Kapporiya49さんの映画レビュー・感想・評価

Kapporiya49

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ミッシング(2024年製作の映画)

4.5

真実が面白い。

私自身、定期的に世間を賑わした事件のニュースを探し、ルポ本を買い、ドキュメンタリーを観る。そして事件に進展が無ければ忘れる。

主役夫婦は娘を失っただけでなく、3ヶ月経っても2年経っ
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.0

「俺には兄弟がいたのに、誰もいなくなってしまった」

こんなセリフいちいち言わさなくてもいいじゃん!
蛇足ですよ!蛇足!
でも、久々に映画観て号泣してしまった。
泣くって疲れる。。。😭


フォン・エ
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辰巳(2023年製作の映画)

4.2

顔、顔、顔。
これだけ顔面で画面が覆われる映画も珍しい。決して役者が美男美女なわけでもないがとっても個性的で、顔面の圧が人間の圧になっている。

特に、怖くもあり優しくもあり腑抜けにも見える佐藤五郎さ
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

5.0

単純に、面白かった。
こんなに静かな作品なのにめちゃくちゃにワクワクした。

正直、冒頭の地面から真上にカメラを向けて画面の上から下へ流れていくショットが長ったらしくアートで結構ですな〜とか思っていた
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.5

NYCで生活するノラの顔の強さと対象的なヘソンの自信の無さそうな表情、特にNYCで初めて会う時の彼の表情や手の置き場や立ち姿がとても印象的だった。
お前彼女居るって言ってんけど、嘘だしそもそも童貞だろ
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渇き(2009年製作の映画)

4.5

吸血鬼モノ大好物なので長年観てみたいとは思っていて、いつの間にやらアマプラで観れると気付きやっと観た!

ヘンな映画(笑)

印象的なのは、麻雀仲間にヴァンパイアだとバレちゃった時、途端に顔色が青白く
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Playback(2012年製作の映画)

2.5

目には面白いんだけど、眠くなるし少なくとも一回観たぐらいじゃ理解が及ばないという厄介な映画。

スケボーと映画って相性良いんだなと思った。

Playbackと言いながら繰り返してるようで繰り返しじゃ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

2回観賞。

誰が殺したかを描くミステリーに見せかけた夫婦倦怠もの、という感じ。


既に各賞レースの脚本賞に挙げられているのも納得の練りに練られた脚本が凄いし、これだけ凄い脚本だからこそ、演技、撮影
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

2.9

もうすぐPART 2が公開だ!と1週間ほど前に大慌てで原作を読み始めたが、まだ上巻の60%くらいでチャニちゃんも出て来ず、本作には追いつけなかった〜。

前作と同じく、当然ながら池袋のIMAXレーザー
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

2.3

3幕構成。コメディよりのスリラー〜ホラー。

1幕目、じわじわ不思議で不穏に進み、ヒトコワサファリパークで盛り上がるのがめっちゃ面白かった(笑)
極めつけのお風呂から飛び出して車に轢かれるまでが最高!
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.8

『落下の解剖学』を観たいけど席がね〜!というわけで時間と場所の都合で行きやすかった本作をチョイス。
結果的にこちらも超満員だし、めっちゃ面白かった〜(^^)

17世紀の朝鮮の歴史についてはビタイチ知
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.8

観賞直前までに原作をAudibleで聴き終えたのだが、これほどまでにシンプルで地味なお話をどう映画にするってのよ?と思いつつ、きっと三宅唄監督なのでやってくれるはず!と期待しつつ観た。

原作にはなか
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

今さらながら人生初カウリスマキ!
若い頃はレニングラード カウボーイズの映画撮った人という認識しか持ってなかったが、本作の評判がたいへん良いみたいなので観てみた。

何もかも独特な世界観だけど非常に映
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カラーパープル(2023年製作の映画)

2.9

2023年スピルバーグ監督作品『フェイブルマンズ』のタイミングで、まだ観たことがないスピルバーグ作品を観ようと思って1986年の劇映画の方を初めて観た。
こちらはスピルバーグの映画的な話法の上手さは十
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.7

遅ればせながら2024年1本目。予想以上の傑作だった!

スクリーンに映るものすべてがユニークでアートでルックだけで圧倒されてしまう。
実際はLEDスクリーンだという空の色ひとつを取ってもなんだこの色
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終わらない週末(2023年製作の映画)

4.0

キャストが豪華なだけでなく演技演出も素晴らしい。
特にマハーシャラルハシュバズ・アリ(書きたいだけ)とイーサン・ホークがケヴィン・ベーコン演じるキャラクターに゙お薬ちょーだい交渉するシークエンスは見応
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

5.0

予告編を観てすでに大好きになっていたけど、本編観ても印象は変わらず人生においても゙指折りに大好きな作品だった。

1820年代、オレゴン、秋の森、湿った土。
ロケーションがひたすら素晴しい。
物語は、
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市子(2023年製作の映画)

