おおなりさんの映画レビュー・感想・評価

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アアルト(2020年製作の映画)

4.5

この映画の主人公は紛れもなくアイノ・アアルトだと思える映画。一方でこれほどアイノに尽くさせるアルヴァ・アアルトの人間性だとか魅力だとかをこれから掘っていきたいと思える良質なドキュメンタリー。

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

4.0

計算しつくされた機械仕掛けの舞台装置。

30年代が舞台の病室に、ピエール・ジャンヌレの椅子(チャンディガール計画は1950年代)が置いてあるのには少しばかり違和感。

ビッグウェイブ(1984年製作の映画)

3.5

この映画のVHSを無声で流しながら、山下達郎やビーチボーイズ、カシオペアなどのレコードを流して行く遊びがとてもおもしろい

ゴジラVSデストロイア(1995年製作の映画)

4.0

ゴジラとデストロイアが徐々に近づいていって戦闘を始めるの、武士道をわかっているようでかっこいい。

緑の光線(1986年製作の映画)

4.2

2024.3.13
映画の最後、数秒間だけ緑色に光る夕陽のこの瞬間のために作られた映画。デルフィーヌ、手が焼ける……。

2021.3.17
ロメール映画に出てくるお部屋にはお花と開かれた扇子。デルフ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

トイレ掃除中の看板を蹴って行く酔っ払い、清掃員と手を繋いでいた我が子の手をウェットティッシュで拭く母親、掃除中の個室トイレに無言でズカズカ入って行く女子高生。悪気はなくともまるで清掃員を奴隷であるかの>>続きを読む

軽蔑(1963年製作の映画)

4.0

2024.3.7
冒頭、ラウル・クタールのトラヴェリングでBBを撮っているのを撮るカット。マイクを持つ人、コード類を待つ人、カメラの乗ったカートを押す人、カメラを覗くラウル・クタールの4人。ミニマムな
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泥棒成金(1954年製作の映画)

4.0

2回目
ヒッチコックは大の女優好きだから、女優を溺愛するがあまりその女優の美貌に頼りすぎてしまうきらいがあるように思えるほど、この映画はグレース・ケリーの美によって支えられている。

1回目
2台の車
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華氏451(1966年製作の映画)

4.4

2024.2.15
ガイ・モンターグが夢にうなされるシーン、カメラが後退しながらズームされるというヒッチコック『めまい』で使われていたテクニックがあったように思う。
ぼくも本が好きな人間として、本を守
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ファウスト(1994年製作の映画)

5.0

2024.2.13
無駄なセリフを極限まで省いて映像で魅了するシュヴァンクマイエルの真骨頂。ピルケ・パトルケの、道化と鬼のしつこい会話や、テーブルから噴出する赤ワインのコメディチックな遊びは愉快で、物
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コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

4.8

2023.02.12
病と仕事の間で葛藤する殺し屋も、強盗の2人組も、無愛想なモーテルのおっちゃんも、いつにも増して不器用なジャン=ピエール・レオも、みんなみんな憎めない優しさを持っている。

202
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リオの男(1964年製作の映画)

4.0

場所がフランスであろうがリオデジャネイロであろうが、走って車を追いかけ、泳いで船を追いかけ、慣れない手つきで飛行機を操縦しながら飛行機を追いかける。どんな状況でも変わらぬテンションでフランソワーズ・ド>>続きを読む

Valimo(2007年製作の映画)

4.0

職場にフィルムシアターがあるの羨ましいなあと。たとえリュミエールしかかからなくても。

ロッキーVI(1986年製作の映画)

3.0

チャップリン映画の悪役巨漢を彷彿とさせる巨漢が登場。

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.2

ロシア・ウクライナ戦争を伝えるニュース。机の上にはガラケー。連絡先や住所はノートをちぎって渡す。でもデートで観る映画はジム・ジャームッシュの『デッド・ドント・ダイ」。さらに、ラジオから流れるのは「竹田>>続きを読む

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.8

冒頭、鼓笛隊登場でのボルテージの上がり方。
そしてマルコとナタリアの焼死体を載せた電気車椅子が同じ場所をぐるぐると回り続ける儚さと滑稽の共存には食らった。

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.7

2回目 24.1.9
イーニドを乗せたバスはどこへやら

1回目
満を持してようやく観れた傑作。オープニングから卒業式の流れで一気に高揚する。内に秘めておけばいいのに、毒を全部吐いて敵を作っちゃう若気
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不愉快な話(1977年製作の映画)

4.8

話としては不愉快だが映画としては愉快極まりないってか。

(1970年製作の映画)

3.5

先ほどまで豚小屋の中を歩き回っていた1匹の豚が血を流し、解体され、ソーセージになる。ドキュメンタリー。それを生業にしている男たちと、食の恩恵に預かっている人間たち。

アデュー・フィリピーヌ 2Kレストア(1962年製作の映画)

4.7

こんなにキュートなバカンス映画を観ちゃったら、せっかく終わった夏が恋しくなっちゃうじゃないの、ロジエありがとう、アデュー!
ただ少し長い。

マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)

4.7

マリア・ブラウンの美貌とすばらしすぎる表情。そしてサッカー中継と映画の終わりが重なりながら爆死、終わり方がかっこよすぎるファスビンダー。

不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

4.8

傑作。初ファスビンダー。アキ・カウリスマキを感じる哀愁の漂い。ショットが全て決まりまくっててファズビンダーかっこよい。特にあまたの黄色いテーブルや椅子が乱立する中にふたりだけが座って…のシーンのカメラ>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.0

画は今の若者が好きそうな洒落た感じで物語もおもしろいけど、なにも響かないし刺さらないし、1年後には忘れてるだろうなあという映画。

最高殊勲夫人(1959年製作の映画)

4.7

「君がレモンスカッシュみたいな娘だとすると、彼女はハイボールのダブルかな?」という粋なセリフ。あの手この手で想う人に好意を伝えるみんな、とても素敵だ。幸福度の高い映画。

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.6

コメディ調でドタバタと忙しく進んでゆくのに、ラストでなんか感動してウルッとさせられたのが悔しい。
眼鏡をかけた早織さんのお美しいこと、そしてキャラクターのかわいらしいこと。たまらん。

ドライヴ(2011年製作の映画)

3.5

金髪美女でいえば、キャリー・マリガンよりもナオミ・ワッツのほうが好みではある。どちらかというと。

怪獣総進撃(1968年製作の映画)

2.7

怪獣たちに美味しいところを持って行かれるのはわかってるのに、ストレッチマンみたいなダサい衣装着させられて芝居させられてる人間のモブキャラ俳優たちが不憫でならない。

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