tomひでさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

tomひで

tomひで

映画(446)
ドラマ(0)
アニメ(0)

レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.0

午前十時の映画祭で『レオン完全版』を鑑賞。ノーマル版は昔レンタルで観ていたが、劇場では初めて観る。劇場大画面で観る『レオン』はその切なさが3倍になって迫って来た(笑)劇場で観られて良かった。

ミルク
>>続きを読む

マイ・フーリッシュ・ハート(2018年製作の映画)

3.0

チェットベイカーは殆ど知らなくて、この映画の予告編を観てこの映画観たいと思った。彼の生涯を追った映画を期待したが、彼の死に迫る刑事の分量もあるのでやや想像とは違う映画だった。

映画中盤からはかなり引
>>続きを読む

ヘンリー・フール(1997年製作の映画)

3.0

カンヌ映画祭脚本賞受賞という事で観てみたが、面白くなかった。

特に画が面白くない。フラットな照明とタイトな画の連続、場面設定も平凡でかなり退屈した。タイトな画の連続はラストでようやく見せるワイド画か
>>続きを読む

キューブリックに魅せられた男(2017年製作の映画)

3.0

スタンリーキューブリック監督が好きなら間違いなく楽しめるドキュメンタリー。キューブリックの助手としてこんな人が存在していた事も知らなかったし、彼のキューブリックとの関わり方が半端ないのでとても面白く観>>続きを読む

スタア誕生(1954年製作の映画)

3.0

スタア誕生という題名の華やかさから想像する作品とは少し違っていた。脳天気なハッピー映画ではなかったので好みの作品ではあった。

スタアに駆け上っていく女優とその女優を見いだし育てた男優の堕ちていく様子
>>続きを読む

浮草(1959年製作の映画)

4.0

小津安二郎の作る映画の時間、その世界が気持ち良すぎる。素敵過ぎる。そして面白い!

NHKBS4Kで放送されたので、画質を確認してみようと思ってアタマ数分観るつもりだったのが、止まらなくなって2時間そ
>>続きを読む

赤い風車(1952年製作の映画)

3.0

画家の恋がその作品に影響を与えないはずはない。この映画で描かれる恋はとても切ない。

足に自分の身体的負い目を感じている為にその恋に上手く踏み切れない画家の気持はもどかしくもあるが納得してしまう部分も
>>続きを読む

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.0

久し振りに「時計じかけのオレンジ」しかもリマスター版を劇場で観る事に。初めて見たのはこの映画の初公開から20年後の1991年だった。その時の衝撃たるや(笑)エンドクレジットを放心状態でながめていた事を>>続きを読む

花筐/HANAGATAMI(2017年製作の映画)

4.0

映像の質感はとてもビデオ的で、相当数ある合成カットも2017年に製作されたとは思えない程にとてもチープで平面的。

ただこの映画からはとてつもない熱を感じる。それは勿論監督からくる熱なのだが、80歳を
>>続きを読む

女と男の観覧車(2017年製作の映画)

4.0

大好きなウディアレン作品。
この映画のファーストカット、原色豊かな昔のコニーアイランドビーチを捉えたロングショットでいきなり「うわぁ、いいなぁ〜」となってしまう(笑)

今回の作品、画面を構成する色使
>>続きを読む

ベニスに死す(1971年製作の映画)

5.0

午前十時の映画祭で「ベニスに死す」を久し振りに鑑賞。

ヴィスコンティの画力と圧倒的な映画的感覚に酔いしれた。芸術、美を題材にこんな映画が出来た奇跡。

地位も名誉もあり妻子もいる音楽家が美に魅了され
>>続きを読む

花よりもなほ(2006年製作の映画)

3.0

人の汚さ、いやらしさ、おかしさ、哀しみ、綺麗さ、やさしさ、美しさ。長屋の群像劇からにじみ出てくる人々の機微。侍としてはそう生きなければならないのだけど、実際そう立派には生きられない…。時代劇だが現代と>>続きを読む

ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

4.0

IMAXでブレードランナーが2週間の期間限定上映されるというので映画館へ。過去にも観ているが劇場で観るのは初めて。何故今ブレードランナーが劇場公開されるのか…?よく分からないまま劇場へ。

久しぶりに
>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.0

ひとつひとつのシーケンスはそれなりに面白く観られるのだが、それらが集約されて映画になっていく感じがあまりしない。長い上映時間を使った割には満足感が薄い。しかし満足感は薄いがつまらない訳ではない(笑)な>>続きを読む

ローマの休日(1953年製作の映画)

4.0

午前十時の映画祭で「ローマの休日」を再見。劇場スクリーンで観るオードリーヘップバーンは素敵過ぎた✨大画面で観ると彼女の微細な演技もよく分かり、単純なアイドル映画に終わっていない。ストーリーや撮影もとて>>続きを読む

フジコ・ヘミングの時間(2018年製作の映画)

3.0

世界各地での演奏旅行、弦楽器奏者は自分の楽器を持ち運べるがピアニストは自分のピアノを運ぶ訳にはいかない。音に拘る音楽家が自分の楽器で音を出せない…。

アルゼンチンでのコンサート会場、彼女の吐露でピア
>>続きを読む

アラジン(2019年製作の映画)

3.0

評判がいいので劇場まで観にいく事に。

うーん、普通だったなぁ。
本当に当たり障りがない、良い意味でも悪い意味でもディズニー映画だった。個人的にはもっと引っかかる尖った部分があって欲しかった。でもそれ
>>続きを読む

Vision(2017年製作の映画)

