ぼっちザうぉっちゃーさんの映画レビュー・感想・評価

ぼっちザうぉっちゃー

ぼっちザうぉっちゃー

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.4

煽りほどむちゃくちゃな内容でもなかったけれど、だからこそCM用に用意されたような印象的なカットなど、パッケージングの上手さみたいなのを感じた。

大泉洋の厚顔無恥な様と、シンプルに編集視点の破天荒な展
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異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

3.3

阿部寛の眼圧と滑稽さ。
まず阿部寛と太鼓って組み合わせがおもろいな。

最初の渋滞で『ラ・ラ・ランド』期待してしまった分、もっとポップにしても良かったんじゃないかと思ったりした。
それかどうせなら、置
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百花(2022年製作の映画)

3.3

やたら長回しでゆったりとねっとりと張り付いていく感じが印象的だった。

意外にもドロッとした物語で純粋に感動できず、そして愛憎のヒューマンサスペンスにもなり切れるわけもなく、色々気になって入り込めなか
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ブラックナイトパレード(2022年製作の映画)

2.8

中川大志のギャグ適性を知った。
佐藤二郎は抑えめの佐藤二郎。

存外ストーリーあるやんと思ったら原作あり。
バラライカさんがネズミの群れ従えてた。

砂の器(1974年製作の映画)

3.5

呑気な紀行ものサスペンス的に、事件を追って旅をしていく雰囲気が良かった。

結末は、「明かされる衝撃の真実」に全振りしている感じで、あまり殺人の動機としてしっくりくるものでもなかったけれど、親子の旅の
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ナックルガール(2023年製作の映画)

3.0

伊藤英明の雰囲気ありすぎ問題。
あのキャラでお金いっぱい欲しいだけなの可愛すぎかよ。
あと三吉彩花はボクサーにしちゃ顔きれいすぎ。

テンポはいいが、はじめからそうしろよ展開の天丼で、スムーズに蛇行し
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

これは泣くわな。

桐谷健太が演じる役どころの生きる意味がなぁなぁではあったけれど、手紙の記憶でゴリ押された。

北川景子の割烹着がめっちゃ良妻で泣けた。特に演技がすごいとかはあんまりないけれど、なん
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きさらぎ駅(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

いかにもなB級感溢れるクオリティだったけれど、嫌いじゃなかった。

なんだか最初やたらとFPSな視点で展開するなと思ったら、こう来たかと。RPGの方でした。

ループ系としては大したことない仕掛けの数
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

田舎臭い雰囲気と不気味な閉塞感が『ヴィジット』を彷彿とさせた。

目ソーイングや斧で頭パッカーン、「赤い赤い」や止まらぬ笑い、途中の謎ダンスに老婆の出産など、ビジュアルからかなり畏怖させられるインパク
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風と共に去りぬ(1939年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

昔らしい華やかで優美な音楽や、背景セットの美術、大掛かりな撮影など、壮大な雰囲気がいかにも往年の名作!といった感じだった。

ただ意外にも内容的にはそんなに美しくないドラマでちょっと驚いた。
あと男を
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風たちの午後(1980年製作の映画)

3.5

髪全体のボリュームとバングの重さが時代。

ふらふらふわふわと漂うような仕草と存在感、そして歯ブラシが『三月のライオン』の雰囲気とアイスキャンディーを想起させた。

いわゆるカッコいい女性像な奈津子の
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.8

煙草と酒臭い空気、全編において芝居がかった雰囲気が印象的だった。
それがまさしくキラキラではなくギラギラのハリウッドそのもののように思えた。
あとはひたすらドライブドライブと、カースステレオのBGMと
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

面白いけど、すっごい普通。
期待していた分、結構残念だった。

なんだかフランチャイズ系の逆風悪風の煽りを受けたような、間違っても死ぬほど面白かったりしちゃいけないと心しているような、良くも悪くもそつ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

過去最速の劇場映画初め。

冒頭の役所広司の一人芝居、からの缶コーヒーが完全にBOSSのCMだった。
あと単純に都市内トイレの凝った建築がなんかおもしろい。

反復する影の描写と重なる日々は淡々として
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ARIA The BENEDIZIONE(2021年製作の映画)

-

今回も晃さんがイケメン過ぎる。

粗悪劣悪平凡、積み重ねれば非凡。
レジェンドを引き継ぐのでなく、レジェンドそのものになる。
姫と騎士の関係を中心としたエピソードにおいて、ただの生意気な跳ねっ返りでは
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スクリーム6(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

開幕からパツキン美女のスクリームが堪能できた。
さすがはサマラ・ウィーヴィング、なかなか声出てて良かった。
犯人捜しで忘れがちだけど、純粋にスラッシャー映画としても満足度高いです今回。

今回はいつに
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

意外にもそこまでテンション高くはなかったけれど、50%OFFとかチキン出来上がりのポンとかトウモロコシの串とか、ニコニコでどぎついブラック&ブラッディジョークかましてくるのはやっぱり面白かったし楽しか>>続きを読む

ある用務員(2020年製作の映画)

3.6

学校を舞台にした簡易版『ジョン・ウィック:チャプター2』。

コミカルなヤクザや中卒スーツなどキャラが渋滞しててなかなか笑えた。
国岡が高校生してて笑ってしまったんだけれど、ミスリードでめちゃ弱とかじ
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.7

