吉良吉影さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.7

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ほろ酔い状態での仕事の効率性UP。
グラント将軍・チャーチル・ヘミングウェイのようにかつての偉人である政治家や文化人は酒の潜在性を主張していた。適度に酒を飲むことでアルコール度数を制御していた筈が、知
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.2

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子供の無知と純粋さが仇となり、悲劇的な結末を迎える。
いくら"親友としての仲良し"でもスキンシップの程度を超えていると感じたが、365日一緒という設定があると、自然にそうなるものかと思う。しかし、いち
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ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)

3.5

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難解映画と知られる本作品。
せっかくなのでネタバレ無しの考察と解説読み済み後の感想でレビュー。

【ネタバレ無し考察】
まずドニーは夢遊病や幻覚と精神的に異常なものを抱えていた。それも先生への暴言など
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

3.4

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ただのサイコパス・サラリーマンが『ジョーカー』のように闇堕ちして人を殺める内容かと思っていたが、最期で一気に謎が深まって終わった。「告白には意味がなかった」というセリフで幕を閉じるが、このオチだと妄想>>続きを読む

SOMEWHERE(2010年製作の映画)

3.7

『aftersun』に影響を与えた作品と知り、本作も鑑賞。どちらかと言うと、この作品の方が軽めであり、鬱要素が直接的に描かれていないので見やすい印象を受けた。ただひたすらに孤独感を漂わせるだけで、寂し>>続きを読む

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

3.7

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いい歳した中年の夫が娘の友達に一目惚れをしてしまい、夫婦仲に綻びが生じて悲劇の結末を迎える。なんとも気持ち悪い設定だが、登場人物達は己の中にそれぞれに違う「美しさ」を見出しており、当時のアメリカの同性>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.6

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この映画が良かったかを聞かれるとかなり答えを出すのが難しい。
娘と父親の一夏の楽しい時間の中で、父親の葛藤や闇の部分が見え隠れし、光と闇のコントラストが印象に残った。それも時折目紛しいフラッシュの明滅
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.8

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豪華ホテルの常連が殺害され、グスタブが遺産相続を巡り容疑者として追われる話。彼に付きっきりだった純粋なベルボーイが愛おしかったが、戦争の難民という背景は重い。1932年はドイツの動きが活発になってくる>>続きを読む

ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.9

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9月公開の『アステロイド・シティ』に向け、ウェス・アンダーソン監督を予習。キャストが豪華でかなり楽しみだったので、どんな監督なのか気になっていた。
本作はボーイスカウトの少年が少女に恋をしてしまい一緒
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ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)

2.6

何か映画っぽくなくて違和感を感じたが、手ブレショットでホームビデオっぽく仕上がっていたからだ。アイルランドに縁があってこの作品も楽しみにしていたが、少し残念だ。確かに道での弾き語りが多いイメージで国柄>>続きを読む

セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

4.4

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一見気難しく傲慢にも見えるフランクだが、チャーリーが心を通わせるほど人間らしさに溢れていた。軍人が心を鬼にするのも、戦争において感情を無くすことで余計な邪念が入らずに残酷になることができる。冷酷無慈悲>>続きを読む

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.9

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部屋やトイレ、総じて汚い映画。個人的にB級映画のように感じたが、なぜこんなに知名度があるのか気になる。
面白いシーンが2つ。
一つ目は便器に顔を突っ込むシーン。「こんな汚いトイレ見たことないし、突っ込
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.8

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天才はやはり子供の時から才能を発揮していることを改めて感じた。しかし、その才能あまりに母親の浮気を"好きな映画"を通して見抜いてしまうのは不運だ。映像とはあまりに写実的であり、全てを映して記録してしま>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.6

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人間の愚かさにより地球が滅亡するという風刺的作品。実際に起こり得そうな話でもあり、ゾッとした。
愚かな上級国民のせいで市民が犠牲になるプロットは、キューブリックの『博士の異常な愛情』やディカプリオ主演
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.9

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夏のじめじめとティモシー・シャラメは相性が良い。作品全体を通して映像美が伝わった。
LGBT系の内容は社会に疎外されるなかでも抗って自身を確立するようなストーリーが多くて重い雰囲気になりがちだが、可も
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ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

4.0

女性監督の映画を初鑑賞。優雅な音楽の流し方やデートの想像などのワンショットがお洒落で女性らしさを感じた。
トリップのような典型的なダメ男がきっかけに、家族の関係が悪化する。ラックスはどこに惹かれたのだ
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.1

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非常に重い話。怪我になってしまうなかで、親からの期待を裏切れず、成果を残したいタイラーは真実を言えないジレンマが生まれる。そんななかで愛する彼女と全く意思疎通ができなくなってしまい、我を失うタイラーは>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.2

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コメディ俳優のジョナ・ヒルがA24とタッグを組んで生まれた作品。あの変な役が多いジョナ・ヒルがこんな湿っぽい作品を作るなんて意外。
アメリカのスラムのヤンキー達がこんな13歳の子供に優しく接するなんて
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.7

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宗教×ホラー×家族の組み合わせを定着させたA24とアリ・アスターのタッグは流石。
今までずっと逃げてきた今作と大一番の勝負。いつもテレビで映画をみるが、ホラーの時だけはスマホじゃないと見れない。

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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

4.1

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今まではどの作品も綺麗に終わってきたが、今作はまさかの中途半端な終わり。

「まだ続編作る気なのか、、、(涙目)」

と思ったらエンディングがまさかのNotorious B.I.G.!!