2.0

大好きな河瀨直美監督作品。
彼女の作品は全部観ているが今回の作品は全くハマらなかった。

ワンショットワンショットはとても美しい…。しかし質感がとてもビデオっぽいので、美しいけれど安っぽく感じてしまう
>>続きを読む

トレーニング デイ(2001年製作の映画)

3.0

師弟構図からの成長ものかと思ったらやや違う話でなかなか良かった。徹底的に二人の絡みだけで展開しているのは好みが分かれるかもしれないが、観ている間はとても引き込まれる。デンゼルワシントン、イーサンホーク>>続きを読む

未来のミライ(2018年製作の映画)

3.0

とりあえず上映時間が短かった(笑)

女の子と家中を荒らした後、女の子が怒られている声を庭で聞きながら見上げるドアのカット凄く良かった。人々の生活、日々の選択を奇跡の積み重ねとした映画後半の展開も素敵
>>続きを読む

愛と青春の旅だち(1982年製作の映画)

4.0

昔観たけど午前十時の映画祭で上映されるというので劇場スクリーンで再見。何だろう昔観た時より感動してしまった。こんな事ってあるんだな…。

ザック、ポーラ、シド、リネット、鬼軍曹、ポーラの両親、登場人物
>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

3.0

自分にとって新海誠作品の魅力は日常の何気ない風景を美しく再提示し直す画力だと思っている。

今回もそれが感じられるいいカットはあった。しかしそうではない、とてもイージーなカットも多く少しガッカリしてし
>>続きを読む

アポロ 11 完全版(2019年製作の映画)

3.0

なぜ今アポロ?と思っていたら、月面着陸50周年という事らしいので劇場に行ってみた。月面着陸のドキュメント映画を劇場公開って成立するのかな?と思って観たけれどなかなか良かった。

本物の映像が訴える力は
>>続きを読む

ローマンという名の男 信念の行方(2017年製作の映画)

4.0

この映画の面白さは形は違っても誰もが社会で経験する理想と現実のギャップ、信念を貫く事の難しさや迷いを、罪と罰、法を司る弁護士という職業に被せたそのシンプルな構造にある。

自分の信念を初めて曲げた弁護
>>続きを読む

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

3.0

午前十時の映画祭で上映されるというので劇場へ。昔観たけど殆ど記憶にない映画。最後の方で沢山の人に銃を突きつけられるカットしか覚えていない(笑)そして今回改めて観直しても「めちゃくちゃいい!」という感じ>>続きを読む

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

3.0

なかなか面白かった。ドキュメント風のインタビューや画面に向かって心情吐露させるカットなど観客を飽きさせず、まるでテレビのワイドショーを観ているような気分にさせる演出でなかなか巧い。

そしてワイドショ
>>続きを読む

わたしは、幸福(フェリシテ)(2017年製作の映画)

2.0

全く惹かれなかった。
映画の殆どが彼女のつらい境遇に時間がさかれる。終盤で彼女の再生、希望となる光を見つけるような映画なのだが…。描かれる光が映画を観ている自分には全く理解出来なかった。それでいいんだ
>>続きを読む

ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

4.0

自分はこの映画を理解できていない。できていないけど面白く感じる。なぜか分からないが惹かれる。

特に後半の美術館PRビデオの強いメッセージと対をなすような暗喩的シーンの積み重ねがとても印象に残る。一夜
>>続きを読む

赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道(2010年製作の映画)

3.0

高畑勲監督作品という事で観てみる事に。1979年のテレビアニメの前半数話の再編集版。

突き抜けたアンの明るい性格、豊かな想像力、感受性、独白力、背後にある彼女の生い立ちが彼女をそうさせていると思うと
>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

4.0

怪獣たちが展開する地球浄化の地獄絵図が凄まじく気持ちいい。ラドンの飛び立ちとその風圧で地上に起こる地獄絵図もまた凄い。戦闘機との空中戦も見応えある。

映画のカメラは普通あまりズームを使わないが、所々
>>続きを読む

BPM ビート・パー・ミニット(2017年製作の映画)

3.0

映画としては全く心に響かなかった。

エイズ、同性愛、汚染血液、注射器感染。人ごとでは済まされない社会の中での大切な問題。この問題提起を人ごとだと思わず、自分の身の回りで起こりうる大切な問題として意識
>>続きを読む

心と体と(2017年製作の映画)

4.0

ざわめく森のカット、雪降る森の鹿のシーンを筆頭にこの映画のカメラは凄くいい。とても丁寧に撮影されていて気持ちがいい。主人公の繊細さや拘りの深さ、孤独感がこのカメラから巧く表現されている。

人は憐れみ
>>続きを読む

風と共に去りぬ(1939年製作の映画)

3.0

以前レンタルビデオで借りて観たことはあったが、午前10時の映画祭の劇場大画面で観られるというので二回目の鑑賞。とりあえずはこの作品が1939年に製作されたという事を意識しない訳にはいかない。太平洋戦争>>続きを読む

KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

3.0

アカデミー賞にノミネートされた作品というので観てみた。外国人が日本を舞台に撮ると「あれっ?」という違和感がよくあるのですが、この作品はそういう違和感は殆ど感じなかった。独特の世界観も表現されていたと思>>続きを読む

女は二度決断する(2017年製作の映画)

3.0

三部構成の映画。テロで家族を失い薬に逃げてしまう第一部はなかなか重かった。二部の裁判からは集中して観る事が出来た。また単純にそのまま裁判モノにしていないのがこの作品のいい所なのかもしれない。

撮影、
>>続きを読む

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

5.0

午前十時の映画祭でゴッドファーザーが上映されるというので劇場に。何度も観ているがこの作品は何年たっても全く古びない。何度観ても面白い。昔はPARTⅡが好きだったが、見返すうちに圧倒的にこの一作目が好き>>続きを読む