takeitさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

4.2

香水屋夫婦の絶妙な空気感が印象的
初期肖像写真の、職業と人が一体になってたイメージを彷彿とさせる
バストショットで仕事道具といっしょにカメラ目線みたいなのはそう
マジシャンの台詞回しとショットが対応す
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

鏡、窓、夢、光、影とか映画的モチーフが散りばめられてた気がする
ニューシネマパラダイス感あってすきかも
しかも暗殺のオペラみたいな駅が出てくる
そこにラ・シオタ駅みたいに列車が到着してみたいな
フラン
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飼育(1961年製作の映画)

4.0

長回しと俯瞰ショットが多く感じた
二十四の瞳へのアンチテーゼよように、責任逃れに厳しい目を向けてる気がする
後世には隠されそうな現実をちゃんと記録してくれるのがやはりいいところ
増村が批判した情緒の世
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

変に異性愛に回収されないのもよし
自然自体が語るようなショットもよし
階級差も描いてるよし
ちなみに冒頭作風違いすぎて違うスクリーンに入ったかと思ってしまった
人種多様性も気にしてる、あの中学生二人は
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夜と霧(1955年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

あそこまで映していいのか
でも近代以降を生きる全ての人が一度は見るべき

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

傑作
トラックや列車といったでかい乗り物が彼女らの車にクラクションを鳴らすのは象徴的
文脈無視して登場してるガソリンスタンドの謎のマッチョは、同じように見せ物的に脈絡なく置かれる性的な女性と関連してる
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お遊さま(1951年製作の映画)

3.8

長回しはやっぱり俳優がすごいからこそできる気がした
にしても溝口映画に出てくる人物のそらし目はやっぱりスシ、ゲイシャ、フジヤマに次ぐ日本ステレオタイプになれそう
あと背中のさみしさも

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.5

やっぱり三宅監督が現代で一番好きかも
女子ボクシングをあんまりみないけれども、若干ストレートが伸びてないように感じる時があった(ボクシングは比較的短いとこで打ち合うし、リーチ短いという設定もあるが)
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エロス+虐殺(1970年製作の映画)

4.6

入れ子構造ぽさがあった
画面の中に窓や鏡が多く用いられていたのもそうだし、それはシネスコのだだっ広い画面の間をうまいこと潰してた
そしてもう大島今村寺山...etcとこの時代あるあるのメタフィクション
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赤軍派-PFLP 世界戦争宣言(1971年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

銃後の守りとは戦中によく言われたけど、その反対、前景の銃口越しに後景のゲリラたちを撮っているショットはなるほど銃前かあとなった 
ちゃんと美しい瞬間や、PFLPの人たちが談笑してるとこも撮ってて単なる
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黄金時代(1930年製作の映画)

3.6

暗喩とか比喩みたな言語的修辞を使うよりも、冒頭のヒロインと別れるときの奥に見える波がよかった
そんなに言葉遊び好きなら詩でいいような気も

テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

左右対称の構図と真ん中に人物を置くのが好みなのでよき
そうした技法から感じられる人物の孤独感は物象化された人間関係の薄さに由来するのかなあ
かといって原始に帰っても、土に帰っても、ヒステリーなってもっ
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自転車泥棒(1948年製作の映画)

4.1

やっぱり切なさって背中で表現するべきです
ほんとにイタリアの気候と焦りが相まってこちらまで汗がどくどく出る
盗まれるシーンはもう画面の真ん中が空いてる時点でもうドキドキで

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

夢の景色から現実への換喩みたいな切り替わりがすごかった
ドライブマイカー好きだとも感じたが、車のシーンには東京画風のロングショットを感じた
東京の異化がうまい
といいつつグローバルエリートと仲良しだし
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水俣 患者さんとその世界(1971年製作の映画)

4.2

生きものの撮るのかなあ
カマキリとかタコがすごい生き生きとしてる
そして漁師の方の身体つきがいい
欠損部へのクロースアップは大島もちらつくけど、患者さんの主観ショットは是枝にも見える
遺影クロースアッ
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赫い髪の女(1979年製作の映画)

4.0

雨で作業ができないのアレは中上健次感めちゃ出てる気がする
ちょと乱暴すぎるけど生々しさもあった
海撮るのめちゃうまい

紳士は金髪がお好き(1953年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

やけに大人びた子供に大人と子供の逆転モチーフがあるのはわかる
あと『フットライトパレード』の逆版みたいなプールでのスポーツ男子選手の踊りも斉藤綾子が言ってたけど逆転なんだろう

特急二十世紀(1934年製作の映画)

3.9

喜劇を通じて、とりわけおかしな人を笑うことを通じて何が正常かを知る、主体化のようなものはあるんだろうね
シール貼りおじさんもlunaticて言われるし

時をかける少女(1997年製作の映画)

4.0

ああいう最後のngシーン集みたいなやつやっぱり好きかも

教授と美女(1941年製作の映画)

4.1

ギャング対教授のシーンはハラハラした
スタンウイックがハンドルを回すシーンは暗喩ぽい

バルカン超特急(1938年製作の映画)

4.0

また精神分析医ぽい人が登場
ここでは理論に還元して主人公の口を塞ごうとするやつだった
マクガフィンの中身結構出てる方?

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.5

トラックの運転手がハンドルに肘かけてたりするのがリアル
カップルのいちゃつき方とかも含めて人間の動きがリアリスティック

赤ちゃん教育(1938年製作の映画)

4.1

古典的ハリウッドの仕事と恋愛の成就みたいな典型から見れば最後のあれは仕事失敗してるよねとなる
恋愛も成就してるんだがなんだか
でもクライマックス感はうまく演出できてると思う
観客がおもろいなあと思うだ
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二十四の瞳(1954年製作の映画)

4.0

小豆島の景色がすごい
単に綺麗じゃなくて人の置き方も違和感なかった
なんでこんなにもしっくりくるのだろう
よく言われる責任の所在の問題は確かに避けられないと思う

ストレンジャー/謎のストレンジャー(1946年製作の映画)

4.0

カリオストロの城みたいな終わり方
半分影に隠れるウェルズの顔が雰囲気マシマシ
二階の部屋から階段降りて家出るまでワンショットとか写真がそのままオーバーラップでとかよし

ロープ(1948年製作の映画)

3.8

割と切れ目がわかりやすい
案の定フロイト大好き
ニーチェもね

モンキー・ビジネス(1952年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

洗濯物入れにワーッて落ちてくとこ爆笑した
カースタントもすごいめちゃくちゃあぶない
あべこべなおもしろさっていうとスクリューボールぽさもあるのかな
机の下のチンパンジーってことでNOPEも連想された、
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

世界とのつながりを失ってただ立ち尽くすことしかできなくなる天使(ドイツ零年?)が作用と反作用の連鎖物語に戻る話?

上海から来た女(1947年製作の映画)

3.8

ウェルズは運動神経悪い気がする
あとベイビーフェイス

めまい(1958年製作の映画)

3.9

そこで終わるんかいとなる
どうぞこれを見てくださいみたいな撮り方が映像の多義的な意味を消してないんだろうか

正欲(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

フーコー読みたくなる
加害のシーンは直接映すべきじゃないと思う
表情言語がよし