吉良吉影さんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ワイルド・スピードX2(2003年製作の映画)

3.8

ブライアンとローマンが最初ギクシャクしていたが、どんどん仲良くなっていくのが微笑ましい。
カーアクションも前作と比べ、レーシングさが増して、ガタガタとギアチェンジするのがかっこいい。ただ、ドンちゃん騒
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ワイルド・スピード(2001年製作の映画)

3.7

最新作を映画館で観たいが、それまでに間に合うだろうか。とうとうこの長編シリーズに手を出してしまった。
最近のワイスピだとかなりめちゃくちゃなカーチェイスのイメージだけど、1作目は普通のカーレース。途中
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RRR(2022年製作の映画)

4.6

インド映画初鑑賞。壮大な音楽と豪快なアクションで3時間があっという間だった。
無音なシーンが殆どなくて、常に激しい曲調の音楽が流れてるから脳が刺激される。
数々の映画のなかでもトップクラスにラーマが強
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.7

最後の終わり方は現実か、はたまた想像か、。
何か違和感を感じると思ったらワンカット調の撮影方法を採用していたからか。とてもカメラワークが面白くて、この映画の撮り方が気になった。
マイケル・キートンの作
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レインマン(1988年製作の映画)

4.0

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適切な表現ではないのは確かだが、レイモンドの一挙一動が途中から可愛く見えてきた。それほどダスティン・ホフマンの演技が素晴らしい。世話に困るトム・クルーズとの名演技の応酬が見ていて楽しかった。
自閉症に
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.4

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遭難した妻を探すお涙頂戴映画かと思ったら、「....」となる作品でした。この期待を裏切る感じはさすがのフィンチャー監督。
この映画は女性恐怖症の人に毒であり、追い討ちをかけるかもしれない。女性が肉体的
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タイタニック(1997年製作の映画)

5.0

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恋愛映画の頂点。身分の差が顕著に描かれていて、人間の醜さが垣間見れる。その絶対的な隔たる階級社会を繋げる愛の力が凄まじくて美しい。壮大な恋愛模様が大海原にはちっぽけな船の上で繰り広げられるが、結果が悲>>続きを読む

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

4.0

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そもそも読み物が苦手な自分が、大学でフィッツ・ジェラルドを学んだ時、「The Great Gatsby」をなあなあに流し読みしていた。だが、映像化されたものを見ると興味深い。映画はやっぱり自分にとって>>続きを読む

デヴィッド・リンチ:アートライフ(2016年製作の映画)

3.0

仰天映画を数々制作してきたリンチのどんなバックグラウンドがあるのかと気になっていたが、普通?だったのか。
ただ、数々の挿入されるアートは彼の芸術性が常軌を逸してることを伝えてくれる。
それにしても、リ
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マグノリア(1999年製作の映画)

3.3

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序盤がゆっくりテンポすぎて、きつかった。中盤から後半にかけての勢いは凄まじかったが、自分にはあまり合わなかった。
人生は偶然の重なり合い。それを後悔のように感じてどう嘆いても、結局は偶然に過ぎない。こ
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.6

初PTA作品。
内容がめちゃくちゃ濃いにも関わらず、あっさりとした雰囲気なのがポイント。
お姉さんが7人もいると性格がこんなに拗れるのか。バリーが急に暴走するところは面白かった。
セックス・ダイアルか
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ハンガー・ゲーム(2012年製作の映画)

3.6

エンターテイメントとして子供達に殺しをさせる設定が嫌。とはいえ国の反乱分子を恐怖で潰す設定など、細かい背景があるのは歴史的な要素を孕み深いとも感じた。
独裁国家がどんなに恐ろしいかを、この映画は伝えて
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あと1センチの恋(2014年製作の映画)

3.7

【再鑑賞】
すれ違いにすれ違いが起きてムズムズした。タイミングが奇跡的に噛み合わず、まさに1センチのズレのようだった。もはやこれが運命なのだろうかと感じた。
恋愛に限らず、思ったことはしっかり心に留め
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.8

『ダークナイト』のヒース・レジャー演じるジョーカーが好きかもしれない。
富裕層と貧困層という格差から生まれた怪物という悲惨な生い立ちであり、少し可哀想と思ってしまった。誰かがもっと支えてあげれば、、。
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パニック・ルーム(2002年製作の映画)

4.5

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フィンチャー映画特有の画面の暗さは、不安感や恐怖感を煽る。そして、ズームさせる画面の映し方が印象的。
引っ越したばかりなのに強盗が家に入るという悪運。避難所に入り強盗達をやり過ごすだけかと思っていたが
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ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

3.6

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爺さんがトラクターで500kmをゆったり走るというシュールな話。旅の途中には色々な優しい人たちが出てきて、人情を感じられた。
とても良い話の中で、急に鹿を轢きまくる変な女が出てきたのは通常運転。
50
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氷の微笑(1992年製作の映画)

3.8

魔性の女が警察官を振り回す。妖艶すぎる色気が登場する男全員を弄ぶかのようにみえる演技は流石。
ミステリーとしても内容が読めずに、考えさせられる良い作品であった。お昼のメロドラのような湿っぽい雰囲気が終
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.7

映像的には『インセプション』と『TENET』を足して2で割って、マーベル化したような作品。魔法が好きな自分にとって、いろんな魔術を駆使しながら敵と戦うのが面白かった。建物が捻じ曲がり、マルチバース的な>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.7

