CANACOさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

CANACO

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アヒルと鴨のコインロッカー(2006年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

3、4年ごとに見返し、3度目の鑑賞。

この作品には、普通に観ていたら予想できないトリックがあり、それが明かされるときに「どんでん返し」と感じる。
残酷な部分はあるがこの作品が好きで。それはなぜかとい
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「信頼できない語り手」型の作品は、物語をリードする者が真実と異なる情報を観客(読者)に提供するので、謎を与える/解く関係においてアンフェアだといわれている。だから「そうだったのか!」と驚くのは当然だけ>>続きを読む

スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

5年ほど前に鑑賞し、再鑑賞。これまで観たことがない物語だった。簡単にいえば、辛い幼少期を送った青年がクイズ番組で大金をつかむ話。彼は運がいいだけの男……と見えがちな話だが、悲惨な環境に置かれても汚れな>>続きを読む

夢売るふたり(2012年製作の映画)

3.2

「蛇イチゴ」がほんのりと好きだったので鑑賞。

鑑賞後の気分はあまりよくないので、万人には勧められない。幸せを求める気持ちはよくわかる。だから切ない。

もう少し彼女たちに救いがほしいな。松たか子さん
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

キューブリック版、キング版「シャイニング」からの本作。

ダニーが人並み外れた感受性の高さを持ちながらも優しい大人になり、ご両親は嬉しいと思う。しかしハロランさん、その箱を前作でホテルから去る前にダニ
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誰も知らない(2004年製作の映画)

3.7

密かにマークしていた是枝さんが、押しも押されもせぬ日本を代表する監督になるきっかけとなった作品。

ドキュメンタリー的手法の撮り方により、自分が透明人間であるかのような、同じ部屋にいるような気分になる
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DISTANCE/ディスタンス(2001年製作の映画)

3.1

公開直後に鑑賞。
ドキュメンタリー的な手法で撮られた作品。テーマが重いので、フィクションなのにノンフィクションを観ているような、その場に一緒に立って成り行きを見守っているような気持ちになる。

鑑賞し
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ワンダフルライフ(1999年製作の映画)

3.5

岩井俊二監督作品「Love Letter」や、よしもとばななの小説が好きなら観てよいと思う。

是枝監督にハマったきっかけの作品。今ほど売れるとは思わなかった(失礼)。ドキュメンタリー番組を多数手掛け
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バケモノの子(2015年製作の映画)

3.1

当時劇場で鑑賞。子どもと一緒に観るにはよいけど、ひとり観てまた観たくなるタイプの映画ではなかった。
この作品でいう「闇」は、戦隊ものやスーパーヒーローもの等々で扱われているもので、深みや広がりがあまり
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SCOOP!(2016年製作の映画)

3.3

劇場公開時、楽しく鑑賞した。後半悲しいシーンがあり、リリーさんの演技は相変わらずイラストレーターなの?と思うくらい良い。物語はわかりやすい。福山さんも二階堂さんもちゃんと演じている。でも、これは映画で>>続きを読む

君の名は。(2016年製作の映画)

3.2

冒頭で「なにこの『転校生』(あるいは、『おれがあいつであいつがおれで』)」と思いましたが、途中から予想つかない展開になりました。

甘酸っぱいなあと思います。
女性キャラクターの描写が優しいので、フェ
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シャイニング(1997年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

原作未読。
当時の技術の限界もあり、映像はかなりチープ。しかし、4時間半(というか1時間半のドラマ3本)にわたる大作、「キングさん! お気持ちはよくわかりました!」と思わされる作品でした。

キング氏
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シャイニング(1980年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

おそらく25年ぶりくらいの再鑑賞。
原作は未読。

最後のシーンの写真は、前はグレイディだったのではないか。ホテルに棲む邪悪なものが、適任と思われる人物を取り込んではホテルに同化させていると推測。
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

いつから「オリエント急行の殺人」は、堂々と犯人を公表してよい作品になったんだろう……。

この映画は、作家や翻訳家、文学へのリスペクト(愛)がある方がつくった話だと思うのだが。アガサ・クリスティは怒っ
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ロスト・ボディ(2012年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

よくあのトイレに捨てた紙、食べたよね。

早々に犯人が誰かわかる。問題はマイカはすでに死んでいるか、生きているか。ただの犯人探しよりもあれこれ考えることができて面白かった。

「インビジブル・ゲスト」
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インビジブル・ゲスト 悪魔の証明(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ドリアって美味しそうな名前なのに、食えない奴でしたというお話。

【「ロスト・ボディ」観賞後追記】
うん、「ロスト・ボディ」を観てから「インビジブル・ゲスト」を観たら、この作品のオチは読めると思いまし
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さくらん(2007年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

昔、鑑賞した時は、随分と女性にとって都合のいいお伽話だなと感じた。あらためて鑑賞し、椎名林檎のPVとしての完成度高いと思った。

蜷川美花作品が合わないのか、映像の主張は強いが、内容に主張がないと感じ
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ヘルタースケルター(2012年製作の映画)

3.0

蜷川美花監督とあまり合わないのかな……。映像には主張があるけど内容に主張がない。どの登場人物にも共感はしない。「さくらん」鑑賞時と同じ感想になってしまった。

岡崎京子ファンなので、どうして羽田ちゃん
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ジョーカー→タクシードライバー再鑑賞→ここ

