かみしのさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

かみしの

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エターナルズ(2021年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

『エターナルズ』には、イカリスという男が出てくる。エターナルズの中でも随一の戦闘力をもち、リーダーとして戦う。彼の能力は目からの光線。つまりまなざしの力だ。一方でセルシの能力は物を別の物質に作り替える>>続きを読む

ひらいて(2021年製作の映画)

4.4

ひらいて、をはじめて読んだのはたぶん10年くらい前なのだけど、そのとき、「ひらいて」というのはあなたときみの閉じた世界に対して、つまりわたし「に」ひらいて、ということだと思った。ある人のことを好きにな>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

ワーニャ伯父さんは、銃は放ったけれど殺してはいない。だからこそ、寄り添われて生きていく、という選択をとれた。
高槻は人を殺した。だからワーニャにはなれない。同時に、妻を「殺した」と思っている家福も、ワ
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.9

ずっとよくて、ずっと「良、良、良、良」と拳を握っていたら瞬く間に終わってしまった、夏のように

うみべの女の子(2021年製作の映画)

4.0

小梅と磯辺が小梅と磯辺だった
BUMP藤原のくだりが丸々なくなってしまっていたのがかなしい、髪と自意識の物語なので

悪の教典(2012年製作の映画)

3.7

後半はしゃぎはじめた辺りから、ああ、こういう映画か、となったので、ゾンビ物みたいな感覚で楽しめた

Arc アーク(2021年製作の映画)

3.3

この物語を書くにあたって、「天音の庭」の非倫理感を全く描かないの、大丈夫なのかな

絵はとてもよかった

くれなずめ(2021年製作の映画)

4.0

生きるって、どうやって亡霊と共存するか、という事に他ならない

ファーザー(2020年製作の映画)

4.1

痴呆症って時間が壊れてしまうことだと思うし、たまにその時間が現実と一致してしまうのが何よりもきついのだと思う
アルツハイマーの医師の筆記を思い出した

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.5

やっば、という、声がエンドロールで自然に出た

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.8

愛は永遠に終わらない輪だし、さようならを言わなくていい生活がある

ビバリウム(2019年製作の映画)

3.3

ラーメンズか?と思ったらラーメンズだった

穴を掘る、というのは岩を永遠に運ばされるシーシュポスと同じくらい例に出される無為な労働の暗喩だし、明らかに異質な他者としての子供は「ナンパ→飲酒→(おそらく
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あの頃。(2021年製作の映画)

3.8

丁度苦手なホモソ。細部がリアルなゆえに……

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

すべての解決編。アスカでもレイでもない道を選ぶ、ということが大人になる、ということ。想像の世界の母親ではなく、現実の世界のマリアを選ぶ、ということ。何年も続いた私小説の終わり。

すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.8

暴力ってすべてを黒く塗りつぶすことなので、実はもっとも簡単な「逃走」であって、その暴力を耐えた先にある人間の様々な色彩は黒一色の世界からしたら眩しくて見ていられないんですよね