あららさんの映画レビュー・感想・評価

あらら

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ファナティック ハリウッドの狂愛者(2019年製作の映画)

3.0

トラボルタの超絶怪演により成り立った観ててなんとも可哀想な気持ちになる映画
リンプビズキットのボーカルが監督との事でどんな作品になるかと思っていたが真っ当な脚本は良い意味で驚かされた
狂気のクライムホ
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オオカミの家(2018年製作の映画)

4.1

チリの暗黒時代をストップモーションで超狂気的かつかなり抜粋して表現した特殊な映画
実際にあったコロニア・ディグニダというカルトの施設から脱走した1人の信者が身を潜めるために入った民家で2匹の子豚?に出
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.0

大人になりかけな少女2人の物語
自分には才能がありつまらない人生なんて糞喰らえな10代特有の拗れた思想が絶賛爆発中なイーニドと、所謂陰キャでどこにでも居る女の子レベッカのコンビは対照的だが対等であるが
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ホーンテッドマンション(2003年製作の映画)

3.3

子供の頃に観たのであらすじや描写が鮮明では無いが面白かった映画
扉を開けないと絶体絶命の場面で息子が蜘蛛が怖くてモジモジしてるのが印象に残っている
殆どコミカルに描かれているのだが後半のゾンビ軍団のシ
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.0

独身は犯罪で男女の番いでなければ動物に変えられるというぶっ飛んだ世界
独身は施設に入れられそこでパートナーが見つける猶予を与えられ、他の独身を殺せば1日だけ猶予が増えるという倫理観のバグり具合が他に類
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.0

堕落した男の一方的な嫉みと焦燥感が生み出した桃源郷に愛するパートナーを引き摺り込んだ電脳ディストピアを舞台にした作品
他作品でも見られるようなストーリーなので新鮮さは無いが魅せ方が良かった
今をときめ
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.7

おしゃれ映画として取り上げられがちな作品だが、確かにファッションも良いし生乾きのような気怠げなトーンと寂しいストーリーもマッチしてて今流行るのも頷ける
神経質で常にイライラしてるヴィンセントは感情移入
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ピンク・クラウド(2021年製作の映画)

2.5

コロナ禍以前に未来予知により制作されたパンデミック&シチュエーションスリラー低空飛行するピンク色の雲は触れると10秒で死に至る
そんなのが突然蔓延したら恐怖でしか無いのにダメ押しにワンナイトの相手まで
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.7

事故で両親を亡くした姪と、おもちゃ会社に勤める天才が開発した危険過ぎるヒューマノイドが主役のホラー
ロボコップとかダイハードのオマージュがあったりして楽しめた
高性能故に人間をあっさりと凌駕してしまい
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NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

3.8

子供服ブランドのデザイナーでバリバリのキャリアウーマンである主人公への壮絶な怨念が込められた復讐の物語
最近呪物にハマっているのもあり若干バイアスがかかっているが、中盤まではかなり面白い
冒頭で1つの
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スケアリーストーリーズ 怖い本(2019年製作の映画)

4.0

舞台は60年代後半ベトナム戦争下のアメリカ、学生最後のハロウィンでいじめっ子に復讐をするズッコケ3人組
案の定返り討ちにあった所をロードムービーで出会ったラモンに助けてもらい100年前からある幽霊屋敷
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エゴイスト(2023年製作の映画)

4.3

同性愛者のサクセス主人公とインストラクターを夢見て売春を行う彼氏との生活を描いたヒューマンドラマ
かなりタイトルが秀逸
与えたいというエゴにより産まれる平等でありたいというエゴ
愛故に利害では無い考え
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パディントン(2014年製作の映画)

2.6

歴史背景に移民文化と密接な関係を持つ国、そんなイギリスを代表する移民といえば暗黒の地ペルーより降り立った熊である
地震により故郷を追われて難民になってしまった熊は母を老熊ホームに残し1人ロンドンへ移住
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チキン・リトル(2005年製作の映画)

2.0

なんか子供の頃めちゃくちゃ流行った瞬間があったなぁとふと思い出した
CMで使われた曲がバズっただけなのは大人になってから理解したが、キャラクターの背景がかなり悲惨なのも大人になって気付いた
毒親とまで
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

1.5

「頼むから次でもう殺してくれ」と主演にいわしめたアクションシリーズの完結編
関西出身なのでコンチネンタル大阪支部がちょっと嬉しかった
ストーリーとか演技とかはもうこの際ほっといて、徹底的に意図された隙
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キャスパー(1995年製作の映画)

3.0

子供の頃に見て地下室のギミックにとても心躍らされた記憶がある
幽霊になってしまった優しいイケメンのキャスパーと小役時代のクリスティナリッチが可愛い子供向けのお化け映画
幽霊になるとデフォルメされるのが
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プレデター(1987年製作の映画)

3.5

後にイヤというほど作られるシリーズの記念すべき一作目
狩猟戦闘民族の宇宙人という素晴らしい設定とビジュアルは正に革命的である
無力な人間の強さとは何か
確実に筋肉で考えたであろう「血が出るなら殺せる」
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雪山の絆(2023年製作の映画)

3.5

1時間半近い長編映画だがその分丁寧に人間の極限状態における強さと弱さを描いている作品
飛行機事故で雪山に墜落し生き残る為にもう動かない親しい友も含めて共に雪解けまでサバイバル
大自然と対峙する絶望感も
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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

