KHさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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鳥籠(2023年製作の映画)

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狭い世界の話だけど、当事者にはそれが全てなんだな。

リバーシブル/リバーシブル(2023年製作の映画)

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PFFで観た中で1番人間を描くことに注力していた気がした。
人とコミュニケーションをとるのは凄く難しいことだし、みんな明確な悪意は無くても自分を棚に上げて相手を蔑んでしまうし。
でもそれを認めてでも、
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ふれる(2023年製作の映画)

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映像、演技のクオリティが明らかに自主制作映画のレベルじゃない。
大きな物語性がある訳じゃないけど、映像が美しいからスクリーンに釘付けになる。そして見終わった後も残ってる。
顔を映しただけで、その人の気
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リテイク(2023年製作の映画)

4.0

PFFグランプリ作品。会場で鑑賞。
準グランプリや審査員賞など受賞作5作品観たが、この映画がグランプリを取った理由が十分に分かった。
映像や演技だけの部分で言うと他作の方が優れている場合も確かにある
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.5

現代のエンタメの最大級って感じ!
IMAXの中でも最高の規格の「レーザー/GTテクノロジー」で初鑑賞。
映像もサウンドも取り敢えず迫力が半端なかった。

ミッション:インポッシブル2(2000年製作の映画)

3.0

取り敢えずマスク無敵すぎる!
今のご時世柄タイムリーと言えばタイムリーな作品。
コロナのおかげでmRNAワクチンが日の目を見たことで、一気に実用化して他の病気にも応用できるようになって。
戦争や疫病な
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窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

2.0

リアルを装ったフィクション。
登場人物の演技諸々含め徹底的にリアルを追求された映画で、一人一人現実にこんな人いるなって感じだったけど、ストーリーの展開は恋愛漫画(原作だけど)だなって思った。
映像がザ
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.5

80年代の片田舎のイタリア(避暑地)の街並みや空気感が映像を観ながら伝わってきた。
行ったことないはずなのに郷愁を誘うような美しい映像だった。
それに加えてタイトル「君の名前で僕を呼んで」自体もそうな
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マチルダ・ザ・ミュージカル(2022年製作の映画)

3.0

世界観と画のセンスが良かった!
特に最初のミュージカルシーンが内容も含めて面白い。
ストーリー展開のテンポも良かった(定期的に飽きない様に工夫されてる感じ)。
普通に映画にしてたらもっとシリアスになる
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.5

現時点で考え得る全てのコンプラ(人種、ジェンダー等)に配慮して作られた作品は、さすがピクサー。
面白いがすごい面白いわけではないけれど、この映画の凄さは感じる。
ポリコレなど最近よく揶揄されるが、面白
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LEGO(R) ムービー(2014年製作の映画)

3.0

LEGOが動いてる事にまず感動!
最初はLEGOのキャラクターに感情移入できるのか心配だったけど、終盤にはすっかり慣れた。
LEGO世界での完全なエンタメとして終わるのかと思ったが「トゥルーマン・ショ
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.5

こんなに痛々しい作品に出会ったのは初めて。
レディバードを“自称”する主人公と母親の噛み合わない会話、保守的な地方と経済格差、カソリック系の学校、人種の違いなど色んな要素が散りばめられていて、アメリカ
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

3.0

実写化すると画に重厚感が出て面白みや緊迫感が増す一方、リアリティが求められるため意外と原作の設定が陳腐に見えることもあるなと実感。
そのせいか色々ツッコミたいところがあるが、それも含めて笑ってしまった
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

3.5

「物語」としてこの映画を観ると、中盤から終盤にかける展開は、あまりに痛々しくて救いようがない様に感じ好みでは無い。
しかしこの映画は映像が本当に美しい。前半レオとレミの遊ぶシーンの2人の純粋さや無垢さ
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.5

すでに古典的な作品でSF的設定や構造の面白さに言及するつもりはもう無い。
従ってトゥルーマン視点としての面白さは言わずもがなであるが、もう一人の男の物語であるクリストフの視点、そして観客の視点を描く事
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バービー(2023年製作の映画)

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何かと物議を醸した「バービー」を鑑賞。ずっと前から気になっていた作品。
鑑賞前の予告から既に、バービーの世界観を再現したセットやコンセプト、そしてなんと言ってもマーゴット・ロビーに期待をしていた。
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ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

3.0

スパイ映画というとみんなが思いつく作品。王道すぎてもはや古典的かもしれないからこそ安心してみれる。
今に続く系譜を踏まえて、やっぱりトム・クルーズは凄い!

