Kajiさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

Kaji

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浮気な家族(2003年製作の映画)

2.5

わかりにくかったかな〜

典型を出ることやリバタリアニズムで映画を作ってみようって試みは韓国映画の中にも何本かあるけど、だただ奔放なキャラクターたちにみてるこっちが戸惑う。
消化不良を起こして「一体何
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ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

3.6

記憶や思い出は、ものに宿るのか心に宿るのか、捨てたいのは何か。
無駄なものは、ほんとに捨てて良いか。

ものは捨てれてもなくならないものと、忘れること。手放すこと。

所有の概念をすごく身近な事柄でう
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13人の命(2022年製作の映画)

3.7

すごい緊張感の持続。

雨期水没してしまう洞窟にサッカーの練習の後に探検しに行った少年とコーチ、
しかし雨足の速く水量の多い雨が降り出し閉じ込められてしまう。
雨期の少し前だった。
タイで実際にあった
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パーフェクト・ゲーム(2011年製作の映画)

3.8

ぬかっていた。久々にスポ根映画にグッときた。映画うまいな〜。

体を痛めていたり、摩擦があったりしながら闘志と気力で5時間交代なし15回を投げるスターピッチャーを真ん中に置きながら、チームメイトや記者
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ソウル・バイブス(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ヒップホップ好き、韓国映画好き、アクション映画好きな私には好きなところしかない。
オジャパメンに乗せてスーパークールなドリフトをキメたユアインとベイビードライバーやワイスピ、表情カットの王道さとかカー
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なまず(2018年製作の映画)

3.6

劇伴がめちゃめちゃよくて、プレイリストムービーとしても観れます。

嘘みたいな事実(シンクホール、X-Ray他)と嘘が入れ子で出てきて、「信憑性は何に依存するか」「見たいものだけ見ている」
都市伝説芸
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マイPSパートナー(2012年製作の映画)

3.5

私的にチョンジヒョンとキムアジュンは何をしてても無条件降伏するスーパーキュート。
最近は選ぶ役も変わってきてるけど、今もステキ。

間違い電話からのエロ電で恋っぽい何かが始まるところから、チソンが衝撃
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情愛中毒(2014年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

「ラ・マン」のアレンジに思えて評価は低め。

正統派のメロドラマで濡れ場も多かった。
あえて「ラブストーリー」と言いたくなくて。
愛ではなくて恋愛感情と欲の説明つかなさに重心を置いた話。
なんか00年
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雨とあなたの物語(2021年製作の映画)

3.1

待つ時間を描きつつ、意思疎通の速度を問いなおししているような映画だった。
待つ時間、果たされる可能性の低い約束、コミュニケーションを阻害するもの。
その人にかけた時間は自分にとってどんな時間だったか、
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キングメーカー 大統領を作った男(2021年製作の映画)

3.7

正直なところ「まあまあ面白かった」が鑑賞後。じっくり反芻すると「なるほど、うまかったな」と段々と思い直す感じです。

60〜80年代の韓国、軍事政権を握っていた朴正煕の時代の左派陣営を題材にしたのはす
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カーター(2022年製作の映画)

3.5

「ノンストップアクション」の冠がカーター以降「カーターよりぬるい」となりそうなぐらい詰め込み放題でぶっちぎりのアクション映画だった。

内容はいくつかの映画をコラージュしたようなものだったけれど、この
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女神の継承(2021年製作の映画)

3.8

レヴューを描くために思い出すと怖くなるので、観てから何日か経てしまいました。

禍々しくて怖い。その上に漂うナホンジンの発想力とピサンタナクーン監督の構成力と映像のチョイス。

信仰があるから悪霊が見
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.7

この映画の公開時に元の「エール!」を見ておりました。
パパのトロイ・コッツァーがアカデミー助演賞を獲得したことでも話題になりましたね。

さて本編、もうジワーっと泣けてくるめっちゃいい映画じゃん。
C
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京城学校 消えた少女たち(2015年製作の映画)

3.5

「毒戦」韓国版の監督。

お耽美なタッチで花園ものかと思ったら、ジャンルミクスチャーされていくので退屈しない。しかも変化がすごくシームレス。

西洋画や映画等々で見る「美しい死体」描写が、韓国映画の中
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恋愛の抜けたロマンス(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

計算高く駆け引きしなくて済んでる2人を観てると、ほんと楽しかった。気が楽というか、メロドラマやマクチャンで行われていたバランス描写がしんどいこともあったけど、そういう時の澱みが一つも無い切り口。
ジャ
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不器用なふたりの恋/フェア・ラブ(2010年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

キビしくてちゃんと観れなかったのでスコア無し記録。
「尹東柱」の脚本家なんですね。

アンソンギ様になぜこの役を。
洗濯だの機械を直せだの。。葬式にも行かなかった全財産取った男の娘って設定で不思議ちゃ
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呪詛(2022年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