4.7

糞馬鹿で最高にツイてる男達のクライムコメディの金字塔
ガイリッチー監督といえばこの映画で、数々の映画に影響を与えた作品
登場人物が多くそれら全員が複雑に交わるのだが、見事な脚本により難解にはならず終始
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ザ・ヒューマンズ(2021年製作の映画)

3.8

何処にでもいる一家の祝祭日を描いた作品
ホラーな演出が目立つので恐ろしい何かが出てくるのを期待して観てしまうとガッカリすると思う
ただカメラワークや音楽、限られたシチュエーションと相関での魅せ方が非常
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.4

前作から更に60年前が舞台となるお婆ちゃんの前日譚
前作もそうだが数々の名作ホラーのオマージュが盛り込まれており、画的にも良いしストーリーもいい塩梅に狂ってる
若く夢があるのに死にかけの親の世話や人種
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X エックス(2022年製作の映画)

3.1

70年代後半、自主制作の映画と称した現代でいうポルノビデオを撮影する若い男女が嫉妬で狂った老夫婦に襲われる話
中盤まではスローなテンポで丁寧に伏線を張り巡らせていて、後半一気に加速する見応えのある作品
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正欲(2023年製作の映画)

2.9

原作の小説が気になっている内に映画化されたので先にこちらを
描き切れていない感が否めないがテーマ性や群像劇としての濃度が高く、興味をそそられていただけに楽しめた
特殊性癖を持つ人達の気持ちは分からない
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ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲(2018年製作の映画)

3.9

台詞など要らないのに喋る役を与えられたローワンアトキンソン主演の現代スパイ映画
最新技術を駆使したデジタルテロリストに対抗出来るのはガタガタの退役アナログスパイだという発想は割と的を得ていて、終始コミ
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ロッキー・ホラー・ショー タイムワープ・アゲイン(2016年製作の映画)

1.0

仮にも伝説的映画のタイトルと設定を踏襲してるくせにハイスクールミュージカルそのまんまのノリで作られたとんでもない駄作
観る価値なしと断言出来るようになるのが唯一の観て良かったこと
要らないところを写し
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フィフス・エレメント(1997年製作の映画)

4.2

20年に及ぶ構想と10億をぶち込んだ間違い無く最強の娯楽SF大作
キャストも超豪華で髪の毛も似合うBruce Willisと変な髪型のGary Oldmanが見れる
ニヒヒと笑うMilla Jovov
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カリフォルニア(1993年製作の映画)

3.9

殺人鬼に関する紀行本を書くお人好しなライターの主人公と写真家の爆イケ奥さんが過去の事件現場を巡りながら憧れのカルフォルニアへと向かうサイコサスペンス映画
旅費を浮かす為に同乗者を募ったのが運の尽き、本
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エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

3.8

新宿を舞台に輪廻転生を描いたあまりにもサイケなドラッグ映画
オープニングで遺憾無くアートセンスを爆発させた直後、度肝を抜く"瞬き"とToolのアートワークの様な擬似トリップ体験が出来るので手っ取り早い
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ロッキー・ホラー・ショー(1975年製作の映画)

4.7

映画史に残るイカれたミュージカル作品
何年経ってもこの映画について語ろうとすると形容し難い興奮が湧いてくるので、恐らくまだ消化されず何処かに居座っているのだろう
ストーリーはかなりカオスだがとにかく衣
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バビロン(2021年製作の映画)

3.6

20年代後半から30年代にかけての無声映画からトーキーに移り行く映画史の礎を描いた作品
起承転結ならぬ栄枯盛衰をたっぷり時間をかけて丁寧に描いている
ゴシップライターの台詞が的確に確信を突いていて鋭く
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バード・ボックス(2018年製作の映画)

3.0

突如として見ると自殺してしまう何かが現れ崩壊した世界
生き残ったのはほんの一握りの人間は生き残る為部屋の窓を塞ぎ、外では目隠し救助を待つ
精神病棟にいた狂人は何故か目隠しを不要とし、あまつさえ生き残っ
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ジャッカス・ザ・ムービー 日本特別版(2002年製作の映画)

2.5

まず初めに、これは映画では無い
バカッター、迷惑系YouTuberの走りであるアホ集団が兎に角くだらない無茶をしまくるホームビデオのような作品
糞みたいな企画をぽんぽん産み出す才能とそれをやってのける
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.1

降霊術を題材としたホラーで、お化けの怖さというよりどんどんまずい方向へ向かっていく不安や緊張の表現が印象的なA24らしい作品
ユースドラッグカルチャーのメタファーという現代的な解釈で描かれる悪霊との交
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.0

過激派のヴィーガンに店を襲われたマンネリ気味な肉屋の夫婦
そんなことがあった後にわざわざ娘がヴィーガンの彼氏を連れて来たので食卓を囲むもコーヒー以外には一切手をつけず兎に角ヴィーガン以外の全てを否定す
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ロンドンゾンビ紀行(2012年製作の映画)

2.5

主人公の兄弟は犯罪者の両親を幼い頃に失いこれまで育ててくれた祖父が暮らす老人ホームを土地開発に伴う立ち退きから救う為に銀行強盗を計画
頭に脳みその代わりに鉄板を入れたアホを始めとしたコミカルなキャラク
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12モンキーズ(1995年製作の映画)

4.3

殺人ウイルスによって取り敢えず地上が終わり、生き残った人口の僅か1%の人類は地下へと身を潜めた2035年
地下施設全体が刑務所で犯罪者しかいないのかとツッコみたくなるが、特赦を条件に過去を追体験し殺人
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