テンション
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ロープ(1948年製作の映画)

3.3

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自意識高そうな男と明らかに落ち着きがない男二人組がパーティの食卓の下に死体を隠すというトリッキーな作品。
上手く隠し通せたと思うが後者の奴が明らかに不自然すぎて戦犯。でもサイコパスでない限り、殺人を犯
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裏窓(1954年製作の映画)

4.1

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ジェフが住む部屋の裏窓から見た景色は人々のありふれた日常が広がっている。そんな一部屋に挙動不審な男を発見。同居していた妻も見当たらず、「もしやこの男が殺したのではないか」と疑念を持つ。この男が殺害を犯>>続きを読む

めまい(1958年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

知り合いの妻の謎を解き明かすはずが、徐々に恋に落ちてしまう話。と、思ったがまさかの妻マデリンが亡くなってしまう。その後によく似たジュディと出会うが、ここからのスコティが非常に気持ち悪い。「話だけでも」>>続きを読む

サイコ(1960年製作の映画)

4.5

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古典サスペンスの巨匠ヒッチコックが生み出すサイコスリラー。犯人が多重人格のオチは何作も観てきたが、この作品が元祖だろうか。しかし、結局その線は読めなかったため、仰天の終わり方に感じた。
カメラワークが
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ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

3.7

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とうとう宇宙に行ってしまったか。規模やスケールの大きさ的に最新作は超えられるのだろうか。
レティの時もそうだったけど、ハンが生きてたのも後付け感が強い。ストーリー強引に作ってる気がして違和感に感じる。
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ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

3.8

ドウェイン・ジョンソンかジェイソン・ステイサム好きの為の映画。「ワイスピ」のノリで見たら、これじゃない感が強いかもしれない。
内容というか画が完全にコメディ版『ターミネーター』。ワイスピ界はどれだけ科
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ワイルド・スピード ICE BREAK(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

前作で因縁の敵であったジェイソン・ステイサムが今作ではまさかの味方。こういう今までに苦戦した相手が味方になる展開は好き。赤ちゃんに聞かせる音楽が戦場とは場違い過ぎて、ところとごろに流れてくるのが面白か>>続きを読む

ワイルド・スピード SKY MISSION(2015年製作の映画)

4.0

名前の通り飛びまくってて、アクション的には素晴らしかった。
爆風を利用したビルからビルへのダイブは圧巻。名探偵コナンの『天国へのカウントダウン』の実写を見ている感じになった。
ヘリの上から車でダイブも
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ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006年製作の映画)

2.7

ワイルドスピードの黒歴史。
日本を舞台にしたかったのだろうが、外国あるあるのオリエンタリズム的な視点でめちゃくちゃになっている。純ジャパをもっと目立たせればいいのに。
日本人の自分からしたら非常に外れ
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ワイルド・スピード EURO MISSION(2013年製作の映画)

3.8

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レティ生きてた設定の後付け感が残るが、気にしないでおこう。
アクションのなかで戦車や飛行機と規模が格段に上がった印象を受けた。そろそろ、自分が想像するワイルドスピードに近づいてきたかもしれない。
飛行
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ワイルド・スピード MEGA MAX(2011年製作の映画)

3.7

ワイルドスピードといったらドウェイン・ジョンソンと勝手に思っていたが、ここから登場したのか。それも敵役として出ていたから意外。
色々ぶっ壊しながらカーチェイスをしていて、どうやって撮っているのか。アク
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ワイルド・スピード MAX(2009年製作の映画)

3.0

内容がちょっと薄い。シリーズ長いから、やっぱり中弛み起こしてしまうのか。
洞窟の中であんなハイスピードで駆け抜けたら玉突き事故起こすんじゃないかって思った。なんか今回は謎にインディー・ジョーンズ感を感
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ワイルド・スピードX2(2003年製作の映画)

3.8

ブライアンとローマンが最初ギクシャクしていたが、どんどん仲良くなっていくのが微笑ましい。
カーアクションも前作と比べ、レーシングさが増して、ガタガタとギアチェンジするのがかっこいい。ただ、ドンちゃん騒
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ワイルド・スピード(2001年製作の映画)

3.7

最新作を映画館で観たいが、それまでに間に合うだろうか。とうとうこの長編シリーズに手を出してしまった。
最近のワイスピだとかなりめちゃくちゃなカーチェイスのイメージだけど、1作目は普通のカーレース。途中
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RRR(2022年製作の映画)

4.6

インド映画初鑑賞。壮大な音楽と豪快なアクションで3時間があっという間だった。
無音なシーンが殆どなくて、常に激しい曲調の音楽が流れてるから脳が刺激される。
数々の映画のなかでもトップクラスにラーマが強
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.7

最後の終わり方は現実か、はたまた想像か、。
何か違和感を感じると思ったらワンカット調の撮影方法を採用していたからか。とてもカメラワークが面白くて、この映画の撮り方が気になった。
マイケル・キートンの作
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