KHさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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【演出の感想でなく物語の感想】
悪意に溢れ歪んだ世界でどう生きていくのか。この作品はアニメーションを作り続けてきた宮崎駿の最後の贖罪の物語ではないのか。
主人公・眞人は裕福でありながら、それは父が戦時
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

2.5

正直何度観てもふざけた話だなと思ってしまう。ナレーションの語りがクドいし、全ての演出が枠にハマっていて典型的。映画の内容自体もどこまで行ってもリアリティがなく、観ていて思春期の夢の中に閉じ込められた様>>続きを読む

あん(2015年製作の映画)

5.0

多分4度目の鑑賞。
河瀬直美監督は自身の原案だと抽象的になり過ぎて難解になるが、「あん」はしっかりとした原作のある作品なのでマス向け視点もあり、かつセリフに頼らず映像でしっかり魅せており、監督の作品の
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.0

序盤のフラッシュとバットマンのアクションが楽しかった。
脚本云々言い出したらキリがないけど、深く考えず楽しめるのがアメコミの醍醐味だから、その点では十分に楽しめた。また特に最近のMCUは複雑化し過ぎて
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百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

3.5

蒼井優の素晴らしさが詰まった映画。
話の掛け合いと間が絶妙で、かつシュールさがあり所々笑ってしまった。
俳優はすごく豪華で、脇役にも物語が与えられており観終えたあとに一人一人が気になってくる。
携帯も
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レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

2.5

内容は、、、だがレ・ミゼラブルはフランス革命後の19世紀に書かれた小説で、もはや古典作品なので現代の感覚で観て文句を付けるのは野暮。
確かに最後の天国?的なところが革命したフランスだったり、そこにアン
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怪物(2023年製作の映画)

4.5


映画に出てくる"怪物"は一体誰なのか?
観客はタイトルに引っ張られ、このような考察をしながら映画を観るだろう。
学校の汚れをガリガリと落としている校長か?保利先生か?母親か?もしくは子供たちか?その
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PLAN 75(2022年製作の映画)

2.5

邦画の良さ(可能性)と限界が混在したような作品だと率直に思った。

PLAN75という制度を導入した日本という、ある意味でのディストピアを描きながらも、その制度に振り回される人々のリアリティを描いた社
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

3.5

やっぱりガーディアンズオブギャラクシーは面白い!!それが率直な感想。
ジェームズ・ガンによるガーディアンズオブギャラクシーは、MARVEL作品の中でも異彩を放つ立ち位置。
物語の展開には色々な意見があ
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.0

予告編から凄い思想性がありそうだと思ったが、確かに構造的なテーマ性はあるが物語全体に思想性があるわけではない。
風刺はあるが耳の痛い思想(リベラル派の映画、もしくは逆張りで最近リベラル叩きの映画も多い
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用心棒(1961年製作の映画)

2.5

黒澤明の娯楽寄りの作品は、当時の映画業界の文脈を掴んでないと映画マニアのように楽しめないなと思った。
確かに観ていて面白いけど、正直この手のエンタメは現代にあり溢れており、自分のような若い人にはあまり
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

2.5

この映画を単体として観ると、とても綺麗な話となっている。
一つの作品としてもう完成されているし、やはり主人公演じるビル・ナイの品のある演技のかっこいさと、寂しげな顔の奥にある可愛さとで十分に楽しめた。
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

3.0

スピード感があり飽きずに楽しめた。
全体として"劇場"である事が示されており、そこを飲み込むと没入できる作品。
家族や才能の重さとそれに伴う責任という、シリアスなテーマをチラつかせながらも、全体として
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映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)(2023年製作の映画)

2.0

まず前提に「映画ドラえもん」は子供の為に作られた作品であり、大人は"楽しませてもらっている"という感覚を忘れてはいけない。
だからこそ、ハッピーエンドで良いし勧善懲悪で良いし、そうでなくてはならない。
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.0

さかなクンの自伝的映画でありながら、のん(能年玲奈)が演じることで抽象性が増し、1つの映画としての完成度がとても高かった。
ミー坊(のん)の主観で描かれることで御伽噺っぽい世界観で笑えるシーンが多い。
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.0

戦争映画は物語に重きを置くアプローチが多い。
しかしこの映画はそれを''映像''で語ることで、作り手の思想やテーマ性の押し付けによる啓蒙で陳腐化される事無く、
ただ戦争を圧倒的なスケールで描くことによ
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エゴイスト(2023年製作の映画)

3.0

まずこの作品を観ると、題名でもあり作中に出てくる各々の''エゴ''とは必ずしも利己的であるという訳では無いと分かる。
俳優さんたちの演技が映画に馴染んでおり、各々の演技がこの映画に深みを与えている印象
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

2.5

原作は未読だが、序盤から演出がピカイチ。原作でどのように表現されているか気になる。
「いじめた側」の視点で描かれた作品だけに、センシティブな内容でどちらに傾倒してもご都合主義になり、当事者を傷つけかね
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

2.5

世界観は面白いけど、CGが少し陳腐?既視感。
ツッコミどころもあったけど、2時間は楽した。
昨今のMCUは伏線がありすぎて回収不能では。笑
蟻が好きなので登場シーン少なかったのが少し残念。

泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

3.0

特に話に大きな流れがあると言う訳でもなく、現実の「どうしようもなさ」を描いた作品。特に大きな変化や成長が見られる訳でもない。
しかし現実に即して生きる人々の強さと哀愁とが瞳に描かれている。最後のシーン
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

2.5

各々のパートで男女や貧富などの「差」が描かれた作品。
しかし、内容はテーマ性のみが先行しており、ステレオタイプな型にハマっている印象。格差や性差などを「皮肉」として描き、上からの目線で意識がお高く止ま
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