Shigeruさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

Shigeru

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くれなずめ(2021年製作の映画)

4.3

これはこれはこれはこれはめちゃおもろい。

演劇と映画の狭間でフィクションの魔法がつまってる。
日本のテレビエンタメで育ってきたぼくらにとって馴染みが良すぎる、これは面白いと言わざるおえない。
笑いと
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椿の庭(2020年製作の映画)

4.0

広告写真、CMカメラマンとして大御所の上田先生の作品。
監督、撮影、脚本、編集もだっけ?だいたい全部やっている。おそるべし。

庭のブレているマクロの描写が個人的に好き。
情緒的で、美しい日本の女性の
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

4.0

3人とも演技が素晴らしいのだけど、とくに江本弟がいい。
映像の手持ち感も良い。
始終、男臭くて、別段なにがあるわけでもないけど面白くないわけでもない。
ボクシング版の虎狼の血っていうか、そういうエンタ
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ベケット(2021年製作の映画)

4.1

なんでこんな酷評されてるのかわかんないけど、
クライムサスペンスとしてけっこう面白くない?
カメラワークも作家的なアングルも多用しているし、音楽はもちろん最高だし。

序盤のギリシャの田園風景も荒れて
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ミナリ(2020年製作の映画)

4.0

ばあばとちびっこが最高である。

半地下でも重要なことだったけど、ひとの匂いって映画で伝わらない前提のものなのに、考える必要があることだよなって思う

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.0

ちょうど半分過ぎたあたりからの折り返しの展開が見事。
サイコだけど、サイコだからよりキレイに感じるのが良いよ。

トレントレズナーさん、さすがっす。

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.7

細田守の映画。良くも悪くも。

いつもいつも1番ひっかかるのが、日本人の主人公たち主体で世界規模みたいな話になってるのが気持ち悪い。
グローバルなことをみせてるようで、鎖国的な日本人向けのストーリー、
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

いい映画。
愛情もユーモアも激怒も哀しみも全部含まれて、別れの過程の映画だけどまさしく人生賛歌。
ラスト前のお店でアダムドライバーの舞台風な歌唱がたまらなく良かった。
傷つけあって生きていることを感じ
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.0

日本国民の呪いで、庵野監督にもう一回作品を作らせたってところ。苦行。
無理矢理食わせて、吐かせたような強制的な力が見え隠れする。

監督の半身みたいな作品。エゴっていうか監督の考え方をみんなで同調した
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柄本家のゴドー(2018年製作の映画)

3.9

柄本家のゴドー、そのまま。
ちょうどいい尺で、柄本パパの気持ちのこもりまくった演劇観をちょっとだけ垣間見れるので舞台好きはオススメ。
次回の兄弟芝居をぜひみたい。

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.8

早稲田松竹で鑑賞。
14:45から始まり、休憩を2度挟み、21:00に終了した。
のべ6時間弱そこの環境に身を落としていたのだけれど、多少のからだのコリはあっても、飽きもこないし、前、中、後編それぞれ
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.3

作品のクオリティが最近個人的に観た邦画でトップクラス。
丁寧なカメラアングル、編集の間が外国、韓国の作品のような質の高さ。
映像だけでも充分いいのに、内容が、展開が、すごい面白い。
ディスりようがない
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.5

藤井監督は少し期待していただけにがっかり。

新聞記者のときからあったわざとらしい演出、カメラワーク。
監督も撮監もMV畑出身だからしゃあないかって。
後半にヤクザの悲しいゲンダイの実情を描いてるわけ
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マルコム&マリー(2021年製作の映画)

4.5

満足感ある。
見事。なんて脚本だよ。
サリンジャーや雑誌のニューヨーカーの短編みたいな会話。


前半は娯楽としての力比べにフォーカスしているけど、
中盤は会話の内容みたいにリアリティや芸術性の真価を
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.3

デイヴィット・バーンの音楽良すぎる。

皮肉屋だけど、人生っていうか世の中をを楽しんでるし、楽しませようって気概がすっごい伝わってくる。バンドもびっくりするぐらいプロフェッショナル。

リズムやグルー
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ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

4.0

マガジンハウスみたいな映画だなって思ってはじめはみてたけど、
全然ハッピーにもならないし、
心をひきづったりすっきりしないのがいい。
もやもやっていいよね。

映像も固定とフォーカスがゲキ浅で安心して
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.9

しっかり出来てるし、クオリティは高い。
青春狂想曲として充分。

けどけど、
リアルな若者の青春っぽいだけでこれといった面白味要素が入っていない。

日本の若者じゃ危ない嗜好品も出てこないから危なさも
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凱里ブルース(2015年製作の映画)

4.4

ストーリーや内容がどうのこうはわかりにくいようでわかり易くて、
そんなことより
カメラが写しているもの、描いているのが大事な作品。そういう印象。

内臓ジンバル補正付きのカメラで撮っためちゃくちゃテス
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ひとつの太陽(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

村上春樹の作品に出てくるような優秀な兄が理由はわからないまま逝ってしまったり、
母なる証明みたいな親の子を想うが故の行為であったり、
そういうほかの作品にもあるような要素はちほらほらあるし軸がぶれぶれ
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