JohnOnoさんの映画レビュー・感想・評価

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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.6

個人的にはここ数年間で最高の映画のひとつ。ツボにハマりまくりました。好き嫌いが分かれる映画はたくさんあるけど、この作品は少なくともその点ではトップクラスでは?
小難しいマルチバースを、個人の「あったか
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きみがぼくを見つけた日(2009年製作の映画)

4.0

タイムトラベルの仕掛けを使って、何の事件が起こるでもなく、静かに長い時間をかけて紡ぐ愛の物語。少し疲れた心にとても心地よく響きました。脚本的にはタイムトラベラーの行動も含めて全ての出来事は決まっている>>続きを読む

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.5

アリエルがどうこうってあったけど、アニメに思い入れもないからか、そんなに気にならず。全体として歌も映像も満足です。
ただ、「実写化」って何?とは考えてしまった。ディズニーで欠かせないのは、見守りキャラ
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浜田省吾 『A PLACE IN THE SUN at渚園 Summer of 1988』(2023年製作の映画)

5.0

推し補正込みの文句なし満点です。
(渚園には行っていないけど。)
今に至るまで30年以上ライブに通い続けているアーティストの伝説的ライブの映像作品。会場の熱気と歌のメッセージはスクリーン越しに時代を超
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タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

4.0

優しい歌に乗せて、優しいストーリーと優しい登場人物の気持ちに触れている内に見ている方も素直に優しい気持ちになれる作品。多民族国家もいろいろだけど、ここではダイバーシティも差別も声高に叫ぶものではなく、>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.9

「まったく見る側の身にもなってくれよ」とボヤいてしまう映画コンテストで間違いなく優勝です。ちなみに「メメント」が準優勝です。本作でも監督の変態ぶりが遺憾無く発揮されています。とか言いながら、理解できて>>続きを読む

きっと、またあえる(2019年製作の映画)

3.9

青春時代の無条件の仲間と無為でかけがえのない時間。それは一生の財産。だけど大人になって、条件付きの仲間と意味のある時間ばかりを過ごす中でそんな貴重な財産を忘れ、子どもに「意味」ばかりを無意識に強いてし>>続きを読む

もしも昨日が選べたら(2006年製作の映画)

3.2

いやあ、最後まで見ちゃったけど、面白くなくはなかったけど、「もしも昨日が選べたら」他の映画見た方がよかったかも??と思ってしまいました。奥さんがとにかく綺麗すぎました。

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.9

地球滅亡を前にした「高度に文明化した」人間は、いかに人間らしくあれるのか、いかに愚か(単にアホ)なのか。ディープインパクトが描く世界と違って、本作ではほぼ後者を徹底的に描くわけですが、超豪華キャストを>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.3

あんまり深く考えずに「実はヤバい奴」設定とびっくりドッキリなドンパチと主人公無双を楽しむ作品。何といってもクリストファーロイドが胸熱です。

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.8

前二作のオリジナリティが強烈だったのでハードルが上がってしまった感はあるけれど充分面白かったです。今回はUFO(?)という「歴史ある」映画素材なので「それはないやろ!」とツッコミたくなる気持ちも湧きま>>続きを読む

ドリーム(2016年製作の映画)

3.7

実話として描かれるべき物語であり、3人の女性はとても魅力的だったけど、本質的にドキュメンタリーなのを、カッコいいケビンコスナー駆り出して無理矢理「ハリウッド映画」にした感じがして少し残念。
アメリカっ
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プロヴァンスの休日(2014年製作の映画)

3.8

オリーブ作ってるじいさんなのに殺し屋感チラつくジャンレノ、危なっかしいセクシーのレア、厨二感満載のアドリアン、そして神がかった愛らしさのテオくん。その他全ての登場人物がプロヴァンスの美しい風景に溶け込>>続きを読む

ヴィジット(2015年製作の映画)

3.3

あー、そういうことか!の一点突破監督シャマラン。本作は「そういうこと」かわかるまでの過程がとにかく気持ち悪いので(賞賛です)、それは成功してるとも言えるけど、ちょっと無理矢理感が強すぎて、「騙され快感>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.5

深くて重く、そして心に響く映画体験。人間が社会の中で生きることの意味を、広大なアメリカの美しい自然の中で、厳しく、優しく、強く問いかけてくる。人間はどこまでも社会的でそして経済的な存在。遥かに続く雪混>>続きを読む

恐竜が教えてくれたこと(2019年製作の映画)

3.9

時々こんな隠れた逸品に出会えるから映画って楽しいんだよね、と思える作品。日本とは全く違うカルチャーの文脈で、ある意味厨二っぽい男子と変わってるけどリアルな女子のわずか1週間のできごと。その短い中でも人>>続きを読む

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.7

とにかく、ひたすら、超絶に、筆舌に尽くしがたく美しい映画でした。クジラ君との友情は良かったんだけど、捕鯨批判がチクチク鬱陶しいのでちょっと残念。前作は奥さんと見たんだけど、今回は奥さんが「あの青い顔に>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.5

