Kapporiya49さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

福田村事件(2023年製作の映画)

4.8

結論として、素晴らしい映画だった。

9/1公開作品の中でもいつまで観れるか分からない映画だと思ったので、観る優先順位を上げ、せっかくだから本作の現場に近い同じ旧東葛飾郡の柏で観ようと思ったが、公開後
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ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)

2.7

ウェス アンダーソン実写映画になかなかノレないながらも、ストーリーよりもひたすら映像を楽しめば良いのだと割り切って観ることを知ると、本作も楽しく観れた。

本作は海洋モノで面白い映像がたくさんあったが
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ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

4.0

無邪気にハマれないのが悔しくてまたもやウェス アンダーソン作を。
『犬ヶ島』は面白かったから同じストップモーションものだったらハマれるかなと観てみたら、メッチャ面白かった!

後で知ったことだけど、通
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クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019年製作の映画)

2.9

主にクエンティン・タランティーノ監督作品8作目までを振り返るドキュメンタリー。

私自身のタランティーノ体験は、『パルプ フィクション』('94) が人生で初めて映画館で複数回観た映画で、その後下高井
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

2.5

ウェス アンダーソン監督の新作『アステロイド シティ』に向けて、まだ観てなかった彼の過去作を観ておこうと思いまして。

ダメでオトナコドモな3兄弟が「心の旅」を行くズンドコ道中、ウェス アンダーソンの
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タイム(2020年製作の映画)

2.0

アカデミー賞ドキュメンタリー部門にノミネートされたと知った時点で以前から観ようと思っていた。今回『ビールストリートの恋人たち』とニコイチのつもりで観てはみたのだが、モヤモヤする内容だった。

ネタバレ
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ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

5.0

観るべき理由が揃いに揃っているのに観てなかった作品。
とにかく素晴らしかった。
減点すべきポイントが何処にも無い!

バリー ジェンキンス監督の『ムーンライト』では青が印象的だったが、本作は最初のショ
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ゼイ・クローン・タイローン/俺たちクローン(2023年製作の映画)

4.0

主役のジョン ボイエガが売人でシリアスなキャラである反面、行動を共にするピンプのジェイミー フォックスと売春婦のテヨナ パリスの2人がかつてのブラックスプロイテーション映画で観られたようなコミカルな演>>続きを読む

スマイル(2022年製作の映画)

2.9

アメリカでは昨年ヒットしたものの、何やらこっそり配信リリースされていたホラー映画。傑作とは思わないが、そこそこ楽しめた。

笑顔を見せながら自殺するのを見させられるとナニかが乗り移る、という『リング』
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バービー(2023年製作の映画)

4.5

マーゴット ロビー製作主演ライアン ゴズリング共演グレタ ガーウィグ監督という情報だけで単純にキャッキャ楽しい映画ではないだろうとは予想してたけど、ここまで笑えるコメディ作品に゙なってるとは予想してな>>続きを読む

イノセンツ(2021年製作の映画)

4.1

森に囲まれた団地というロケーションだけで20%成功、可愛らしくも悪い笑顔を見せる主役のイーダを演じる子役をはじめ主要4人の子役をキャスティング出来ただけで20%成功、この2点だけで5点満点中2点獲得し>>続きを読む

ニモーナ(2023年製作の映画)

4.4

少し前、『ユリイカ2023年6月号』のA24特集を読んだ一番の気付きは、Annapurna Picturesって製作会社がヤベーな!ってこと。
そんなAnnapurnaの最新作がコレだと言うので観てみ
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.0

確かに子供向けであり、吹替版のシアターはちびっこだらけ。
しかし、おじさんが観たって映像的にずっと楽しい。

もはやPIXAR作品では映像が凄いだけでなく、何か新しいチャレンジをするというのは当たり前
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BODIES BODIES BODIES/ボディーズ・ボディーズ・ボディーズ(2022年製作の映画)

2.9

若い女の子がキャーキャー逃げ回るという意味で『スクリーム』シリーズみたいな感じなのかな?と事前に予想し、最近の『スクリーム』2作も勝手に関連作と思って観たうえで、観てみた。

事前予想は正しかった。ノ
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.1

もうすぐランティモス&エマ ストーンの新作が公開されるとのことで、今さら観た。

前回観たランティモス作『聖なる鹿殺し』よりはだいぶ飲み込みやすく、それでもしっかりいやーな気分にさせてくれて、面白い(
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警視庁捜査一課 ルーシー・ブラックマン事件(2022年製作の映画)

2.9

ルーシーさんの遺体が発見された浜に多くの思い出があり、事件当時はとてつもなくショックで思い出を汚された気にもなったし、実際にあの場所で手を合わせたこともある。

そんなこともあり、この事件については未
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.5

私は涙こそ流さなかったものの、ずっと悲しみを飲み込みやり過ごすレオのことが、映画を忘れるレベルで心配になってしまった。
恐らく本作は今後も何度か観ることになると思うが、レオがお兄と寝てる時に不意に「会
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.2