「ミザリー」を思い出す作品だった。デニーロのパプキンの「ん? 何か問題でも?」っていう表情と目、すごくコワイ。しかし、サンドラ・バーンハードのストーカー女
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「ジョーカー」を観たので、約25年ぶりに再鑑賞。ストーリーをほぼ覚えておらず、見直して、トラビスが追いかけていたのは2人だったことも思い出した。あんなにつけ狙われたら怪しさ満点。

好きな女性とのデー
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愛のむきだし(2008年製作の映画)

3.4

園子温らしさをギチギチに詰め込んだお弁当作品(4時間/ドラマ版は5時間)。鬱展開が延々と続く作品が平気な人なら観ていいと思います。見て損はないはず。

病んでる人ばかりですが、現実に在る闇(新興宗教、
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男はつらいよ(1969年製作の映画)

3.8

お正月に偶然、テレビで視聴。こんなに面白い作品とは知らず、心の中で山田洋次さんと渥美さんに「ごめんなさい」と謝った。倍賞千恵子さんの美しさに驚愕。

ものすごくダメな寅さん。周りはそれをわかっている。
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.7

役者陣の早口合戦が見どころ。
あと石原さとみがAEONの成果出てる。←失礼

私のいとこは、小学生の頃からゴジラ全作品を鑑賞、伊福部昭のレコードは全て買い、紙粘土で作品別ゴジラ、ジオラマまで作っていた
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ブルー・イン・ザ・フェイス(1995年製作の映画)

4.3

3.9(点)にしようとした後、4.3に変更。

力の入った大作ではなく、強い主張もなく、編集もブチブチとカットされている。エンディングロールでメイキング映像が流れる映画はあるけど、これは本番前後の空気
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殺したい女(1986年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

この映画を見るたび思い出すのは、中学生時代に授業で本作を見せた理科教師。なんで!? 今でも、もし会う機会があれば問いたい。

主役はダニー・デビートではなく、ベット・ミドラーと誘拐犯。ベット・ミドラー
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ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

どんでん返しに興味を持ち鑑賞。
しかし、このレビュー欄に完全なネタバレにつながる作品名が書いてあったのを鑑賞前に見てしまった。

冒頭から「あそこに向かっていくんだろうなあ」という気持ちで見続け、やは
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シックス・センス(1999年製作の映画)

4.1

1999年の公開時以来、2回目の鑑賞。
あまりにストーリーが印象的で、当時はまた観る必要もなく、自分の中で反芻して楽しんでいた。

再鑑賞し、全く色褪せていなくて驚いた。多くの子どもが似たようなことを
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愛の渦(2013年製作の映画)

2.9

舞台を観ていないのでコメントする資格なしかもですが、舞台はもっと面白いんじゃないかと感じた作品でした。密室劇のほうがきっと面白い。

舞台もこんなにシリアスなのでしょうか。知らない男女が、狭い空間で、
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恋の罪(2011年製作の映画)

2.9

東電OL事件にインスパイアされて制作したという言葉に惹かれたのだけど、こんなにも内容が違うなら、そこは謳わないでほしかったなあ……と当時思った記憶が。

予想以上のエログロ展開でした。「愛のむきだし」
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.0

謎解きとか、どんでん返しが見所の作品ではないので、「そろそろ来るか?」と予想しながら観るとガクッときます(来ないから)。

暗いけれど、観客を突き落とさず拾い上げてくれる作品。人間ドラマのミルフィーユ
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アフタースクール(2008年製作の映画)

3.9

内田けんじ作品ファンです。3回鑑賞。これこそ一度鑑賞してから、もう一度観ることによって面白さが倍増する作品。終盤の神野の台詞は、時々自分に向かって言っています。

木村ぁ(泣き笑い)。

あえていうな
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テルマエ・ロマエII(2014年製作の映画)

3.3

ブレない、安定した世界観。娯楽作品に徹した作品。なので奴隷の人権について考えてはいけない。そのあたりなど、人間ドラマに興味がないような軽薄さを感じるので、この点数以上はつかないかな。

1と同じく、竹
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テルマエ・ロマエ(2012年製作の映画)

3.3

原作は読んでいません。「翔んで埼玉」と同じ、武内英樹監督作品らしい娯楽作品。サービス精神に溢れている演出や、小道具の凝り方がすきでした。おもしろい映画だけど、2回、3回と観たいかというとそうでもない。>>続きを読む

モテキ(2011年製作の映画)

3.3

ドラマを観て、原作漫画を読み、劇場で鑑賞。世代なので音楽もセンスもどハマり。ただ、Amazonからおすすめされる商品のように、監督から「これでしょ? こーゆーの好きでしょ?」と言われているような気持ち>>続きを読む

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.0

タランティーノ作品で一番好き、そしてディカプリオを役者としていいと思えた作品。役者陣はみんなよい。サミュエル・ジャクソンも憎らしくなるほどうまい。後半になるほど怖さと激しさが増すが、観客を置いていかず>>続きを読む

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.5

「バットマン」を観ていないためコメントする資格なしですが、「バットマン」を演じたマイケル・キートンがこの役を演じることに意味があるんだろうと思いながら1回目鑑賞。

2回目は「アメリカン・ビューティー
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