邹启文さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

3.7

文字通りとんでもないものを見ちゃったよね。映画館で観て良かったけどシンプルに人に勧められんわ

ロケ地や環境音、動きから一部の役者まで全て排除した演技レッスンを150分淡々と見せられても映画って成立し
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スーパー・マグナム(1985年製作の映画)

3.5

「北斗の拳」を見たときも思ったけども、やっぱここまで治安の悪い作品って見ててめちゃくちゃ楽しいわ。ほんで治安の悪いキャラをドンドンぶち殺してゆく様があるのも好感が持てる。
世界がこうなって欲しくはない
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トゥームストーン(1993年製作の映画)

3.3

望んでたアクションは無かった
けれども望み以上の荒野風景が見れたんでひとまず満足
これぐらいがちょっと物足りなくてちょうど良い

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

4.0

第1〜最終章まで全てが傑作すぎる、これだけで今年のアマプラ代は元取れたな。
なんならツルハシ欲しくなったもん。その意味でもアマプラで配信した意味は大いにあるよね。

とことんおもろいアクション映画にい
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かげを拾う(2021年製作の映画)

3.6

美術家の青野文昭と妻を描いた作品なんだけど、恐ろしいぐらい2人の登場シーンが文脈的につながらない
もはや2つの別々のストーリーが展開されて、ある地点で交わり合う群像劇的な面白さはドキュメンタリーでも可
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空に聞く(2018年製作の映画)

3.7

東日本のラジオ「陸前高田災害FM」のパーソナリティを務める阿部裕美さんの5年間を描いた作品だが、驚く程に時間経過を押し出さずに映しているなと感動しちゃった。

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.2

「モービウス」は「NWH」直後もあって辛口な意見が多かったけど、「マダム・ウェブ」は「マーベルズ」直後ということもあって好意的な意見が多くて微笑ましくなった。みんな丸くなったんだね。

マーベルズにし
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

すっごい良かった。満席だったし、上映後も皆の反応も良かったし鑑賞体験を含めて悪いこと無しだね。
正直PMSには無関心な生活を送っていたのか、初めて見るような描写が沢山あったが、決して当事者を責めること
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オリオンと暗闇(2024年製作の映画)

3.8

脚本がチャーリー・カウフマンなだけあって、話の構造が凄すぎる。
サブストーリーやラストの展開とか、ぱっとみ混乱するはずなのに自然に受け入れられるような描き方に出来ているのは素直に感心。

話の内容も暗
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刺青一代(1965年製作の映画)

4.0

ようやく清順のまともに話がわかる映画と出会えた。あいつやればできるじゃねぇか。
程よいブロマンスとノンケなラブロマンスと奇天烈なアクションシーン全部入れて約満点。

殺しの烙印(1967年製作の映画)

3.4

あらすじ読んで初めて物語の概要知ったゾ
こんなん話を語る気ないやんけ、清順クビにした日活の社員の気持ちがわかったわ。
でもクビはあかんわ、ポンポンが痛くなる

東京流れ者(1966年製作の映画)

3.6

宇多丸のラジオで度々名前を聞かせるだけあり、映像のトンデモ感がすごい
ただし話はワケワカメ、こんなんに影響されちゃおかしな映画しか作れなくなるで

50回目のファースト・キス(2004年製作の映画)

3.8

やっぱりアダム・サンドラーの出る映画にハズレは無いね。
ハズレの無い男×安牌なネタでやるとそりゃ普通に満点よ
これだったら平均点0.7点下げてでもゾーハンみたいなチンコネタぶっ込んでもよかったのに

J・エドガー(2011年製作の映画)

3.4

いまいち現在と過去のどっちを描いてるか分からず混乱
しかしクライマックスで一気に逆転
また見返したくなるとはまさにこのことを言う。どんでん返し的な意味ではなくね

ミッシング ID(2011年製作の映画)

4.1

今年の午後ローベスト枠はもう確定だな

誘拐児童サイトに自分の写真があったことから始まるサスペンス+アクション
とにかくテンポが良く、アクションのバリエーションも豊富に備えているから最後までとことん楽
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スノープリンス 禁じられた恋のメロディ(2009年製作の映画)

3.7

評判ほど悪くない、むしろ良い。ドラマも演出もしっかりしているし減点要素はあまり無いかも。いや、犬が全く活躍しないのは減点だわ
これだけ隙の多いと解釈の幅も広がって良いなというのが素直な感想かな

しか
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658km、陽子の旅(2023年製作の映画)

3.7

思った通りの良さげな話
TSUTAYA CREATOR’S PROGRAM作品ってタイトルとあらすじにすごい惹かれるんだけど内容は越えないのが多いんだよな
なんか、長編ではなく短編でやるべき企画が多い
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トイレの花子さん(1995年製作の映画)

3.5

トイレの花子さんは出てこなかった
代わりに変質者の竹中直人さんが出てきた
しかもトイレからではなく学校の校門裏から
なんで

八つ墓村(1977年製作の映画)

