり、タイトル通りに碁
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ジョン・レノン 失われた週末(2022年製作の映画)

3.7

ジョンにとってメイ・パンはちょうどいい普通の女の子だった。周りの人たちがクレイジーすぎてそちら側に偏らないためのお薬みたいな役割だったのかな…と。物事は色々な角度から見るのが大切だと再認識したドキュメ>>続きを読む

ラ・カリファ(1970年製作の映画)

2.8

モリコーネの音楽は良かったが、不倫関係の描写に尺を使いすぎて、本筋のストライキの問題を抱えた会社をどういう風に解決へ導くのかが中途半端になってしまったのが残念。

それにしてもロミー・シュナイダーの裸
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辰巳(2023年製作の映画)

3.4

主人公が死体解体屋と聞いていたが、思っていたのと違った。ヒロイン役の森田想がなかなか今までにいなかったタイプの役者さんでカッコ良くて印象に残った。

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.2

全くのノーマークな作品だったけれど、見てみたら面白くてびっくり。

映画の主人公の名前と原作者の名前が同じジミーだったのでややこしいが、作中に出てきた実在のゲーム「OPUS」を作ったのは原作者ジミー・
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

4.2

映画を見た後にお洒落な喫煙所でコーヒー&シガレッツをしてきたところですが異常に美味かった。(新宿武蔵野館さんいつも有難うございます)

職場近くのチェーン店の喫茶店はほとんど禁煙になってしまい、平日は
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マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

4.0

これが現実。

遺体を埋葬している役所の職員が今の気持ちを聞かれて「こういう時はどういう気持ちでいるのが正解だ?」と聞き返した場面が印象的だった。

今夜は眠れなさそうです。

死刑台のメロディ 4K リマスター・英語版(1971年製作の映画)

4.1

モリコーネのドキュメンタリー映画を見た後に、モリコーネ作曲の作品を見ていなかったのでリバイバル上映されていた2本のうち面白そうな方をチョイス。

マカロニ・ウエスタン映画のテーマで名が広く知れ渡った後
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異人たち(2023年製作の映画)

3.2

孤独な人生は、死を近づけるという示唆か。終盤になってやっと『こういう映画か!』と気付いたので、原作をある程度予習しておくべきだったかもしれない。

ハリーが持ってたあのジャパニーズウイスキーは実在する
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キングオージャーVSドンブラザーズ(2024年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

今回の戦隊映画はキョウリュウジャーを楽しむための作品と言っても良い。キョウリュウパートの脚本は、テレビのコラボ回からの伏線をいくつも回収していたりとかなり頑張ったように感じた反面、ドンブラパートはかな>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

3.1

イーストウッドが最初に乗っていたフォードのピックアップトラックが渋くてカッコよかったのに、あっさり乗り換えられてガックシ。

実話ベースだったのには驚いたけれど、退役軍人の設定を足しただけなのでパンチ
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.3

あったかもしれない人生にどっぷり浸かれる名作。ラストシーンで思わず落涙してしまった。作中で1番心を乱されているアーサーが、その複雑な心境を必死に抑えている演技が素晴らしかった。(ファーストカウのクッキ>>続きを読む

貴公子(2023年製作の映画)

3.4

キム・ソンホの笑顔がバッチリ脳裏に焼き付いてしまった。前半はアクション一辺倒で、後半に作品の面白さが偏っているのがやや難点。あの女子高生のキャストが余計だったので、その分コ・アラの活躍をもっと見たかっ>>続きを読む

12日の殺人(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

未解決事件を元にしているので、やはりというか未解決のまま終わる。犯人は第三の人物がいるんだろうなと思います。放火殺人は凶器が残らなかったりと、犯人はよほど計画を練ったんだろうな。

高山とはいえロード
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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

3.9

ノーランの原点と言うより、原液と言ったほうが合っている。70分に濃縮されたノーラン節を一気に味わえる作品。

次作メメントのパイロット版かと思えるほど共通点が多い。このフォロウィングを色んなところに持
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.4

ER緊急救命室で親の顔より見たモーラ・ティアニーが母親役。時代背景の事もあり、観ている間ずっと懐かしさを感じていた。

作品としてはほぼ一家の行く末を時系列通りになぞるだけだったので、もう少し工夫が欲
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.6

