ぼっちザうぉっちゃーさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.9

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絶妙な劇団感漂うオフィスコメディだったけれど、やっぱりどんな題材も見せ方次第だなぁと恐ろしく月並みにも感心した。

タイムループもののメタ的な考察から、普通のループものにおける最初の一手である「協力者
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.3

なかなか沁みた。現在進行形で沁み続けている。
存在しないはずの記憶とそれに伴う感情が勝手に喚起されて胸がどうしようもなく苦しくなった。

そして確信した。A24作品というのは、だれしも感じ得る、だれも
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THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

3.8

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一作目を観直してしっかりタイトルロゴにPart1の文字があったことに驚きつつ劇場鑑賞。

話の流れとしてはほぼ一作目と同じで、身元不明の特殊な少女と彼女を拾った心優しい家族、そして彼女を追う謎の組織、
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.4

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青々とした森や塹壕のようなレンガ組、広大な平原に木霊するトンネルなど割と美し目なカントリーのビジュアルが印象的だった。
同じ森とかでも日本とは打って変わって欧風だと、フレッシュすぎる気持ち悪さみたいな
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スマグラー おまえの未来を運べ(2011年製作の映画)

3.5

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ふと思い出したので記憶を頼りに「背骨 拷問 漫画」で検索し発見。子供の頃のトラウマ映画。意外にPG12だったので驚き。まぁ観た時10歳にもなってなかったんだけど。

まず松雪泰子がか、かわいい。。。っ
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ビバリウム(2019年製作の映画)

3.3

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CGソフトみたいな質感の家並み、羊雲がとにかくなにか生理的な嫌悪感を催す。
そしてガキんちょの絶妙に可愛げのない容姿と声がめちゃくちゃストレスフル。

平々凡々な家に入って、無味、無臭、無音な生活の中
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EO イーオー(2022年製作の映画)

3.4

圧倒的ロッバ。
どこまでも説明無しに進んでいくけれど、様々な場所や人たちと触れ合っていくロードムービー的に進むので一応飽きずに観られた。所々真っ赤だったりレーザーだったり、四足歩行ロボットだったり、表
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.5

昇るとこまで昇りつめた指揮者の転落没落模様というあらすじ以外ほとんど何も解さないまま観終えたけれど、不思議と退屈はしなかった。

「時間」を掌握するまさしく神のような存在である指揮者・主人公の生活に入
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.7

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前二作を観直して、もう何度も飽きているサントラを片道三時間の道すがらまた延々とリピートしながら遠征し鑑賞。
結論から言ってしまえば、正直そこまで面白くはなかった。

改めて一作目、二作目のあまりに斬新
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.8

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本格的なミリしら状態だったけれど、映画としてシンプルに楽しめた。少なくともマリオ映画としては見所だらけというか、おそらくまださらに無限の見所があるのだろうなと思う。
恐ろしいコンテンツが生まれてしまっ
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ブレインデッド(1992年製作の映画)

4.0

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いいね!最高!グルービー!

絶妙に欧風の香りがするコミカルロマンスの独特な導入から、ラットモンキーという得体の知れぬ生物(突然のストップモーションで登場)の醜悪さと凶暴性が感染した最初の被害者が生ま
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

4.3

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予め備考:
ほぼミリしら状態で二日前に初めてアニメ第一話から最低限の予習だけして鑑賞。

結論:
惚れてまうやろぉおお!


「なんか面白そう」という、みいちゃんはあちゃんもビックリの野次馬精神ではあ
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.4

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すげぇ熱くて、激しい名作、いや名盤だった。

これぞ観る音楽。聴く映画。
眩く光る金管に、跳ねる白鍵黒鍵、落下する汗、など物理的に可視な光景の描写から、感情の昂ぶりとともに徐々に抽象度を増していくステ
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.5

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何気に劇場でのシャマラン作品は初鑑賞。

結論から言うと「うーん」(少し斜めなゆっくりとした頷き)という感じだった。
前作の『オールド』然り、原作ありものだったのもあるかもしれないけれど、分かりやすい
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オオカミ狩り(2022年製作の映画)

3.8

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『グリッドマン ユニバース』再鑑賞のついでに鑑賞。
食べ合わせとしては最悪に思えたけれど、もはや潔いほど血を浴びせてくれたので、結果的に最近の流血不足を解消するには打ってつけだった。

とにかく穴とい
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グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

4.5

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前日までに『SSSS.GRIDMAN』と『SSSS.DYNAZENON』を一気に観直して、その他原作始めとする関連作品にもざっと目を通し改めてハマった万全の状態で鑑賞。
最高のファンムービーだった。
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.7

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前作の傑作っぷりから、絶妙にずらしてなかなか上手いことちょっとした怪作に仕上げたなという印象。

まずエスター視点という時点で全く違う味がするのは当たり前として、それだけでなく何か所かで使われる音楽の
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女神の継承(2021年製作の映画)

3.9

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しっかり怖かったし、ちゃんと面白かった。

序盤は、一部の地方に伝わる女神にお話しを伺う様子が穏やかに進行していたものの、その継承に迫る段に切り替わってから少し不穏な空気が漂い始める。そしてその悪魔だ
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MAMA(2013年製作の映画)

