歌穂さんの映画レビュー・感想・評価

歌穂

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十二単衣を着た悪魔(2020年製作の映画)

3.3

良くも悪くも最近の流行に沿った映画だなと思いました。ストーリー展開も万人受けすると思います。
題材にされることの多い源氏物語の中で、悪役として取り上げられる事が殆どの弘徽殿女御についてを描いている着眼
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小さいおうち(2013年製作の映画)

3.2

私にとっては日本のアンナ・カレーニナ的な位置付けの作品です(もっとマイルドです)。

あくまでもタキちゃん視点で綴られる物語ですので、一見して品の良い美人な奥様が不倫してしまい、それに苦しむ女中(タキ
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デンデラ(2011年製作の映画)

3.6

姥捨山に捨てられたお婆さん達が村への復讐を目論みつつ熊とバトルする映画。姥捨山→三家別羆事件になると思って頂ければわかりやすいかも?
予告編を見てから本映画を見ると面白いです。
姥捨山は事実だし、もし
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日日是好日(2018年製作の映画)

4.7

神社仏閣巡りがお好きな方や、お散歩好きな方なんかは共感ポイントがめちゃくちゃ多い映画です。わかる…わかる〜…☺️と頷きながら観入ってしまいました。茶道を知りたくなる方はほんと気軽に触れてほしい。樹木希>>続きを読む

子宮に沈める(2013年製作の映画)

3.5

忘れた頃にもう一度観てしまった…
現実だともっと酷い事が起きている。こんなに見れたものではないと分かっているけれど、目を瞑りたくなる。
結果は知っているし、これはあくまでも映画であるのに、スクリーンの
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西の魔女が死んだ(2008年製作の映画)

3.7

小説とはちょっとだけ違う雰囲気の味わえるものでした。
主人公の思春期ならではの感性を通して描かれる世界は美しいけれど、たまに仄暗く恐ろしい。
おばあさんの上品な仕草で紡がれる森での暮らしがとても心地よ
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シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.1

オスカー・シンドラーの、決して真っ当な人間性ばかりではない描かれ方が好きです。
後世においては善行が大きく語り継がれるけれど、その実態は私達と同じ人間である事に気づける。直面した問題に打ちひしがれなが
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アンナ・カレーニナ(2012年製作の映画)

3.8

トルストイ原作の小説を映画化したもの。映像に引き込まれるけれど、当時の仄暗い情勢を随所で見せてくるのではっと我に帰るし後半はだいたい憂鬱。
題名の通りにアンナ・カレーニナを主軸で観る場合と、リョービン
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第9地区(2009年製作の映画)

1.6

差別について考えさせられる映画です。
でも、やるせない。居た堪れない。
これ以上見ていられないと思いました。
ただ、対象が宇宙人でなければこう言った事は世界でまだ起こっていて、それを突きつけられたよう
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.8

人生で一番泣いた映画です。
感情の行き場がなくなるくらい、自分の人生を振り返らざるを得ない映画でした。

清須会議(2013年製作の映画)

3.8

三谷監督の歴史物はわかりやすくて、歴史上の人物に親近感がわくので好きです。
くすっとするし、かと思えばはっとするくらい残酷な心理描写を見せてくれる。

ヘルタースケルター(2012年製作の映画)

3.5

沢尻エリカにしか演じられない役だった。
ストーリーはとてもわかりやすい。1人の人間の転落とそれに巻き込まれる人、眺める人、逃げる人。
今だからこそ、この映画の時代が少し古いなと感じるからこそ、当時に見
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利休にたずねよ(2013年製作の映画)

4.2

利休に対するアプローチがとても解釈一致です。
傲慢に思えるほど、自分の中に確固たる美の基準を持っている利休の描き方が素晴らしい。
いやらしくなく、折れず曲がらない利休の在り方を秀逸に演じているなと感じ
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.1

風邪を引いた時に見る悪夢のような映画。
パレードのシーンは大好きだし、博士のあのシーンのあのセリフは絶妙で、常人から狂人への流れるようなシフトチェンジは素晴らしい。
なによりパプリカが魅力的。
私はこ
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千年女優(2001年製作の映画)

4.1

the!今監督!!だし、平沢進ワールドな一品でした。パプリカとは一味違う後味。
主人公の追いかけ続ける人生にひたすら引っ張られて、一度観ただけでは何が何だかわからない程の目まぐるしさ。
それでもラスト
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ジュリエットからの手紙(2010年製作の映画)

3.7

王道の恋愛ストーリーなのだけど何故か定期的に見たくなる。
何年も前の手紙がきっかけで再会する恋人や別れ、新しい出会いが目まぐるしくも美しく描かれていて素敵です。

渇き。(2013年製作の映画)

2.1

もう二度と見ないと思う。
嫌悪感を感じる登場人物が盛り沢山でした。
見た事に意味はあったと思いますが、二度と見ません。

キャビン(2011年製作の映画)

3.8

洋画パニックホラーのあるある展開を敷き詰めてこれでもかとフラグを積み上げていく主人公たちの裏側を見られてワクワクするし、ラストスパートの怪獣大乱闘ぶりが爽快!
結末よりもその場面が印象強い映画です。

ミスト(2007年製作の映画)

2.0

霧とともにやってくる「何か」に怯えて追い詰められていく人たちがリアルで、その人たちに対して与えられる結果も容赦ない映画。
ラストのやるせない気持ちは心を抉ってくる。

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.2

実際こう言う風習はあり得るもの。
主人公たちや私たち視聴者側はこの映画の中で行われる事柄に忌避感を感じるけれど、それはあくまでも主観でしかない。
現代においてもこう言った風習を続ける民族がいるかどうか
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