KingKazukiManjiさんの映画レビュー・感想・評価

KingKazukiManji

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荒野の用心棒 4K復元版(1964年製作の映画)

5.0

もうモリコーネの音楽が頭から離れない。
劇場の音響で3部作を堪能できて良かった。
いやぁ…ほんとに良かった。痺れたよ。
オープニングからもう惹き込まれた。
あの赤と黒のコントラストが素晴らしかった。
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

4.5

例年通りの細かいことは気にしないお祭り騒ぎではあったが、先の読めない展開と結構散りばめられた伏線といい、近年の中ではかなり面白かった。ただ、あまりに登場人物が多いので、情報過多になってしまいがちなのが>>続きを読む

名探偵コナン vs. 怪盗キッド(2024年製作の映画)

4.0

今作は今までの総集編に比べると編集が上手かったなぁという印象だった。コナンとキッドの関係値は知れたけど、別段新作前に観なくてもいい作品だった思った。

クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019年製作の映画)

5.0

過去タランティーノ作品に出演した俳優や関係者にインタビューして、歴代タランティーノ作品を振り返っていくという、ファンには最高に面白い作品だった。特にデス・プルーフの所が良かった。もう1回全部の作品見返>>続きを読む

流転の地球/さまよえる地球(2019年製作の映画)

3.5

個人的には続編より1作目の方が好きだった。映像面での世界観への引き込みは半端なかったが、このシリーズは登場人物へのドラマが浅いので感情移入しにくいのがやっぱり気になった。なんか世界観だけで物語が動いて>>続きを読む

流転の地球 -太陽系脱出計画-(2023年製作の映画)

2.5

地球に1万個のエンジンを植え付けて動かすという、荒唐無稽で超巨大規模な映像を描き切ったのが素晴らしかった。特に前半の宇宙エレベーターの攻防戦や、後輩クライマックスの月を破壊するという映像の破壊力はすざ>>続きを読む

恐怖の報酬(2024年製作の映画)

1.0

ただのB級映画として観れば楽しめただろうが、オリジナル版のリメイクとして作られたのなら話は変わってきて、あまりにも最低な作品に成り下がっていた。本作の陳腐さについて、あえて言及する必要はないだろうが、>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

5.0

日本で公開前から散々言われていたけど、期待通りの素晴らしい反戦映画だった。本作のどこにも戦争を肯定的に受け止めている描写はなく、寧ろ冷戦を引き起こす一因になってしまったオッペンハイマーの苦悩を炙り出す>>続きを読む

罠THE TRAP 4K デジタルリマスター版(1996年製作の映画)

5.0

今までのシリーズと比べるとテイストは違うが、社会の底辺を生きる人間たちを主軸に描いている点や一風変わった演出手腕など、根本的な違いは全くなく、林海象らしさ全開の濱マイクだった。

障がい者のアイデンテ
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続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 4K復元版(1966年製作の映画)

4.0

マカロニ・ウェスタンというジャンルではあるけど、西部劇というよりは人間賛歌で、大好きなだけあって黒澤明の影響をめちゃくちゃ受けているなと感じた。また人間賛歌としてはまだまだ荒削りで、レオーネらしい演出>>続きを読む

夕陽のガンマン 4K復元版(1965年製作の映画)

5.0

マカロニ・ウェスタンの完成系ともいうべき傑作だった。もうこの時からレオーネの演出手腕というのは完成されていたように思える。スクリーンいっぱいに映る乾いた土地、そして眩しいほどの青空、この映像はほんとに>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

とにかくもう最高の映画体験だった。

色々言われてたけど、小説を読んだ時からデューンの世界観は好きで、個人的には前作も凄い良かったので自明ではあるが、面白くないわけがなかった。

友達に言われた通り、
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ゆるし(2023年製作の映画)

5.0

初日舞台挨拶で鑑賞させて頂きました。

監督・脚本の平田うららさんが体当たりで主人公を演じていたので、主人公が抱える葛藤と宗教2世の問題の根深さがヒシヒシと伝わりました。

また、監督・脚本の平田うら
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

マジでめちゃくちゃつまらなかった。

早くも今年のワースト映画が決まってしまった。

マシュー・ヴォーンだからって、期待値上げすぎたかもしれないけど、それにしたって酷すぎた。

キングスマンシリーズに
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遥かな時代の階段を 4K デジタルリマスター版(1995年製作の映画)

5.0

カラーで描かれるこの横浜の世界観もまた最高だった。モノクロも良かったけど、カラーもカラーで凄く良かったな。

このシリーズは、登場人物のほとんどが社会からのハミ出しもので、それでも一生懸命に生きている
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我が人生最悪の時 4K デジタルリマスター版(1994年製作の映画)

5.0

めちゃくちゃ面白かったな。リバイバル上映している時に観れなかったことが後悔でしかない。

イマイチ格好がつかない主人公というのも、感情移入がしやすく、簡単に心を掴まされた。

林海象による演出のクセが
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

5.0

めちゃくちゃ面白かった。カラオケ映画というよく分からないジャンルでここまで笑わされて、感動させられるとは思ってもいなかった。

カラオケあるあるみたいな、日本人だから共感できて、楽しめるコンテンツを映
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関心領域(2023年製作の映画)