スマホカメラの明るい「痛さ」みたいなのを痛烈に感じた。
YouTube表現にしても、普段よく見るのとそう変わんないのに、なんというか「映画」として観るとこんなキツいのかと悶絶した。

真面目で愚直な人
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.0

モダンな悪魔憑きというような雰囲気で、現代的な口コミの熱狂とグレーな若者文化みたいなノリが奇妙で面白かった。

動画投稿とかSNSのガジェットが現代の記号としてあるのと同時に、「手」のオブジェクトとい
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.6

比喩ではなくうんこ映画だった。
正直一人で観に行ってのうんこ神はキツかったけれど、マジでクライマックスの手の込みようだったので普通に見ちゃった。

その他もちゃんとあらすじをおさらいしてくれる親切さか
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ポテチ(2012年製作の映画)

3.5

原作ではちょっと良いショートストーリーな印象しかなかった気がするが、実際短めの短編的にシンプルにまとめられていて魅力そのままに良かった。

変わったキャラクターたちも、伊坂作品お馴染みのメンツで実家の
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

3.9

冒頭から逐次黒柳徹子の語りが入り、まさしく黒柳徹子のオーラスヒストリー。

とっとちゃんの年相応の溌剌さと子供らしからぬ上品な挙措がキャラ立ち十分だった。
加えて、雨に唄えばのような陽気で享楽的なシー
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チャイルド・プレイ(2019年製作の映画)

3.4

腫れぼったい顔にぱっちり目なチャッキー、絶望的に可愛くない。

オリジナルとは成り立ちから違って、ただのコンピューター不良なわけだけれど、その出来の悪さが不気味だった。
近所のガキを巻き込んで下らぬコ
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ベネディクト・カンバーバッチの細身と頑なな雰囲気が、作品全体にきゅっとした締りをもたらして見えた。キルステン・ダンストのくたびれた様子にも趣を感じた。

山肌と荒野を望む寒々しい風景が、カウボーイの哀
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チャイルド・プレイ~チャッキーの狂気病棟~(2017年製作の映画)

3.4

精神病棟が舞台ということで閉鎖的な雰囲気が印象的で、そしてイカれた患者にチャッキーが手こずっているのが新鮮だった。

チャッキーの増殖やティファニーの復活など、シリーズとして大きなイベントがありつつ、
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チャイルド・プレイ 誕生の秘密(2013年製作の映画)

3.5

久々のシリアス路線。
なんかもう新品のチャッキーは図体でかくてツルピカに見えるな。

2階から目薬ならぬ2階から目玉など、ちゃんとゴアゴアしているところもあり、またでけえ洋館で繰り広げられるクローズド
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最後の追跡(2016年製作の映画)

3.8

追うものと追われるもの、そのバディ同士のロードムービーテイストが何か呑気で、諦観とも退廃ともつかない雰囲気が漂っていた。

ろくでなしの兄と色男の弟、どうしようもない兄と少しはマシな弟っていうキャラク
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

3.7

1作目で人気出ちゃったおじさん主人公の物語。

前作の女性視点の危険に晒されている無知と恐怖感はなかったけれど、より劇映画仕立てになり善悪の境界としてのボーダーラインに主眼を置いた話はちゃんときな臭く
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.0

Mark数大台のボーダーラインとして鑑賞。
ものすごく面白かった。

開始5分の冷めた絶望感からすでに引き込まれて、目と鼻の先、数刻先に、常に死が張り付いているような緊張感が凄まじかった。
当たり前に
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青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ただただ咲太お疲れ様。

高校生編の完結ということで、「思春期」の命題である「大人になること」について一つ決着がついたような気がした。

思春期は、月日によって生じる年頃の感情や複雑な自我そのものに引
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ARIA The CREPUSCOLO(2021年製作の映画)

-

J.C.STAFFのパキっとした色味と、シュッとしたキャラデザによってなんだか美麗な感じに仕上がっていた。

口下手で不器用なオレンジプラネットの面々を軸に、「歪な子」らの心中が語られるのがグッと来た
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

3.8

好きな感じの松岡茉優が観れそうだったので結構期待してた本作。
実際期待通りの演技が観られたけれど、「映画内映画で虚構だらけの家族の『本当」を撮る」というなかなかの入れ子構造が飲み込みにくく、予想外の見
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駒田蒸留所へようこそ(2023年製作の映画)

4.0

予想以上に良かった。

P.A.WORKSお得意の、これまでのお仕事アニメが持つ溌剌とした印象とは違い、より堅い「仕事」としての渋みが感じられた。
またこれまでより年代が上なのもあって、キャラデザもふ
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(2023年製作の映画)

3.9

すっごい変な映画だった。
まるで戦国の世という舞台上で繰り広げられる、コント「首」、というような尖り具合。

信長の外連味や明智の色男っぷり、ブロマンスもさもありなんと思わせられる妙は、戦乱ゆえか現代
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マーベルズ(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

MCU久々の快作。

予告で面白そうと思った面白さがそのままシンプルに提供されて満足だった。
入れ替わりという変哲なギミックを用いた小回りの利く面白さがただただ楽しくて、なんだかご長寿アニメの傑作、も
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