ケネディ長野さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場(2017年製作の映画)

3.8

勝っても負けても虚しいだけの、一進一退のリアリズム。

夫婦のサウナシーンが1番のお気に入りで、次点で好きなのは松ぼっくりを拾う仕事の話。

屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

3.8

700本以上観てきた映画の中で一番汚い。
とにかく汚くて、画面越しまで立ち込める臭気が異常なのだが、これでいいのだ。

俺は悪い夢でもみていたのだろうか…?

南極料理人(2009年製作の映画)

2.5

ストーリーが素麺みたいに細いし、メッセージ性も餃子の皮くらい薄い。

だから何だってんだよって映画。

ビースト・オブ・ノー・ネーション(2015年製作の映画)

3.8

人間やめるか、戦争やめるか。

この映画ではっきりしたのは、こたびフォーカスされたのは少年兵ながらも、何処かでケダモノに堕ちたら、もしくは堕ちざるを得ない状況になったらば、一生元には戻れないということ
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僕のワンダフル・ジャーニー(2019年製作の映画)

4.8

えぐいって、、、、
ずっと顔面グズグズだった。

ほんわかストーリーに、ジンとくる感動。
犬猫ムービーは観る前から最高だって、そう決まってんのよ。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

2.5

イングロリアスバスターズをもう二、三段つまんなくした風合い。
控えめに言って終盤まではクソつまんない映画。

ブラピとレオ様が激渋でかつ酒飲みながらだから最後まで観れたみたいなところisある。

「タ
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ボヤンシー 眼差しの向こうに(2019年製作の映画)

4.0

ジャケットが良かったからAmazonでレンタル。簡単に言うとカンボジア・バンコクの奴隷船の話。 カンボジア映画を観るのは「最初に父が殺された」以来かなぁ。
あらすじを読まなかったからこそ意外な最終着地
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.5

ずっとかなしいね。
ラストでやっとゼインが笑ってくれたんだけど、その背景も鑑みるとやっぱりかなしいね。。。

社会的システムからはみ出してしまったら、"ヒト"以下の生活になってしまうんだなって。

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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

2.5

ストーリーもキャラクターもクソほどチープだけど、jokerカップルのどうしようもない恋愛模様が少しだけ好き。

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.5

LEGOみたいな映画。
言うなれば、完成形を取説で見せつけられたあとに、そこに書かれた手順通りに完成形に近づくだけの作品。

ストーリーなんてない。
そこにあるのは爽快感だけ。

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.8

前作同様、"好きな人は好きだし、苦手な人は苦手"、所謂ファンムービーとして最高の出来栄えだった。

刹那的に生きる、鈴木亮平演じる上林が死ぬほど渋くてイカしてた。
バックグラウンドよし、タッパあり、顔
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.0

映画界のアベンジャーズ。
BTTF、AKIRA、シャイニング、マッドマックス、バットマン、キングコング、ゴジラ、ストファイ、ガンダム、、、

クロスオーバーのための著作権交渉に数年掛かったのも納得で、
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ロアー(1981年製作の映画)

4.8

ネコ科大好き人間にはたまらないね。

「ネコ科の猛獣大集合のほっこりパニックムービー」という未知のジャンルの映画。
共存への道を説く、強烈なメッセージ。

これで実写なのがなんせ凄すぎだし、当時ハリウ
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.3

ほんと最高なタイトルだね。
観た者だけがしみじみと感じれる良さがある。

それに、なぜかじんとくる言葉の数々。

ザック「僕は死ぬの?」
タイラー「ああ死ぬさ。問題は死後にどんな物語を残せるかだ。」
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ブレッドウィナー/生きのびるために(2017年製作の映画)

4.0

いい邦題だと思う。

厳しい世界の中で出会う優しい人々にみんながなれたら、争いなんて無くなるはずなのにね。

生活水準の低さからふと昔話を観ているかのような気分になったとき、戦闘機が通り過ぎる。まさに
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来る(2018年製作の映画)

1.0

小説も持ってるけど、改悪に次ぐ改悪で、どうしようもない出来だった。
中島哲也監督の作品も幾つか観てきたけど、これはちょっとドン引きレベルで良くない。

こんな出来なら、小松菜奈のイメージムービーにでも
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

3.7

原作を読んだこともないし、世代じゃないから詳しい話はよく分からないけれど、断片的に示唆めいたものは拾えたかなと。

一橋の楠木教授の「逆タイムマシン経営論」じゃないけれども、20世紀に作ったこの映画を
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ロシアン・スナイパー(2015年製作の映画)

2.8

この映画に限らない個人的な趣味趣向の話なんだけど、回想⇄現実の行ったり来たりの演出が好きじゃなかった。

"ロシアの天才女性スナイパー"っていうパワーワードに内容が付いてきてないかな。視聴者が本当に欲
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.8