ミラキュラス レディバグ&シャノワール: ザ・ムービー(2023年製作の映画)

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映像はアニメ版より凝っててアニメでは描かれていないパリの1部を見れて楽しかった。
作品単体としては正直駄作。そもそも子供向けの作品だから本気でレビューするのは大人気ないが、アニメ版のミラキュラスは子供
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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【演出の感想でなく物語の感想】
悪意に溢れ歪んだ世界でどう生きていくのか。この作品はアニメーションを作り続けてきた宮崎駿の最後の贖罪の物語ではないのか。
主人公・眞人は裕福でありながら、それは父が戦時
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

2.5

正直何度観てもふざけた話だなと思ってしまう。ナレーションの語りがクドいし、全ての演出が枠にハマっていて典型的。映画の内容自体もどこまで行ってもリアリティがなく、観ていて思春期の夢の中に閉じ込められた様>>続きを読む

あん(2015年製作の映画)

5.0

多分4度目の鑑賞。
河瀬直美監督は自身の原案だと抽象的になり過ぎて難解になるが、「あん」はしっかりとした原作のある作品なのでマス向け視点もあり、かつセリフに頼らず映像でしっかり魅せており、監督の作品の
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.0

序盤のフラッシュとバットマンのアクションが楽しかった。
脚本云々言い出したらキリがないけど、深く考えず楽しめるのがアメコミの醍醐味だから、その点では十分に楽しめた。また特に最近のMCUは複雑化し過ぎて
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百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

3.5

蒼井優の素晴らしさが詰まった映画。
話の掛け合いと間が絶妙で、かつシュールさがあり所々笑ってしまった。
俳優はすごく豪華で、脇役にも物語が与えられており観終えたあとに一人一人が気になってくる。
携帯も
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レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

2.5

内容は、、、だがレ・ミゼラブルはフランス革命後の19世紀に書かれた小説で、もはや古典作品なので現代の感覚で観て文句を付けるのは野暮。
確かに最後の天国?的なところが革命したフランスだったり、そこにアン
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怪物(2023年製作の映画)

4.5


映画に出てくる"怪物"は一体誰なのか?
観客はタイトルに引っ張られ、このような考察をしながら映画を観るだろう。
学校の汚れをガリガリと落としている校長か?保利先生か?母親か?もしくは子供たちか?その
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PLAN 75(2022年製作の映画)

2.5

邦画の良さ(可能性)と限界が混在したような作品だと率直に思った。

PLAN75という制度を導入した日本という、ある意味でのディストピアを描きながらも、その制度に振り回される人々のリアリティを描いた社
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

3.5

やっぱりガーディアンズオブギャラクシーは面白い!!それが率直な感想。
ジェームズ・ガンによるガーディアンズオブギャラクシーは、MARVEL作品の中でも異彩を放つ立ち位置。
物語の展開には色々な意見があ
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.0

予告編から凄い思想性がありそうだと思ったが、確かに構造的なテーマ性はあるが物語全体に思想性があるわけではない。
風刺はあるが耳の痛い思想(リベラル派の映画、もしくは逆張りで最近リベラル叩きの映画も多い
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用心棒(1961年製作の映画)

2.5

黒澤明の娯楽寄りの作品は、当時の映画業界の文脈を掴んでないと映画マニアのように楽しめないなと思った。
確かに観ていて面白いけど、正直この手のエンタメは現代にあり溢れており、自分のような若い人にはあまり
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

2.5

この映画を単体として観ると、とても綺麗な話となっている。
一つの作品としてもう完成されているし、やはり主人公演じるビル・ナイの品のある演技のかっこいさと、寂しげな顔の奥にある可愛さとで十分に楽しめた。
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

3.0

スピード感があり飽きずに楽しめた。
全体として"劇場"である事が示されており、そこを飲み込むと没入できる作品。
家族や才能の重さとそれに伴う責任という、シリアスなテーマをチラつかせながらも、全体として
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映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)(2023年製作の映画)

2.0

まず前提に「映画ドラえもん」は子供の為に作られた作品であり、大人は"楽しませてもらっている"という感覚を忘れてはいけない。
だからこそ、ハッピーエンドで良いし勧善懲悪で良いし、そうでなくてはならない。
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.0

さかなクンの自伝的映画でありながら、のん(能年玲奈)が演じることで抽象性が増し、1つの映画としての完成度がとても高かった。
ミー坊(のん)の主観で描かれることで御伽噺っぽい世界観で笑えるシーンが多い。
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.0

戦争映画は物語に重きを置くアプローチが多い。
しかしこの映画はそれを''映像''で語ることで、作り手の思想やテーマ性の押し付けによる啓蒙で陳腐化される事無く、
ただ戦争を圧倒的なスケールで描くことによ
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エゴイスト(2023年製作の映画)

3.0

まずこの作品を観ると、題名でもあり作中に出てくる各々の''エゴ''とは必ずしも利己的であるという訳では無いと分かる。
俳優さんたちの演技が映画に馴染んでおり、各々の演技がこの映画に深みを与えている印象
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

2.5

原作は未読だが、序盤から演出がピカイチ。原作でどのように表現されているか気になる。
「いじめた側」の視点で描かれた作品だけに、センシティブな内容でどちらに傾倒してもご都合主義になり、当事者を傷つけかね
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