キモ全乗っけだった。

POVみたいな演出、正体不明の土着信仰、生贄、呪いの連鎖、あと身体に直な集合恐怖や「なんの虫?」みたいなのとかフルコース。

真相は子供を愛せるか解らない女性が娘を呪いころすの
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死なない夫(2019年製作の映画)

3.4

めっちゃ笑った。

どんな映画かな、と思いつつつけてみるとはちゃめちゃなコメディ。

夫の浮気を疑い興信所に調査を依頼、報告を受ける際
「あなたの夫は一晩で何人とも逢瀬をして、途中でガソリンを三万ウォ
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.2

焦燥感より速く走らないとどうにかなりそうな2人がたまらなかった。
 自分にはないものを生来持っている人への劣等感と恋心のバランスが複雑そうで、でもそれも「好き」、距離の詰め方にぎこちなくなるあの空気!
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.7

是枝監督が韓国でのびのびと映画を撮れたんだなと。

まるで傷ついた鳥と雛を木や動物や石ころが集まって壊れた巣を直してあげる絵本のような映画だった。

ちょっとモラルテイルめいたところに行ったのもこの喩
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

いや〜良い出来だった〜
公開時の青龍賞総なめの勢いだったのもうなづける。

リュスンワン監督のリッチで豪華なシーン!バズラーマンみたいなビカビカさじゃなくて角度やカメラの位置が意表をついてダイナミック
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三姉妹(2020年製作の映画)

4.0

イチャンドン監督がレコメンドするのも納得の作品だった。

愛情は温もりだけではない、消えない痛みに赦しを与えていいのか、そんなことを考えた映画でした。ジェンダー問題、アンバランスなメンタルのことも同時
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慶州(キョンジュ) ヒョンとユニ(2014年製作の映画)

4.0

ほぼストーリーがない映画だけど、点々と起こるエピソードが優しくつながっていく心地よさがくせになる。

「境界人」という言い方があるけど、ヒョンが旅の地で生死や知性と愚性、愛と虚像みたいな両極セットなも
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アンテベラム(2020年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

Antebellme→南北戦争前、戦前の という意味。

序盤から???って違和感が積み重なって、ラストのスローモーションのシーンがとてつもない。
現代パートから「あれ?タイムスリップして記憶がつなが
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レイジング・ファイア(2021年製作の映画)

3.6

アクションの多さや精度はなかなか無いレベルの臨場感。
アイデアとマンパワーのなせる技でした。

市街銃撃戦で犠牲者をちゃんと撮っていたり、打撲で息ができなくなる感じや移動が車か足か、みたいなフィジカル
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MONOS 猿と呼ばれし者たち(2019年製作の映画)

3.4

時間や場所、理由も不明のまま始まる。少年兵たちが人質の管理を請け負うことから始まり、段々と関係の歪みがキツかった。
リーダーが変わり、襲撃を受けて場所を移動し、ゲリラ化するが・・・

ごく小さなグルー
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漁村の幽霊 パクさん、出張す(2012年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

明るいオカルトコメディで、まったくドロッとしてなくて楽しく観た。
日本人の私からしても「帝国陸軍の沈んだお宝」ってのはさぞ凄かろうと思う。

プンサンケ/豊山犬(2011年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

上から目線でレヴュー書きたくなる映画だった。
「もっと、こう、さぁ・・ね」みたいな鑑賞後感。


一言も話さないって設定が鍵なんだろうけど、、、、。
ひたすら余計なことをして尻軽なアクセサリーワイフが
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殺人鬼から逃げる夜(2020年製作の映画)

3.1

主演のチンギジュさん、リトルフォレストの銀行に勤める友達でしたか。

見た目への正常性バイアスと意思疎通のハードルを入れつつタイトル通りの映画。

面白かったんだけど、イライラしたなー。
警察最高に頼
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執行者(2009年製作の映画)

2.9

死刑執行と人工中絶、収監者たちの犯した殺人という状況が違う殺人を並列させつつ展開したのは示唆に富んでいた。

けどちょっと粗い。

スティール・レイン(2020年製作の映画)

2.3

これはもうみんなで「そんなわけあるかーい」とワーワー言いながら見るとちょうど良さそうなトンデモ軍事&外交政治映画。
SP弱すぎ首脳会談から始まる。台風なのに飛ぶ戦闘機。とりあえずする爆弾投下エトセトラ
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イノセント・ガーデン(2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

パクチャヌクのファンですが、先送りにしていた作品。

リドリースコットが制作に入っているんですね。

物語は性の目覚めとシリアルキラーの性質が同期して覚醒してしまう少女とそれを引導する謎多き叔父、母性
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12番目の容疑者(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ミステリーに韓国の近代史と思想分断を入れ込んだワンシチュエーションサスペンス。

「オリエント喫茶」なる喫茶店に殺人事件を捜査する陸軍のキムギチェが入ってくるところから始まる。
文人文化人の集う喫茶店
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