今や映画界の救世主のような扱いさえされているトム クルーズさん。
前作ローグ ネイションは観てないけど、予告編の時点で笑っちゃうほど凄いし、敬意を表する気分で映画館に行ってきた。

さすがアクション優
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

2.7

なんと言っても、本作の魅力は予告編も無しあらすじも無し、なのに結構映画館は満席、観終えた人々は口々に「あれ何だったのー?」と不思議がっている.....という本作を取り巻く全体的な現象だと思う。
この現
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.0

ヨルゴス・ランティモス初体験。
好き否かはともかく、あらゆる方向から観てよくこんな映画造れるなと驚きと呆れと感心でグチャグチャになる。

何もかもが不穏。

分かりやすいのは音楽だが、悪魔の視点かのよ
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くもりときどきミートボール(2009年製作の映画)

2.5

空から何かヘンなものが降ってくる映画といえば、私にカエル🐸が降ってくる『マグノリア』!
それはともかく、空から食べ物が降ってくるって怖い!ステーキが降ってくるのはありがたいけど、1ポンド級のお肉が頭に
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Pearl パール(2022年製作の映画)

4.2

『X エックス』の60年前のプリクエルというものの、味わいは全く異なる作品になっていて面白い。

元々はモノクロで撮影しようと企画していたようだが、とてもカラフルな映像で『オズの魔法使い』を参照してい
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.2

単純に言えば家族が絆を修復する話。それを描く舞台がマルチバースって!

公開数週間後の2023年3月末に映画館で観たものの仕事が繁忙期過ぎて半分爆睡。3ヶ月後の今、やっとUNEXTで観た。

冒頭の英
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

2.2

現在公開中の『リバー、流れないでよ』の評判がたいそう良いので、同じ劇団ヨーロッパ企画 × 下北沢トリウッド製作の前作となる本作を観てみた。

さすがは日本国内で最も注目される脚本家と言われているお方だ
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

2.7

正直なところ、中盤までは楽しかったが、最後のバトル辺りからどうでもよくなってきて早く終わらないかな〜と思ってしまった。

DCモノはだいたい観てるけど基本的に良いと思ったことはない。本作も観る気はなか
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スクリーム6(2023年製作の映画)

2.5

前作から1年後、場所はニュー ヨーク。完全に前作の続きなので、ネタバレ無しで感想を書くの無理すぎる。

前作の犯人の動機により、本作は完全に誰が犯人でもOKなのでは?という状況だったと思うし、主人公と
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X エックス(2022年製作の映画)

4.3

これから公開される『パール』が面白そうだなーと思っていたら本作のプリクエルだったと知り、今さらやっと観た。

何と言っても、ミア ゴスという役者をキャスティング出来ただけでも50%成功!という感じの映
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スクリーム(2022年製作の映画)

2.8

出張先で心がヘトヘトな夜に気楽に観れる作品が観たいなーと思いチョイス。

今さらスクリーム?前と同じ役者が出てるのにナンバリング無し?という不思議と、『イン ザ ハイツ』のメリッサ バレラと『ウェンズ
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ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

2.0

ホラーの名作といわれるが、今や本作に関わる周辺情報の方がよっぽど怖い、という映画。今さらの初見。

本作をただ単に観ても、正直面白さは感じなかった。

おかしくはあっても怖くはない人たちがなぜ悪魔教を
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.7

金曜日の仕事後にTOHOのエクストララージなんとか云うレイトショーで観て大興奮したものの、脳がついて行けず中盤ちょっとウトウトしてしまった。
もう一回万全な体調で観なきゃ!というわけで、睡眠十分の平日
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

4.1

殆どモノクロに近い映像。
メノナイトの人々の質素な衣服や家屋の作り込みも面白い。

しかし何と言っても、辛く醜い現実にみんなでどのように対処するかの会話、議論、合意形成の過程がキツいけど素晴らしかった
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怪物(2023年製作の映画)

2.9

客観的に考えれば観た甲斐はあったし良い映画だったけど、若干心にシコリが残っている。

主題を明確には語らず、脳みそで処理しきれないほどのディテールで仄めかしまくる。これがうまい!
みんな良い人でダメな
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.4

観たい映画のトップリストには入っていなかったけど、時間がハマったので観たらなかなかの当たりだった、という感じ。

人形モノホラー+AIモノホラー×ブラムハウス、考えてみたら面白くないワケがない!

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憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

2.5

前作までのお侍ムービーもベイスターズの毎年の映画も劇場で観たことがないので、野球を映画館で観るということが、考えてみたら初めての体験。

これがヤバかった!!!

月に1度は球場に行くし、毎晩帰宅した
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雨にぬれた舗道(1969年製作の映画)

4.0

今週末も〈ロバートアルトマン傑作選〉から!
私的には『aftersun』と良い映画の2本立て(^^)

最初のうちはサンディ デニスを可愛らしい女優さんだなーなんて呑気に観てたけど、ストーリーの進行と
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.4

言葉にならない微妙な感情や記憶をアートに昇華する、という映画というフォーマットならではの作品だった。
シャーロット ウェルズ監督はこれが初長編!?メチャクチャ映画表現を知り尽くした手練れじゃねーの!?
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