3.5

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どこか麗らかな雰囲気と、蝶などの優雅な美しさも備えたファンタジックなホラーだった。

とはいえ、テケテケみたいな姉妹の様相は本当に不気味だったし、やたらとがっつりジャンプスケアでめっちゃ脅かしてくる。
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.7

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「理想の家庭」という呪縛を中心とした、世界の“システム違い”のミスリードに騙された。
変に風呂敷が広がることなく、上手くコンパクトにまとまっていたと思う。

テーマの方は、ゴージャスで美しく、穏やかな
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.2

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初遠征で念願の劇場鑑賞。

今回もやはりコメディベースではあったが、明確なバディ対決の趣が変奏的なテイストを感じさせた。
特にちさととまひろが受け手となることで、挑戦者二人が物語を引っ張っているのが印
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シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

3.7

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前作よりも遥かに映像的なド派手さが増していて、2作目!!って感じだった。
ただ、ドラマパートが充実し切っていない感じで、割とファミリー押しでざっくり終わった気がする。

あとどうでもいいけどメアリーだ
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三月のライオン(1992年製作の映画)

3.6

“氷の季節と花の季節の間に、三月がある”

麗らかな風が吹き込む前の、まだ冷やりとした肌感。どこまでも退廃的な雰囲気が印象的だった。
加えて、ビル群を遠くに見据えた下町のイメージや、廃墟、廃屋、レッキ
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たまゆら 卒業写真 第4部 朝 あした(2016年製作の映画)

4.3

泣きました。
かれこれ半年以上前の宣言通り、しっかり泣かせていただきました。
ラストで『卒業写真』は反則ですって。。。


父との記憶の場所、自らのルーツで過ごした、巡る季節の三周分。
温かな人々に囲
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.1

とてもチャーミングで素敵な作品だった。

『フェイブルマン“ズ”』とあるように、あくまでフェイブルマン家の家族の物語を軸として、その折に触れる形でサミーが映画人になるまでの人格形成の部分や重要なハイラ
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たまゆら 卒業写真 第3部 憧 あこがれ(2015年製作の映画)

4.1

着々と将来への舵を切っていく周囲に取り残される麻音。
そんな砌に行われた三者面談では、珍しく声を荒げて感情をむき出しにする姿が印象的だった。
あらゆる夢はそのままに大学という明確な展望を見据えることに
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.6

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すっごい良かった。
なんというかもう、愛おしかった。

序盤はまだ、マルチバースのジレンマをアクションに上手く用いた「あらゆる挫折と失望が自分を助ける」という設定などが、なるほど痒いところに手が届く気
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E.T.(1982年製作の映画)

3.7

ファンタジックで心温まる交流はもちろんだけれど、しっかりSFとして少しの恐ろしさも滲ませる遭遇の場面がやはりワクワクの原点だなと思った。

父の不在や、母以外の大人の顔の執拗な隠匿によって、エリオット
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たまゆら 卒業写真 第2部 響 ひびき(2015年製作の映画)

4.0

のりえの妹としての姿が新鮮で、珍しく真剣なその様子に、進路や勉強といったのっぴきならない命題の大きさを感じた。

「為せば成る。なるようになる」。そんな明るさと甘さを孕んだのりえのスイーツは、誰かの「
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フラッシュダンス(1983年製作の映画)

3.5

振り乱す髪に躍動する肉体など、身体を伸び伸びと使った情熱的な運動が見応えあった。
そしてハイヒールでこんなに動けるものなのかと驚愕。

キュートでセクシーで、どこかアンニュイな雰囲気を纏った主人公の顔
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(2005年製作の映画)

3.6

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はためく赤黄緑と、弦楽が印象的だった。

揺れる船上で、ブランコに腰かけゆらゆらと婀娜っぽく笑う少女と、寡黙で厳格な老人。
浮世離れした二人の静かな時間は、どこか神秘的な雰囲気もたたえるようだった。
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たまゆら 卒業写真 第1部 芽 きざし(2015年製作の映画)

3.9

三年生になったぽって達。
やる気十分で志も高い、「押してもだめならさらに押せ」な強烈な新入部員たちも加わり、賑やかさが増す。

それと同時に突きつけられる、憧れとの別れ。終わりの始まり。
その原点との
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

3.7

冒頭のキャンプファイヤー囲む若人の図が、スプラッター映画のそれだったので、やっぱりしっかり恐怖系だなと謎の断定をする。

実際のところ、パニックはパニックでも軽さより、幼い少年の命が失われたりすること
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ARIA The OVA 〜ARIETTA〜(2007年製作の映画)

3.8

灯里とアリシアの馴れ初め。
継承の始まり。

終わりを意識すればなお、全てが尊く愛しい。

少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.0

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青春群像劇という主題と「原作:朝井リョウ」という触れ込みだけで鑑賞。
結果、その並びに対する妄信度がただ上昇した。やっぱ好っきゃねん。

そしてパンフレットの質が、ここ最近買ったなかでダントツ良かった
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タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

4.2

名作リバイバル鑑賞。
今回もやはり再鑑賞状態で贅沢に堪能。

(ただ本当に3Dだけが要らなかった。)

初見の時に衝撃的だったタイタニック号の沈み様には、今回も大画面で度肝を抜かれた。
実際に多くの命
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