途中まではつまらない描写続きで「失敗だったな」感が異常だったし、竜が誰なのかを推測するだけの映画だったんだけど、ラストの展開に全て救われた。

答え合わせの前に着地点に気づいた時、涙腺が軽く崩壊した。
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.7

「多産多死のコンテンツと、コンテンツを産み出す苦しみ」「MVV浸透のパッションの持ちよう」の2つの観点でしみじみと良かった。

映画オタクの諸君は終始ニヤけ顔になること請け合い。

しみじみと良い配役
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.8

「極道と関わるいうんは、曲芸師になったようなもんじゃ」

そもそも極道モノが好みなのもあるけど、配役とストーリーが良すぎて何度も観ちゃうんだよね。
これはいいモノだ。

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.0

「内向きから外向きに。オープンマインドで人生に華を!!」が本来のメッセージ。

「卒業式前日のパーティーで青春を取り戻そう!!」というメッセージはあくまで外向きのもの。

モリーとエイミーの女の友情も
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きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)

4.0

ファンタジーをファンタジーとしてとらまえて、その中の抽象的な示唆を現実世界に落とし込む力が試される映画。

お互いがお互いのヒーローだったなんていいね、夏らしくていい映画。

現実路線だって、ファンタ
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生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

1.5

こういう類の病気の経験がないからか、同性じゃないからか、演者のファンでも無いからなのか、理由は定かではないけれど、自分には1ミリも刺さらなかった。

加えて、趣里演じる寧子が生理的に受け付けなくて、言
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.2

じっとりとした厭な気持ち悪さをずっと引きずる、悪魔信仰系の話。

肝心の内容といえば難しすぎて、解説みて答え合わせしないと何も理解できなかった。。。

度々思うけど、日本人に悪魔信仰系のホラーって根付
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

4.0

イスの「お母さんがまだ生きてたら何をしたい?」の問いかけに対するイス父「一緒に歳を取ることだな」がこの映画の1番のメッセージだった。このセリフ渋すぎでは?

ストーリーは正統派の韓国モノそのものだし、
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.5

"Fuck Ideology, We just want to dance!!"

「人種も国籍も、喋る言葉さえ違っても、タップダンスと少しの勇気さえあれば繋がれる。本来ヒトの境目なんて無かったんだ」
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ドアロック(2018年製作の映画)

3.5

一人暮らしの天敵みたいな映画。
ただ同時に防犯意識向上っていう観点では、一人暮らしの人全員が観るべき映画ともいえる矛盾。

住むなら絶対日本だし、オートロックは必須だし、ベッドは絶対にローベッドだし、
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G.I.ジョー(2009年製作の映画)

2.0

サガミオリジナルもびっくりの薄い内容。
1日経ったらどんな内容だったか忘れました。
次作を観ることはまずないな。

お嬢さん(2016年製作の映画)

3.2

観る官能小説みたいな話だった。
世界観は独創的で凄いのだけど、何を間違っても人と観るやつじゃない。。。

それと日本語が絶妙に下手で、日本語パートに限っては半分以上聴き取れなかった悲しみ。
無理して役
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

4.0

資本主義のメタファー的映画。
「キューブ」そっくりじゃないかという声もあるけど、作品に込められたキーメッセージが全く違う。

"穴"を変えられる可能性を握っているのは市民のなかでも、体力的にも心理的に
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バケモノの子(2015年製作の映画)

4.5

どうありたいかは自分で決める。それは人間もバケモノも同じなんだなって。

蓮は、熊徹の暗黙知的な強さを言葉に言い表して体現化する才覚が飛び抜けてて、まじでカッコ良かった。(要するに暗黙知と形式知の話)
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ジュマンジ/ネクスト・レベル(2019年製作の映画)

4.0

前作とはまた違ったひねりで、内容といえば抜群の安定感だった。

本作のメッセージは「最低なようで最高な今を大切に」。

今回もガンズのWelcome to the Jungleを使ってくれたのは最高だ
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

4.2

「ある日突然、4人+1人がゲームに吸われてジャングルの世界に迷い込んでしまいましたが、擦った揉んだあって抜け出せました」だけの映画ではないところが素敵。

ジュマンジの世界でそれぞれのキャラクターを全
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トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

4.2

3世代を跨いでの人間模様が最高にアツい映画。

毒錬成後の未来の娘と別れるシーン然り、雪原での親子の共闘シーン然り、胸熱なシーンが多すぎる。

あとは何より、エイリアンの造り込みが独創的でクセになる。
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アナベル 死霊館の人形(2014年製作の映画)

3.0

日本とアメリカの畏怖の対象の違いが顕著で面白かった。

日本で人形×ホラーを作らせたとしたら、
こけしor日本人形(ビジュアルの違い)×故人の憎悪(畏怖の対象の違い)になるんだろうし、その掛け合わせが
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