自分の1番好きな監督クリストファー・ノーランの最新作だったが、いつも鑑賞後にやってくる異様な高揚感が今回は無かった。今回は原爆の父、オッペンハイマーの歴史映画だったのがその原因だけれど、それでも充分満>>続きを読む

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

3.3

ストレンジラブ博士が全然出てこないから見る映画間違ったのかとちょっと心配した。そこまで水爆を愛しているような感じじゃなかったので、副題はジョークかただの引っ掛けなのかな。

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.9

今すぐ見に行った方が良いという声をあちらこちらから聞いていた話題作。座席は祝日だった事もあってか最前列までほぼ満員でした。

ニチアサ視聴勢なら真っ先に気付いたと思うが、ヒロインがキングオージャーの村
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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

4.1

アネット・ベニングがナイアド本人と同じ野獣のようなオーラを全身から放っており、ドキュメンタリー映画かと錯覚してしまう場面も多かった。今年のアカデミー主演女優賞はエマ・ストーンが獲ったが、もし彼女だった>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

PART2も非常に美しい映画だった。IMAXで見てよかった。

前作は展開がスローすぎて眠気との戦いでしたが、今作は新しい用語とか要素がどんどん増えるので、3時間じゃ足りない!もっと尺割いて色々と説明
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.0

リバイバル上映が終わる前に劇場で見られて良かった。

ロサンゼルス編:ライダーがお菓子の箱にお金を入れていたのは、映画タクシードライバーのオマージュだったのかな。

ニューヨーク編:ヨーヨーおまえ超優
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コットンテール(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

このリリーフランキーも大好き。将来はこんなダメ老人になりたい。

ちょっと駆け足すぎて中途半端な印象。ウィンダミア湖へ行く途中に色々な人に助けられて辿り着く話かと思いきや、最初に会った父娘に300km
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.8

何も構えず気楽に見られる内容なので平日の合間で見るのにちょうど良い映画。

いちばんの山場がちょっと不思議なシーンだが、この映画らしくて好きだ。

テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

4.4

生き方を変えたい人の背中を押すような作品。今まで見るきっかけが無かったので、こういうリバイバル上映は本当にありがたい。

ジミーがカッコ良すぎて惚れた。野暮な事は聞かないこういう男になりたい。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

映画の視聴者に与えられる情報は劇中の裁判員とほぼ同じなので、その中の1人になったような気分になれた。ストーリーがものすごく良かったとは思わなかったけれど、証言と後から出てくる情報を頭の中で整理しながら>>続きを読む

ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

4.1

ゲームストップについてはニュースサイトで記事をさらっと読んだくらいだったので、事件の解像度が高杉晋作になって大満足。

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

2.7

ヘレディタリー、ミッドサマー以上の地獄を期待していたが全然及ばなかった。アリ・アスター監督作が苦手だった人にとっては、この作風の微妙な変化が吉となったのかもしれない。

作品の売りとされていた不快や不
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.3

『毒戦 BELIEVER』で主人公の潜入調査に加わる塩顔のクールな青年ヨンナク役のリュ・ジュンヨルが今作の主演。毒戦2で同役から降板してしまったので、久しぶりに彼の塩顔をたっぷりみられて楽しかった。>>続きを読む

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.3

心が浄化されて昇天しかけた😇
ハンカチを手元に用意して行きましょう。

父親もたいがいだけど、コットを少しだけ預かったおばちゃんもだいぶタチが悪いなと思った。こういう、そんなん心に閉まっとけよとよいう
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仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインド(2024年製作の映画)

3.4

20周年記念作と考えれば満足だが、低予算故のこのクオリティは致し方なしといった感じ。

脚本はパラダイス・ロストの時の緊張感は全然無く、今回は完全にギャグ路線。ドンブラザーズの井上敏樹に慣れていないと
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機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

4.6

友人の結婚式の披露宴に参加した時のような満足感に包まれました。一言で言うとグゥレイトな作品です。EDテーマ『去り際のロマンティクス』が神曲すぎて、見た後からボディブローのように効いてくるので要注意。>>続きを読む

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