2.0

めちゃくちゃ淡々としていて、ルドルフ・ヘスの家族を中心とする関心領域における日常の退屈さに物語としての面白さは皆無であり、面白くはなかった。

しかしながら、演出が独特であるが達者で、とても興味深く、
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ニモーナ(2023年製作の映画)

5.0

もうまずは、サイバーパンク的な中世ヨーロッパという最高にアガる世界観に心を奪われた。

王道なストーリーで、目新しさはなく、先の展開も多少なりとも読めてくる所もあったが、それでもマジョリティに立ち向か
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

5.0

めちゃくちゃ面白かった。

今年観た映画の中で1番の傑作だった。

本作がまさかの初監督作品というコード・ジェファーソンの、そのかっこたる才能と手腕は賞賛に値するものであった。

コメディ映画の皮を被
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

5.0

めちゃくちゃ面白かった。巧みな構成と脚本は素晴らしい以外の何ものでもなく、152分という長さを感じる暇もなく、物語に没入できた。

ただの法廷スリラーとして終わるのでなく、母国語の違う夫婦間での軋轢や
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

2.5

テーマはとても興味深く、物語とエリセを実際に重ねながら、老いるということについて色々考えさせられる作品だった。映画の崇高さに気付かされる、映画という人生からは逃げられないのだ。

テーマ的な面白さはあ
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.5

綺麗に纏まっていたし、なかなか面白かったが、アクションが地味で、物足りなさもあった。

流石の特殊効果のクオリティは高かったが、SSUに8千万ドルの制作費を使うスタジオのやり方は見直さないと、ファンを
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スケアクロウ(1973年製作の映画)

4.5

いわゆるヒッピーとは一線を画すのだけど、また違った社会不適合者というか、普通の道を歩めなかった男たちの友情物語はアツかった。

確かに途中ダレたのは否めなかったけど、性格も、年齢も、出自も違う男たちの
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

5.0

純粋なアクション映画は久々に観るけど、韓国国内だけで興行収入100億を超えてるだけあって、ほんとに最高だった。

スタローンやセガールみたいに、マ・ドンソクの安心感がエグすぎて、観ていて気持ちがいい。
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

5.0

評判なだけあってかなりの傑作だった。

鬼太郎読んだことも見たこともなかったのだけど、物凄く面白かった。まぁでも思ってたんとは違った。

愚かな人間たちの業を正面から描いただけではなく、終戦後の国の在
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

5.0

期待通り素晴らしい出来栄えの作品で、ロッテントマトにおけるガイ・リッチー史上最高の点数なのも頷けた。

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

2.5

北海道ロケは素晴らしく、美術や衣装、CGのレベルの高さには驚かされた。しかしながら映画と言うにはあまりにも単調で、ドラマを見ている気分だった。正直続きは気になるけど、わざわざ実写で観たいというほどでは>>続きを読む

アインシュタインと原爆(2024年製作の映画)

4.0

生前のアインシュタインの言葉しか使ってないという拘った作りにリスペクトを感じてよかった。

アインシュタイン役の俳優が物凄く本人と似ていて驚かされた。

確かにアインシュタインのことを知っている人から
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

2.5

ヨルゴス・ランティモス作品があんまり合わないと思っていたのだが、思いのほか退屈はしなかった。ただ面白かったかというと微妙で、作り込みは素晴らしかったが、のめり込む程面白くはなかった。なんかベラのように>>続きを読む

007/ユア・アイズ・オンリー(1981年製作の映画)

3.5

つまらなくもなかったけど、そんなに面白くもなかった。個人的にジョン・グレイが合わないのかもしれない。アクションシーンには相変わらず度肝を抜かされた。特に冒頭のヘリコプターと山岳シーンのアクションは、ス>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

1.0

趣旨はとても興味深かったが、いかんせん苦手なタイプの作品だった。なんか美しいのにグロいのがホントに無理で、何度か気持ち悪くなった。

ナポレオン(2023年製作の映画)

4.0

作り込みが素晴らしかった。

戦争シーンは圧巻でよかった。

若年期を描いてなかったので、ナポレオンの人物描写は少し浅かったという印象だった。

劇場版ということで、かなりダイジェストで進行するのだけ
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

2.5

哀れなるものたちって本作に付けるべきだろっていうような滑稽な人間ドラマだった。登場人物誰にも救いがなく、哀れなのがよかった。

ヨルゴス・ランティモス作品自体初見だったのだけど、彼は世界観の作り込みが
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機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

5.0

ファンとしては最高の一言に尽きた。

とにかく作画クオリティが高すぎた。もうSEED見て育ってアニメーターになって、それからFREEDOMに関わるっていうのが熱すぎる。だから観ていて、ものすごくスタッ
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パプリカ(2006年製作の映画)

5.0

ある意味、夢みる機械が完成することなく、パプリカが今敏の遺作になり得たのは必然だったのではないだろうかと感じられた。

パプリカは何度も見たことのある作品ではあるのだが、虚構と現実の曖昧さが生じさせる
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