4.0

ラストの追いかけっこが怖すぎる
一方で32人殺しが見てて楽しすぎる
なんだこのベクトルの違いは、同じアプローチなのに感じ方が違いすぎるぞ

砂の器(1974年製作の映画)

3.8

ラスト30分に全賭すれば映画はなんとかなると証明された1作 という事実が再見することで明らかになったのは悲しいよね。
とはいえこれだけ圧倒される物量で攻めてこられたら問答無用で褒めざるを得ないよね、実
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バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

4.1

僕が中学時代、修学旅行に行けなくなったきっかけになったことでお馴染みの1作。
数年前から思い出つぶしやがってと恨みを持ってたが、ちゃんと見るとめちゃくちゃ面白いじゃない。石井紘基みたいなムーブメント起
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デーヴ(1993年製作の映画)

3.8

90年代のハリウッド映画特有の名作映画っぽい音楽ほんとうに好き。
ホーム・アローンもそうだったけど、なんか名言話してるときにこの音楽かかったら問答無用で満点叩き出せるようなしんみり感があるからいつ何時
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デジャヴ(2006年製作の映画)

3.6

想像より全然違ったSF、とはいえ元の想像もどんなモノだったか忘れてしまったのだが。
とはいえ違っても全然最後まで楽しめる辺り、デンゼルの顔面力はオールタイム楽しめるんだなと再認識。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

めちゃめちゃ評判良いから一般向けのランティモス作品が出来たかと思いきや、ド直球のいつものランティモス作品だった。
本作や「ライトハウス」をきちんと翻訳してくれる松浦美奈女史には感謝しかないですよ。
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ザ・ドライバー 4K レストア版(1978年製作の映画)

4.1

久しぶりにカーチェイス見て手に汗かいたよ
やっぱり70年代の治安の悪いアメリカは画が生えるね
多分住んだら1時間で身ぐるみ剥がされるだろうけど、それでもこの空間にいたいなって思えてくる。

そんな世紀
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大菩薩峠(1966年製作の映画)

3.8

「斬る」とは180°変わったような本格的真面目路線の時代劇。しかし時たま見える喜八的テンポの良さが良い塩梅で物語に溶け込んでいたよ。
主人公のニヒルさと岡本監督のテイストと仲代達也がベストマッチしたと
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斬る(1968年製作の映画)

4.4

大傑作がすぎるぞ
岡本喜八監督の時代劇か〜って思ってみたけど、コメディにチャンバラ、スパイアクションにラブロマンス、さらにはブロマンスまで全ジャンルを2時間に詰め込んだような何でもあり映画だったぞ!
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.9

フラッシュで回収しきれなかったブラックマンタ問題もこれにて無事解決&完結。やっぱりDCEUはワンを手に入れられただけで十分お釣りが出るユニバースだったね。

これでほとんどの伏線は回収されたな!
あと
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地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

4.0

初鑑賞、やっぱ名作の初体験は映画館の方が良いよね。
今じゃギリ出来ることの詰め合わせみたいな内容だけど良く撮りきったよね。

危険なベトコンや文脈不明のパイオツのみならず、マーロン・ブランドの顔芸まで
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

3.5

予告編で衝撃のラストに備えよって言ってたから見たけど、確かにこれは衝撃だったよ。
トランスフォーマーから15年ミーガン・フォックスを追ってた甲斐があったよ

赦し(2022年製作の映画)

3.6

尚玄と松浦りょうが良い意味で日本人離れしているから見てて外国映画を見たような気分になる。
意外と外国の監督が日本映画撮っても外国映画になりにくいことを知ったばかりなので、こういうアプローチの作品も見て
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稲妻(1952年製作の映画)

4.0

冒頭、小津っぽいなと思った瞬間、小津らしくないドロドロが出てきてすぐ成瀬映画だと思い知らされちゃった。

タイトル通り稲妻が出てくるシーンが一番象徴的に描かれるが、実は一番印象に残るのが愛人宅にお金を
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プロジェクトA2 史上最大の標的(1987年製作の映画)

3.7

ドラマパートに振りすぎた。孫文時代の市井の革命話はそこまで面白くないね。
あと冒頭での海賊パートで結構盛り上がったけど、あの話ってどこに終着したっけ?

プロジェクトA(1983年製作の映画)

4.7

スッゲェ面白い。こんな面白かったんだ、もはやキートンやロイドの領域でしょ
問答無用の100点満点、海賊を追う話なのに肝心の海賊が1時間経ったあたりでようやく出る所さえ目を瞑れば最高傑作でしょ

冒頭1
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屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

3.2

正直これは失敗作、結局ポノックが一番ジブリ離れ出来てない気がする。全編説明セリフだけで構成したような脚本なのに、まだ説明が足らない感で終わってしまった印象があったぞ

多分これ根本的に映画に向いていな
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.1

役所広司以外全員特別出演と書けるレベルで役所広司映画
やっぱこの人が出るとどの画も映えるね。

それはそうと、海外のアート系おじいちゃんが晩年に監督する作品って、割と爺ちゃんと若い女性の交流ものが増え
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