2.5

2023年中の劇場公開直後には観たものの、終盤の大事なところで寝てしまった。
たいそう評判が良いので年が明けて再チャレンジ。

よく言われるとおり、杉咲花の演技は一世一代クラスのもので、しかも彼女は大
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.2

オーストラリア映画でありながらA24配給で、ホラー映画史上最高興収と聞いて期待していた作品。
結果としては面白かったが、面白さの方向性が思ってたのとは違った。

その「手」を握って Talk to m
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ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

2.0

2023年今さらながら『ミークス カットオフ』を観て大感激し、本作と同時に公開された『ファースト カウ』はまだ観てなくても予告編観ただけで好き!となっている。
しかし、この『ショウイング アップ』は劇
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カード・カウンター(2021年製作の映画)

4.1

映画館で見逃してたヤツ。
中小規模映画で面白い映画になかなか出会い難い昨今ですが、正にそういう面白さを持ったウェルメイドな映画だった。

印象的なショットが盛りだくさん!
最初のクレジットの緑のマット
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.3

2023年で観た中で俺的ベスト エンディング賞確定!
漫画の『墓場鬼太郎』の冒頭にそう繋げるか〜!というエンドクレジットとその後のシークエンスで感動させられ、どデカく『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』がデーン
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ほかげ(2023年製作の映画)

5.0

物語も役者も美術も照明も音響も、映画が社会に語りかける問題意識としても、何から何まで映画として素晴らしかった!

これを観た後に他の映画やドラマを観ても、本作に心が囚われている。


何よりも最初に心
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ナポレオン(2023年製作の映画)

4.0

良くなかったと言うつもりはないが、少々期待しすぎた感あり。

戦いのシーンはさすがリドスコ!
本作最初の砦攻略からスペクタクル!アウステルリッツの戦いやワーテルローの戦いも凄まじかったし、ナポレオンは
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Shohei Ohtani - Beyond the Dream(2023年製作の映画)

4.0

私は野球ファンなので基本的に驚くような内容ではなかったが、本人と栗山秀樹、ジョー マドン、松井秀喜、ペドロ マルティネス、ダルビッシュ有などとの往復書簡的なビデオでの言葉のやり取りが豪華で楽しかった。>>続きを読む

グラディエーター(2000年製作の映画)

4.9

リドスコとホアキンの『ナポレオン』が楽しみ。
そういえばこの2人といえばコレがあった!というわけで約20年ぶりの再観賞。

この20年の間に古代ローマ時代の本を結構マニアックなものまで読み漁っておりま
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(2023年製作の映画)

4.7

観終えて私が最初に心に浮かんだのは「そえじまくーーん!!!」という叫びだった。あれには驚いた!
あのチャドウィック ボーズマンが演じるはずだった弥助が出てくるのは不意を突かれた。

私は『座頭市』以降
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リアリティ(2023年製作の映画)

4.0

実際に交わされた会話を完全に再現するって、一見斬新で面白そうだけど果たして映画として面白いのか?と疑ってはみたものの、トレイラーを観れば面白そうだし何よりもシドニー スウィーニーの演技だけで時間が持ち>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

4.0

原作をAudibleで聴いて大衝撃を受けてから映画館で観賞。

既に話の筋は分かった状態で観たのでどうしても如何に映画化したかという視点で観たが、原作の持つミステリー性は薄めて淡々と描いたことが分かり
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.8

映画館で観たものの、万年睡眠不足がたたり冒頭の大事なミスのシーン前後5分間を見逃したため、配信でもう一度観た。

結果的にアレを見逃していても全体的な印象は変わらず、純度100%のお仕事哲学映画!
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マーベルズ(2023年製作の映画)

4.5

『キャプテン マーベル』がMCUでトップ5級に好きだったので、『ザ マーベルズ』まではMCUに着いていこうと思っていた。
しかも『ワンダ/ビジョン』でテヨナ パリスが好きになったし、『ミズ マーベル』
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ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

4.7

ライカート監督の新作『ファースト カウ』の予告編がイイ!と何度も観て、前から観てみたかった本作を。
そりゃ万人受けはしねーわなと思うけど、好きな作品だった。

おそらく人工的な光はまったく使用していな
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セブン(1995年製作の映画)

4.8

『ザ・キラー』面白かったよ記念で約15年ぶりの再観賞。
全体的に、ストーリーどうこうよりも、映像がいちいちキマってて最高!

7つの大罪を模したうちの、最初の5つの犯罪現場の照明や室内装飾が醸し出す気
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.6

ゴジラにはなんの思い入れもないが、なんだか意外にも?評価高いし時間合うし観てみるか〜というノリで観てみた。

モンスターパニックものホラー映画として観たらかなり怖くて、イイ。
ちょいちょい「あら、ゴジ
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

2.7

東南アジアを背景としたロケーションの美しさ、ほんの少し先の未来を感じられるロボットや飛行船のデザイン、大枠のストーリーは素晴らしかった。

あと特に印象的だったのは爆弾の爆発音と爆風の描写!映画館の音
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