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『エターナルズ』には、イカリスという男が出てくる。エターナルズの中でも随一の戦闘力をもち、リーダーとして戦う。彼の能力は目からの光線。つまりまなざしの力だ。一方でセルシの能力は物を別の物質に作り替える>>続きを読む
ひらいて、をはじめて読んだのはたぶん10年くらい前なのだけど、そのとき、「ひらいて」というのはあなたときみの閉じた世界に対して、つまりわたし「に」ひらいて、ということだと思った。ある人のことを好きにな>>続きを読む
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ワーニャ伯父さんは、銃は放ったけれど殺してはいない。だからこそ、寄り添われて生きていく、という選択をとれた。
高槻は人を殺した。だからワーニャにはなれない。同時に、妻を「殺した」と思っている家福も、ワ>>続きを読む
ずっとよくて、ずっと「良、良、良、良」と拳を握っていたら瞬く間に終わってしまった、夏のように
小梅と磯辺が小梅と磯辺だった
BUMP藤原のくだりが丸々なくなってしまっていたのがかなしい、髪と自意識の物語なので
後半はしゃぎはじめた辺りから、ああ、こういう映画か、となったので、ゾンビ物みたいな感覚で楽しめた
この物語を書くにあたって、「天音の庭」の非倫理感を全く描かないの、大丈夫なのかな
絵はとてもよかった
痴呆症って時間が壊れてしまうことだと思うし、たまにその時間が現実と一致してしまうのが何よりもきついのだと思う
アルツハイマーの医師の筆記を思い出した
ラーメンズか?と思ったらラーメンズだった
穴を掘る、というのは岩を永遠に運ばされるシーシュポスと同じくらい例に出される無為な労働の暗喩だし、明らかに異質な他者としての子供は「ナンパ→飲酒→(おそらく>>続きを読む
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すべての解決編。アスカでもレイでもない道を選ぶ、ということが大人になる、ということ。想像の世界の母親ではなく、現実の世界のマリアを選ぶ、ということ。何年も続いた私小説の終わり。
暴力ってすべてを黒く塗りつぶすことなので、実はもっとも簡単な「逃走」であって、その暴力を耐えた先にある人間の様々な色彩は黒一色の世界からしたら眩しくて見ていられないんですよね