いろんな"個性"が自分の強みとしてショーで人を沸かせる。それは夢を叶えるきっかけとして皆に勇気を与えた。
現代は多様性が重視されていて、この映画の舞台はそれを象徴しているようにも感じた。差別と偏見の対
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

4.4

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前半でレナードが鬼教官に罵倒され続けて、狂い出すシーンが印象に残った。『シャイニング』でジャック・ニコルソンが徐々に狂いだした時と同じ表情をしていた。
個人的に教官の下品な合唱がリズミカルすぎて頭に残
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セッション(2014年製作の映画)

4.3

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音楽教師のパワハラが度を超えていて、練習のシーンも常にヒヤヒヤ感が止まらなかった。アクションやホラーのようなジャンルを観ているわけではないのに、このゾクゾク感が感じられるのが凄い。それもフレッチャーの>>続きを読む

ワン・デイ 23年のラブストーリー(2011年製作の映画)

3.8

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友人以上恋人未満のようなぎこちない関係が23年間続いて、やっと2人の関係が実ったと思いきや悲惨な結末を迎えてしまう。とても湿っぽいストーリーだったが、最後にはデクスターが前を向いて歩くことができて良か>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.8

どこぞやの難解作品を生み出す監督(クリストファー・ノーランやデヴィッド・リンチ、スタンリー・キューブリック)よりも丁寧な解説をしてくれたおかげで内容が掴みやすく、とても分かりやすかった。『レミーのおい>>続きを読む

ブルーベルベット(1986年製作の映画)

3.9

『イレイザーヘッド』のようなトチ狂ったのだと覚悟して視聴し始めたが、普通のサスペンスでとても分かりやすかった。綺麗な終わり方でリンチらしさはあまり感じられなかった。しかし目を疑うよなシーンもあり、音楽>>続きを読む

ブロウ(2001年製作の映画)

3.5

典型的な「悪さをしたら悪い結末を迎える」という教訓的な伝記だ。
内容は淡白な展開が続いたが、最後の結末がなんとも言えない感じになった。散々な悪儲けをして、家族を引き裂いた自業自得の罰だが、娘の存在は当
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.3

『ブレイキング・バット』のソウル役では考えられないほどのフィジカルが強いボブ・オデンカーク。『バック・トュ・ザ・フューチャー』のドク役では考えられないほどのショットガンぶん回しのクリストファー・ロイド>>続きを読む

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.3

「仕事か家族や友人をどちらを選ぶか」とは本当に永遠の問題である。メッセージ性は『マイ・インターン』と非常に似ている作品。
実際の職場にミランダみたいな上司がいたら嫌だろうなぁ、、。アンディのそれでも負
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レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い(1994年製作の映画)

2.8

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ブラピファンの為の映画。ストーリーが薄く感じたのか、自分にはあまり刺さらなかった。心臓を持ち帰って葬式したり、敵の頭皮を剥いだりとネイティブ・アメリカンの文化ってやっぱり結構えぐいんだな。それとも白人>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

家族の中で1人が健聴者という設定が面白かった。家族みんなが耳が聞こえないなかでも、ルビーが自分の夢にむかって進む姿が感動した。
発表のときに父親視点で、静寂の中で周りの表情だけを汲み取るシーンがあって
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セントラル・インテリジェンス(2016年製作の映画)

3.8

アーロン・ポール目当てで観たけど、あまり出演してなくて残念だった。
相変わらずドウェイン・ジョンソンのマッチョさは凄い。あの体格でここまでのコメディさを演出できるのが、本当に面白い。
ストーリーも誰が
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ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

3.5

☆リンチ作品4
今まで見てきたリンチの作品の中で、ストーリーは1番分かりやすかった。その分、内容が少し薄くも感じた。
だけど、時々でてくる謎の人物(魔女など)の理解が追いつかなかった。リンチが映画を作
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バビロン(2021年製作の映画)

3.9

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☆チャゼル作品2
『ララランド』同様にチャゼルって掴みの部分が上手い。あんな淫れたパーティを音楽でまとめてる感じが良かった。冒頭からのめり込んで観ることができた。
ブラピ×ハリウッドが『ワンス・アポン
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.8

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文学の復讐劇。著作権侵害のあるあるミステリーかと思ったら意外と深い話だった。
色々な国から集められた9人の翻訳家達のいろんな言語が出てくるのが良かった。
途中から9人のなかから犯人を探すところが人狼っ
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ドライヴ(2011年製作の映画)

3.4

ストーリーは味気なく、ただただライアン・ゴズリングの色気とかっこよさが光る作品だった。後半から意外とグロいシーンが続き、殺害シーンが生々しい。
映画の雰囲気もかなり落ち着いていて終始静かだが、衝撃的な
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.6

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ストーリーがあんまりしっくりこなかった。けれど音楽がめちゃくちゃ良かった。ヒップホップ好きな自分として、ラテンラップが使われてたのが良い。
移民問題にフォーカス当てた作品だけど、その社会に抗いながらも
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イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

3.2

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☆リンチ作品3
久しぶりにこんなに「不快でキモい映画」見た。最初の妻の家族のシーンが、怪しさMAXで「バイオ7」みたいだった。チキンを切るシーンがトラウマになる。危うくチキン食べれなくなるところだった
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