レビューを見てたら「ボリウッドの幕の内弁当」という、絶妙に的確な表現を見つけましたが、それに乗っかるならまさに「映画の幕の内弁当」。正義、勇気、友情、愛情、アクション、死なない、笑い、歌、踊り、ハッピ>>続きを読む

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.0

泣かせるとわかっていても素直に涙が出ます。ちょっと引くくらい(?)みんな演技が本当に凄くて、しかも遺書を記憶して家族に伝えるってエピソード、思い出しただけでも涙が出るほど心に響く。毎日生きていることの>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

3.7

創造性って、全く縛りがないより縛りがあるからこそ発揮されるもの。その縛りをゼロから作るのは神様か天才と言われる人で、普通の人は縛りの中で頑張る。で、シャマランって絶妙な縛り(設定)を勝手に作って、勝手>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.8

もはや映画ではなく絵画でしょう。
名画をコマ送りして動かしているかのような。その絵にのせて儚い愛の物語が紡がれる。時代背景や暮らしや意匠の描き方もとても良かったです。

パドルトン(2019年製作の映画)

3.9

地味で冴えないおじさん2人の日常と死の物語。そう、死は日常の中にあるんだよな。殺人事件や戦争以上にたくさんの死が。見ないようにしてるだけ。だからこそピザとビデオの日常がとても尊く切ない。
エキセントリ
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

異界と現世を行き来する中で、何気ない日々の暮らしのかけがえなさを実感する作品。いろいろ考えさせられて泣きました。
ロードムービー、少女の成長譚、大霊界(丹波哲郎!)と好きな要素てんこ盛りでとても良かっ
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MUD -マッド-(2012年製作の映画)

4.0

苦味と塩味の濃いスタンドバイミーという感じかな?正義や平和の理想に憧れるように愛の価値を信じて突っ走るエリスの感情と表情に胸を打たれました。あとバディであるネックの中二感がたまらなく愛おしい!(本当に>>続きを読む

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.1

ヒョロヒョロイケメンの骨太物語。メルギブソンらしい、容赦なく激しい映像と静かで心に響く演出が良かったです。信念とは?信念に従うとは?信念を貫くことは本当に正しいのか?この映画を見ると、答えの出ない問い>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

いやいや、この世界観の映像化はすごいんじゃない?限りなく美しく、そしてジャリジャリ感を肌に感じました。造形もメカも素晴らしい。ストーリーは後編次第だけど、「皇帝」が出ると途端に既視感が。。笑

ファーザー(2020年製作の映画)

3.9

アンソニーを演じるアンソニーが凄いんだけど、テーマが個人的に重なることもあり、見ててちょっと辛かったです。若くてキレイな子に会うとおじいちゃん頑張っちゃうの、わかるしなんとも気恥ずかしい。。

クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

3.4

前作と比べるとどうしてもインパクトに欠けるのは、オリジナリティの高い作品の続編の宿命。それでも、(おい、えらい展開早いな!の)DAY1のワクワクと、(おい、そらいくらなんでも。。な)子どもたちの活躍で>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.2

クリスチャンベイルが凄い映画トップ3です。(あと2つはこれから考えます笑)
キャラクターもいいし、ストーリーもレースシーンも最高。フォードはトヨタみたいなもので車ビジネスの覇者だけど車はココロ踊らない
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.0

刑事コロンボ方式の追い詰められ方を想定して見ていたら、話はスピーディにどんどん展開、悲しくも納得感ある怒涛のエンディングへ。いやいや面白かったです。虚ろな眼の家族たちをバルコニーから睥睨するマルタが意>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.2

個人的イーストウッドのベスト作品。行動も言葉も時代錯誤のマッチョがこれほど似合うのはイーストウッドを置いて他にいない。ストーリー展開と人物描写は流石、ラストのカタルシスまで一切の無駄がない。とにかくカ>>続きを読む

ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.9

冒頭のシーンを始め、いろいろ言われてるけど、いいんです。シュワちゃんとリンダハミルトンがカッコいいから、いいんです。あの音楽がながれるから、いいんです。それがターミネーターなんです。

エンド・オブ・ホワイトハウス(2013年製作の映画)

3.3

強いテロリストと戦う強いヒーロー。人間味があって、過去にトラウマがあって、家族思いで、責任感があって、ユーモアがあって、最後は絶対に勝つ。唯一のひねりはホワイトハウスという舞台かな。でも、こういう作品>>続きを読む

ソウ(2004年製作の映画)

3.5

シチュエーションホラーって呼んでいいですか?アイデア満載で面白いけど、続編を見たいとは思いませんでした。相性の問題かも。
SAWのタイトルが秀逸です。

スノーデン(2016年製作の映画)

3.6

パソコンも携帯もなかった時代に生まれ、今やネットとスマホにまみれて暮らす世代の私。だからITは信用できないと言っても、ネットリテラシーを高めればよいと言っても、虚しく響くだけ。実質的に命をかけて告発し>>続きを読む

アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.3

俳優文句なし、舞台は最高、メカも心踊るんだけど、何でこうなった??トミーリージョーンズがどうしても「ようやく辿り着いたあの場にいた人」に見えない不思議。宇宙人ジョーンズの悪影響か?