タンシロさんの映画レビュー・感想・評価

タンシロ

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ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

3.7

映像美。キャストといい、目でしっかりと楽しませてくれる。ただ、それまでかな。ジュラシック本来の議論を蔑ろにしている気がする。強欲がかえって自分の身を滅ぼすこと、技術革新がいかに薄っぺらく倫理や哲学性が>>続きを読む

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.7

ジュラシックシリーズ6作目。集大成にふさわしく、過去作へのリスペクトと原作のクラウトンにも配慮された良心設定。ただ言わせてもらえばそれでもやはり構成力では1作目と3作目は超えない。ただブルーやオーウェ>>続きを読む

ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.5

うーん、悪役が悪役すぎて初作あたりの知性を感じられない…
スリルも前作のワールドを上回らないし、スッキリ感も前作がいいかな〜
キャストは好みなんだけど。

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

4.0

自尊心。少年の自尊心がいろいろと露出して傷に染み込む映画だったな。新鮮でピンク色の生傷に澱んだ水が染み込むが如くの痛み。

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.7

たとえば映画原作を知ってる場合、人物の心情を、説明的にならずに表情やカットで短く表現してることがわかるとジーンとくる。そして作り手の想いと観る側の想いとがシンクロして、そういうジーンが溢れんばかりにな>>続きを読む

流浪の月(2022年製作の映画)

3.7

多様性としては今話題の正欲より弱いけれど、欲の抑圧についてはこちらの方が純粋な悔しさと、最終的な救いを感じられた気がする。こういう映画みるとメッセージはとてもシンプルで、マジョリティな人は人(たとえば>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

貴族と一般階級の比較に終わらず、それをスパイスとして、生きていくことのしがらみや苦悩は階級になく存在することを女性目線で描かれた傑作。高良健吾の出演作ってハズレないじゃないかってくらい面白い。

トレマーズ ブラッドライン(2015年製作の映画)

3.4

安定のトレマーズ。インフレの病にかかり、ちょっと設定に新鮮味がかけてきたか。でも最後のステーキは最高に新鮮だった。アフリカを野蛮視しすぎるアメリカならでは。

96時間(2008年製作の映画)

3.8

父親のいかれ具合が半端ないと聞いて鑑賞。ハードルが上がっての鑑賞にかかわらず、そのイカれ具合は楽々と想像を超えてきた。悪党と正義の構図ではない、斬新な設定だからこそ納得のいくイカれ具合。

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

4.2

シリーズ化されてなお前作が愛おしい。2人の会話は今作の方が好みかも。拗らせた年月と2人の錯綜、偶然の作為的な再会といたずらな駆け引き。痛々しくもほっこり。控えめに言って最高。語られていない部分を自分勝>>続きを読む

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.0

神様がいるとしたら、人と人の間のわずかな空間に存在する。という言葉がめちゃくちゃ印象的で、男のわたしはずっとセリーヌの表情、ユーモア、知性や話し方にメロメロじゃった。いいな、若い時のこんな経験ってほん>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.9

文句無く良い。丁寧に構想作り込まれた感じと、ナイトオンザプラネットというクリープハイプの曲から着想し、ジム・ジャームッシュのナイトオンザプラネットのオマージュを織り交ぜて上手く世界観と哀愁感作り上げた>>続きを読む

マトリックス(1999年製作の映画)

3.7

裏切ったやつの気持ちもわからんでもない。実際に自分たちが今見ている、味わっている、嗅いでいる、感じているものは全て脳がそう解釈したものに過ぎない。現実とマトリックスの違いなんてわかりっこない。マトリッ>>続きを読む

アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.0

人生をやり直して成功に導くことと、人生を楽しみ、慈しむことは別物だということ。人生をやり直せば成功者にはなれるが、決してオータニさんにはなれないということ。

マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

4.0

ガス・ヴァン・サント監督の作品好きだわ。スコットのすべてを見透かす賢さと人間味があるようにみせて冷淡なところは冷淡である点はきっと政治にいかせるだろう。そんな冷淡さ、いつかはどこかに行ってしまうであろ>>続きを読む

億男(2018年製作の映画)

3.7

消えた3億円、展開と帰結がめちゃくちゃ良かった。キャストがそもそも最高だしね。どうしてもみんなお金がベースになる。それは仕方ない。お金のことを考えずに暮らすことは無理だ。だけどお金は何に使うのか、得る>>続きを読む

昭和歌謡大全集(2002年製作の映画)

3.3

みんな若かったな。岸本加世子だけ何にも変わんないのすごい。
映画にするとどうでもよくなる話。

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.5

原作もよければ泣けるのは泣けるし、永野芽郁は良いし。

鮫肌男と桃尻女(1998年製作の映画)

3.9

やっと観れた。浅野忠信がただただカッコいい。余韻の残る雰囲気系の邦画ガンアクション。山田くんがスゴいよかった。

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

3.7

イーストウッドが切り取る戦争の視点はとても人間性に響く。任務とはいえ、正義や使命というのは人ひとりの器で決して支え切れるものじゃない、だからこそPTSDに陥る人も多かったと思う。ただこの作品の主人公で>>続きを読む

戦場にかける橋(1957年製作の映画)

3.8

60年以上も前の映画なのに、日本人士官と英国士官の対比がものすごくわかりやすくて人材マネジメントの観点からは教科書的作品とも言える。英国は本質的に、日本は上辺をなぞった部下への厳しさである。英国士官も>>続きを読む

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.8

これは…。
女性が観たらより堪らんだろうなと。
性への諦観からのレイプ、そして初恋、そして…、これ男女逆転してたらトラウマレベルにダークサイドに堕ちる男性多いだろうな。結局、女は強いねぇとしか。

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